2008年10月26日

「橋下級」第1試合にラッシャー木村太郎が乱入!

橋下さんが女の子を泣かしたというのですが、最近では笑われるばかりではなくて泣かす方もやっているらしい。「笑われ」たり「泣かし」たりってのは三流芸人のやる事ですから、要するに本領発揮ということでしょう。

大阪・橋下知事、私学助成金削減めぐり高校生と意見交換会 「日本は自己責任が原則」

大阪府の橋下 徹知事が23日、地元高校生と私学への助成金削減プランをめぐり、意見交換会を行った。
橋下知事と高校生の意見交換会は大激論となった。
激論のきっかけは、財政再建を進める橋下知事が決めた私学への助成金28億円の削減プランだった。
23日夕方、これに反対する「大阪の高校生に笑顔を下さいの会」の12人が府庁を訪れ、橋下知事に直談判した。
意見交換会は、橋下知事の「単なる子どもたちのたわ言みたいにならないように、僕もかなり厳しくそこは反論していくので、そこはしっかり、きょうは議論したいと思いますので、よろしくお願いします」という宣戦布告で始まった。
高校生は「私立にしか行けなかったんです。家は決して裕福ではなく、父親は中学3年生の時にリストラにあいました。橋下知事は『子どもが笑う大阪に』とおっしゃっていましたが、わたしたちは苦しめられています。笑えません」、「僕は今、私立の高校に通っているんですけど、僕の家は母子家庭で、決して裕福ではなくて、僕はそんな母をこれ以上苦しめたくないので、私学助成援助を減らさないでください」と窮状を訴えた。
これに対し、橋下知事が「なぜ、公立を選ばなかったんだろう?」と質問し、「公立に入ったとしても、勉強についていけるかどうかわからないと(教師)に言われて」と高校生が答えると、「追いつこうと思えば公立に入ってもね、自分自身で追いつく努力をやれる話ではあるよね。いいものを選べば、いい値段がかかってくる」と反論した。
この橋下知事の答えに、「だから、『そこ(私立)にしか行けない』って(教師に)言われたんですよ」と泣き出す高校生の姿も見られた。
さらに、別の高校生が「大阪の財政を良くすることは、わたしたちが苦しむことなんですか?」、「ちゃんと税金取っているなら、教育、医療、福祉に使うべきです。アメリカ軍とかに使ってる金の余裕があるのなら、ちゃんとこっち(教育)に金を回すべきです」と涙ながらに訴えると、橋下知事は「じゃあ、あなたが政治家になってそういう活動をやってください」と切り捨てた。
さらに高校生が「それは、わたしが政治家になってすることじゃないはずです」、「高速道路なんか、正味あんなたくさんいらないと思います」と税金に無駄遣いがあると指摘すると、橋下知事は「それは、あなたがそう判断しているだけで、わたしは必要な道路は必要だと思っている」と反論し、一歩も引かなかった。
そして、橋下知事は高校生たちに「皆さんが完全に保護されるのは義務教育まで。高校になったらもう、そこから壁が始まってくる。大学になったらもう定員。社会人になっても定員。先生だって、定員をくぐり抜けてきているんですよ。それが世の中の仕組み」と社会の厳しさについて語った。
この発言に、高校生から「世の中の仕組みがおかしいんじゃないですか?」と意見が出ると、橋下知事は「僕はおかしいとは思わない。やっぱり16(歳)からは壁にぶつかって、ぶつかって」と反論、「そこで倒れた子には?」との質問には、「最後のところを救うのが今の世の中。生活保護制度がちゃんとある」、「今の世の中は、自己責任がまず原則ですよ。誰も救ってくれない」と語った。
さらに、高校生から「それはおかしいです!」と意見が出ると、橋下知事は「それはじゃあ、国を変えるか、この自己責任を求められる日本から出るしかない」と反論した。
高校生との意見交換は予定されていた20分を大幅に超え、1時間半にも及んだ。
橋下知事は再度、意見交換会を行うことを約束し、終了した。
議論を終えた生徒たちは「悔しいです」、「傷ついている人たちの気持ちなんて、まったくわかってくれてないという感じで」、「結局、自分が悪いみたいな感じで言っていたので、腹が立ちました」などと話し、生徒同士で「勉強せなあかん。負けてたらあかんで。悔しいからな、勉強していろんなこと知らなきゃあかん」と語り合っていた。
一方、橋下知事は「子ども扱いはしません。義務教育終わっているので」、「高校生の皆さんも言いたいことは山ほどあるだろうし、ああいう形で政治的な意見を持っているのは立派なんじゃないですかね」と意見交換会の感想を語った。

