2008年09月07日

カメラに立ち向かえば盗撮の危険は半分になるが背を向ければお尻を撮られる

夏は「盗撮」の季節です。気をつけましょうね。彼らは街角でお嬢さんのスカートの下を狙っています。彼らはビーチでお嬢さんの水着が透けるのを狙っています。彼らは銭湯でも、公共施設でも狙っています。彼らは決して降参しません。

女がスーパー銭湯の女湯盗撮、全裸で御用記事を印刷する

 岐阜県警大垣署は8月31日、大垣市内のスーパー銭湯の女湯や更衣室で盗撮したとして、県迷惑防止条例違反の疑いで、滋賀県愛荘町の専門学校生大塚真理子容疑者(20)を逮捕した。ビデオカメラを隠した化粧ポーチを持って浴室内を行き来する同容疑者を不審に思った入浴客が取り押さえ、従業員が110番通報した。同署では、同容疑者に盗撮させたグループがあるとみて背後関係を調べている。

 女湯に盗撮カメラマンとして潜入した女が逮捕された。調べでは、大塚容疑者は30日午後1時42分から午後3時11分までの89分にわたり、大垣市内のスーパー銭湯の女湯脱衣所や浴室内で、入浴客を盗撮した疑い。同容疑者は「知人の男女3人と(計4人で)一緒に銭湯に来た」などと供述。1台の自家用車で来店しており、大垣署は同行の女性1人から事情を聴取。男性2人からも事情を聴く方針で捜査している。

 大垣署や同店関係者によると、大塚容疑者はシャンプーなどを入れるかごに、家庭用ビデオカメラを仕込んだ黒い化粧ポーチを隠して女湯に潜入。シャワー台の上に置いたかごの向きを変えたり、かごを持って洗い場や湯船の入浴客のそばを行き来していたという。

 午後3時ごろ、入浴中の40代の女性が大塚容疑者の不審な行動に気づき、周囲の入浴客にひそかに相談。洗い場のイスに座った同容疑者の周囲に陣取ると、偶然を装いつつも数回にわたり、シャワーのお湯で問題のかごをねらい打ちした。ポーチにお湯がかかるたびに同容疑者が動揺するため、女性たちが「あなた何しているの」と問い詰めて、ビデオカメラを発見した。

 知らせを受けた従業員が女湯に直行し、全裸のまま入浴客に取り囲まれていた大塚容疑者のビデオカメラを確認。再生すると、女湯の脱衣所や洗い場、湯船にいる入浴客が多数映っており、110番通報した。目撃者によると、同容疑者は「長い黒髪の普通の女の子」。女性から「私にもあなたと同じくらいの娘がいるのよ。こんなことしてちゃだめよ」などと声をかけられ、無言で何度もうなずいていたという。

 盗撮ビデオ販売業者や、業者に盗撮映像を売りさばきたい男が、盗撮要員の女に浴場を潜入撮影させ、摘発されるケースは少なくない。大塚容疑者の背後に、盗撮映像を扱うグループがいる可能性もあり、大垣署では共犯がいるとみて、犯行動機などについて詳しく調べている。

2008年9月1日 nikkansports


要するに関西に「盗撮映像を扱うグループ」が存在して、「盗撮」を命じたりしているようなのです。そしてこの度、「盗撮」を命じた人達のうちのひとりが明らかになりました。