2008年10月24日 FNN


そもそも橋下さんのところに行って「笑顔を下さい」と言うのが間違いです。橋下さんが「子どもが笑う大阪に」と言っていたのは、あれは自分の餓鬼のことですから。余所の餓鬼なんて知りませんよ。それはともかく、要は大阪では公立校の方が成績が良くて、私立は成績不良者の受け皿になっているようですね。東京なんかとは逆ですが、これには大変な不都合があります。一般的には世帯の教育費支出と世帯の餓鬼の学習成績に相関が見られますが、所得の高い世帯では教育費支出も多いですから、餓鬼のアタマがよっぽどのもんじゃない限り成績は良くなります。大阪のような状況だと低所得者層に家計に比して過大な教育支出を強いる結果になります。

そうするとこの餓鬼どもはどうやら成績があまり芳しくないらしいのですが、橋下さんと会話の成り立つレベルというのがこのくらいじゃないかという見積もりがどっかで行なわれたんでしょうか。それはともかく、これは教育の機会均等に反することは明らかですから、日本政府は公立校に進む者に対してもある程度の負担を求めるとともに、私立校についてはこれに助成金を交付するなどによって負担の衡平を図っているところです。まあ「図って」はいるものの同程度とはほど遠いわけですが。

で、ここに木村太郎が呼ばれもしないのにやって来て私学助成は憲法違反であると言い出しました。もっとも橋下さんは私学助成は違憲だから減額するんだとか合憲だったら増額してくれるんだとか言っているわけではないので、この問題は実は余り関係ありません。木村さんのはラッシャー木村が乱入してマイクを奪ったようなものです。しかも木村さんは違憲だから私学助成を止めろという真っ当な議論をしようというのではありません。憲法の方を変えろというのが彼の言い分のようです。

第89条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。


この条文の主旨は政府がその統治目的のために特定の組織、特に宗教団体およびそれが運営しまたはそれが偽装している「慈善、教育若しくは博愛の事業」に公金を支出して援助する事のないように、ということです。したがってこれは政教分離規定に由来していると考えられます。一方で私立学校には様々な宗教的・思想的背景を持ったものが存在しますので、それらに対して公平に助成が行われるならば、特定の宗教に政府が肩入れするような事態は回避できそうです。

また、私立学校といえども学校教育法や教育基本法によって統制され、学習指導要領にも従わないといけないんだそうで、これは「公の支配」に属しているものと考えられるでしょう。従って私学助成が直ちに「憲法違反」であるとはいえません。まあ少なくとも判例ではそういうことになっているようです。

このへんは、より根本的な規定としての政教分離および教育を受ける権利に鑑みて、「公の支配」の概念を弾力的に解釈したもんでしょう。このような解釈が行なわれる背景は現状として高校レベルから私立学校が多く、それらが宗教団体やなんかの主要な財源となっている例も多い事から、これを保護したい意向があるものと思われます。よりスッキリしたい場合は、私立学校を禁止して教育を全面的に公の事業としてしまうのがもっとも簡単です。そうしてしまえばいいのに。教祖やボーズやキ印が困ろうが知ったことか。一部の私立学校経営者の利益のために政教分離原則を犠牲にする必要はないでしょう。