橋下大阪知事:廃止方針の児童文学館の仕事ぶりを隠し撮り

 大阪府の橋下徹知事は6日、廃止方針を打ち出している府立国際児童文学館(吹田市)の館内の様子を調べるため、職員に内緒で2日間にわたってビデオ撮影したことを明らかにした。橋下知事は「なんの努力の形跡もうかがわれない」と映像を見た感想を述べた。「隠し撮り」について「民間だったら当たり前のリサーチ」と話したが、その手法は議論を呼びそうだ。
 橋下知事の私設秘書が8月、撮影した。知事は「(来館者を増やす)取り組みは一切感じられなかった」と酷評。子どもたちが漫画ばかり読んでいたとして、「実際は漫画図書館」と不満を表した。映像は府議会などでの公表を検討する。
 文学館の北田彰常務理事は「びっくりした。府民サービスを心がけて、いつ誰が来てもきちんと対応している」と困惑気味に話した。6月から書庫などの見学ツアーを始め、50回で延べ約500人が参加したといい「7月の来館者は昨年の4割増、8月は5割増になった」と反論。さらに「『漫画ばかり』と言われるが、70万点の資料のうち14%に過ぎない」と話した。
 府は財政再建案で、文学館を来年度中に廃止し、機能を中央図書館(東大阪市)に移す方針を示している。橋下知事は「行政は予算を付けても、執行の管理ができていない。本当にやっているのかチェックするのが僕のやり方」と話し、廃止を検討する他の施設についても府職員らに「隠し撮り」させる方針を示した。【長谷川豊、田中博子】

2008年9月6日 毎日


橋下さんは教養がないので「民間だったらあたり前田のクラッカー」とは言わなかったようですが、「民間」の代表格である前田製菓株式会社は今でもちゃんとあります。ついでに「民間」における「盗撮」については、2000年に労働省(当時)が「労働者の個人情報保護に関する行動指針」という、「当たり前」を出しており、「民間」ではこれに沿って「当たり前」にやっていると考えられているところです。

http://www2.mhlw.go.jp/kisya/daijin/20001220_01_d/20001220_01_d_shishin.html

こん中には「第2 個人情報の処理に関する原則」という「当たり前」が述べられているのですが、その中で「6. 特定の収集方法」ということで各種の情報収集方法について、「当たり前」というのがどういうことであるかが示されています。「ビデオ等によるモニタリング」については以下のようになっているのであり、タコのようになっていません。

(4) 使用者は、職場において、労働者に関しビデオカメラ、コンピュータ等によりモニタリング(以下「ビデオ等によるモニタリング」という。)を行う場合には、労働者に対し、実施理由、実施時間帯、収集される情報内容等を事前に通知するとともに、個人情報の保護に関する権利を侵害しないよう配慮するものとする。ただし、次に掲げる場合にはこの限りでない。
 (イ)法令に定めがある場合
 (ロ)犯罪その他の重要な不正行為があるとするに足りる相当の理由があると認められる場合


「事前に通知するものとする」ということになっています。私設秘書が何の前触れもなくやってきて「隠し撮り」をするというのは、「民間」では「当たり前」とは言えないようです。まあ。「民間」には「犯罪者」やあまり趣味の宜しくない「趣味人」、「風流人」もいますから、そういう人たちの間では、あるいは「隠し撮り」も「当たり前」の行動なのかも知れませんが。

もっとも、この「労働者の個人情報保護に関する行動指針」自体は、「民間企業等において現に使用される者で、賃金、給料等を支払われる者」である「労働者」ですから、それこそ「民間」を対象としていて公務員を対象としていないことになります。ここで「国際児童文学館」は大阪府の施設ですが、管理運営は財団法人によるものであり、その職員が財団の職員であるとすると、この「指針」は直接にこの件に関わることになります。

「指針」については別途説明文「労働者の個人情報の保護に関する行動指針の解説」というものが出ておりまして、
http://labor.tank.jp/wwwsiryou/messages/123.html
それによると

 「民間企業等」については、個人情報保護の重要性は労働者が働く事業所の規模等により異なるものではなく、また、この指針は企業等の自主的な取組を促すことを目的とするものであるので、営利、非営利を問わず、また、法人だけでなく幅広く個人も含めてすべての者を対象とすることとした。
 「民間企業等」の「等」としては、民法第34条に基づく公益法人(特別法による法人(特定非営利活動法人、社会福祉法人、学校法人、宗教法人、医療法人等)を含む。)や上記以外の特別法による法人(事業協同組合等)が考えられる。


んだそうですから、財団法人のような公益法人も「民間企業等」に含まれることになります。そうでなくても橋下さんは「民間だったら当たり前」とか言うのだったら、自分も「民間だったら当たり前」にやってもらいたいものです。このとき「民間」に田代まさしなどを含めないようにしたいものですが。

ちなみに「民間」でビデオカメラによるモニタリングを含むリサーチを行なう場合は、多くの場合業務合理化を目的とした行動分析のためのデータを収集するものであり、対象者には事前に知らせることは勿論、カメラも特に隠したりしません(邪魔にならないようにはしますが)し、目的からして撮影は勤務時間の全てであり、1週間から10日くらいかけてやるのが普通です。これは1日間、1週間、1旬間で業務のサイクルが存在するので、1周期の全体を把握する必要があるためです。橋下さんの私設秘書がどのくらいカメラをまわしたのか、具体的に不明ですが、2日間だけ、それも複数の施設を撮影したということですし、「隠し撮り」という制約上、バッテリーの問題もありますから、とても業務の全体を評価できるだけのデータを収集できたとは考えられません。

また、これをやるんだったら施設の存廃をのものを議論するための資料の収集として行なうべきものであって、既存の廃止方針の説得力を強めるためにこれを行なって場合、資料の価値は大幅に失われます。おそらく、私設秘書の判断としては、橋下さんの「目的」に適うような状況に遭遇した場合にのみカメラを回す、などによってバッテリーの節約をはかることになると思われますが、それでは橋下さんを喜ばすことにはなるかも知れませんが、とても当該施設職員の業務実態を評価するための資料とはなりません。せいぜい橋下さんのオナニー用のビデオになるだけです。この意味では橋下さんも「民間人」の田代さんとあまり変わりはないとは言えるでしょう。もしかするとこの「私設秘書」というのは、「撮影」に慣れた田代さんその人だったのかも知れませんが。

いずれにしても橋下さんは常人とは異なるネタでセンズリをこくようですから、ビデオにはパンツもマンコも写っていません。いや、もしかするとロッカーやトイレの映像もないとは言い切れません。なにしろ「隠し撮り」ですから、どこで何を撮影していたのかは、橋下さんと秘書さんだけのヒミツなのです。これは橋下さんの主張を強化するツールにはなりませんが、とりあえず現時点で「犯罪」が行なわれた疑いを生じさせるものではあります。しかしウンコとか見て面白いかね。府議会としては橋下さんがキモいズリネタを得々として人に見せつけるのを拒否して、映像データの破棄を要求すべきでしょう。

上記「解説」によるとモニタリングについて

モニタリングが曖昧な形で行われた場合には、労働者の側にその不安感から精神的な圧迫、苦痛を与えるおそれが高く、個人情報の保護を図る上で問題が生じることが考えられる。


としています。今回「隠し撮り」を公表し、他の府の施設でも「隠し撮り」を行なう方針を示したことは、存廃が取りざたされている施設の職員はもちろんのこと、府の職員全体に「精神的な圧迫、苦痛を与える」可能性が高く、橋下さんはその点について責任を追及される立場にあります。また、このような「隠し撮り」が「民間だったら当たり前」であると主張したことは、それが「指針」への違反である可能性が高いにもかかわらず実行されている例があることを橋下さんが認識していること、そしてその違反事例を知っていながら放置していたことを示すものであり、府知事としての適格性が疑われるところです。仮にこのような例を知るに至ったのが弁護士としての業務に関連するものであったならば、これは企業顧問弁護士のあり方にも注目を集めるものでしょう。どうもやっぱり橋下さんは知事にも法曹にも向かないようです。クラッカーの包装でもやっていた方が無難ですが、クラッカーの包装紙にカメラを包んでうろうろしないように。


posted by 珍風 at 08:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

稚児(ちじ)。
Excerpt: 橋下知事、職員の仕事ぶり「隠し撮り」 自分がされたらイヤなことを、人に対してしな
Weblog: 慢性疲労症候群日記
Tracked: 2008-09-07 12:33
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。