橋下さんは「定員」がどうのこうのと言っていますが、定員などは枠を広げれば済むことで、これも私立学校の廃止にともなう公立校の増設によっていとも簡単に解決されます。てゆうか弁護士業務も細分化・専門化していますから、橋下さんは憲法に何が書いてあるかなんて知らないんでしょうし、憲法という法的な形式で表現されている理念にはもともと関心を有さないでしょうからしょうがないんですが、ただ単に現状を追認して「気に入らなかったら出て行け」というような中学生レベルの議論でも押し通すあたりが彼の「弁護士」としての職能というものです。

しかしこれは法廷ではないのですから、ちょっと考えものです。ある弁護士が法廷で、橋下さんからみればちょっとムリめな主張をしたということで橋下さんは「悪口」を言ったわけですが、橋下さんは同じ事を知事としてやっているようですから、公平に見て目糞鼻糞と言われても仕方がないのですが、牛の糞にも段々があるそうですからやっぱりよく考えて喋った方が良いようです。少なくとも一足飛びに「生活保護」に行ってしまうという考え方は乱暴です。教育費の面倒を見てあげた方が、あとになってから生活全部の面倒を見るよりも安くつきますし、教育の効果は当人にのみ反映されるわけではありませんから、「自己責任」というのはここではちょっとオカシイでしょう。

てゆうか行政で「自己責任」が成り立つかどうか疑問ですが。「自己責任」の裏には自己の選択責任によらずして不利益を被る事は正しくないという考え方があるようですが、現実には橋下に投票しなかった人も橋下府政のワリを食うわけです。もちろん利益も受けるわけだ。これは「自己責任の原則」からすると「世の中の仕組みがおかしい」。しかしながら投票した事で責任を問われるならば危険を回避するためにほとんどの人が投票を避けるでしょう。

更に橋下さんのことを気に入らない人が大阪を出て行く、ということになると大変です。引越も大変ですが、すべての都道府県で同様の事が行なわれると、政治的意見の相違によって国民の大移動が起こり、最終的に国土が地理的に分割されます。そしてその一方は国家レベルの政策との関連によって不利益を被る可能性がありますが、その場合ある地域は独立を図ったり、他の国家に助けを求めることになるかも知れません。かなり政情不安定になりますから、それはそれなりに面白いんじゃないかという人もいるでしょう。

ちなみに日本は「国際人権規約」A規約(社会権規約(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約))第13条第2項の「(c)高等教育は、すべての適当な方法により、特に、無償教育の漸進的な導入により、能力に応じ、すべての者に対して均等に機会が与えられるものとすること。」という点について批准を保留し続けているのですが、その理由というのが「後期中等教育及び高等教育について私立学校の占める割合の大きい」こと、要するに「そこに私学があるから」ということでしかないのですから、じゃあ私学をなくしてしまえば無償化できるわけです。これでもうガイジンに文句は言わせません。

もっとも一方で橋下さんは「国を変える」という、考えようによってはよりもっと乱暴な選択肢も示していますから、橋下さん的には最後の私学経営者の腸で橋下さんの首を絞め上げるってのもアリのようです。しかし考えてみれば何も私立学校をそんなに目の敵にしなくても良いんで、通う学校が公立だろうが私立だろうがその費用はすべて公費でまかなう事も可能です。色々な学校あって良いし、どこへ行っても無償であれば自由に選択することが出来るようになるでしょう。更にどっかの「学校」に「所属」する必要もないかも知れません。そうなれば私学経営者も特に殺してしまうには及びませんが、そうすると何か細くて丈夫なものを探してこないとイケナくなっちゃうんだけど、その辺はもう高校生諸君の今後の勉強ぶりにかかっていますのでまあ頑張れというところでしょうか。


posted by 珍風 at 16:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-10-26 19:41
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