2008年12月23日

寒くてひもじくていい気分

寒い寒い師走、いよいよビンボー人も犯罪に走り出しました。

所持金183円「逮捕で正月を過ごせる」記事を印刷する

 三重県警伊勢署は22日、伊勢市の公用車に傷をつけたとして、器物損壊容疑で住所不定、無職島名伸也容疑者(36)を逮捕した。同署の調べに「逮捕されれば食事も布団も手に入り、正月を過ごせると思った」と供述しているという。
 調べでは、島名容疑者は21日午後7時5分ごろ、伊勢市岩淵1丁目の同市役所駐車場に止めてあった市の公用車4台のワイパーを折り曲げた疑い。直後に近くの無人派出所から「悪いこととは分かっていたが、警察の世話になろうと思ってやった」と同署に連絡してきたという。
 同容疑者は、最近はネットカフェなどで寝泊まりする生活をしていたといい、逮捕時の所持金はわずか183円だったという。

2008年12月22日 共同


何も悪いことをしなくても捕まえてくれる警察に目をつけたのは良いのですが、やけにおとなしい「犯罪」です。このくらいのことで「逮捕で正月を過ごせる」かどうかが心配です。といってももうお金は183円しかないのです。暖かい時期ならあと1日か2日は何とかなったかもしれませんが、今頃ですと凍死が目前ですから、こうなったら拘置所だろうと何だろうと1日でも屋根と壁に囲まれて過ごした人の勝ちです。

<強盗傷害>容疑のブラジル人2人逮捕…「派遣解雇され」

 群馬県大泉町で、女性会社役員から現金約760万円を奪い軽傷を負わせたとして、県警大泉署は22日、いずれもブラジル国籍の日系人で、派遣社員のデ・ソウザ・イボネ・ジュンコ・キヨタ(40)=栃木県小山市駅東通り2=と元派遣社員のバレリア・カンポス・シルバ・キヨタ(33)=群馬県大泉町寄木戸=の両容疑者を強盗傷害容疑で現行犯逮捕した。
 調べでは、2人は義理の姉妹。ジュンコ容疑者は「派遣の解雇通告を受けた」、シルバ容疑者は「15日に雇用契約を打ち切られた。子どもと一緒にブラジルに帰る金がほしかった」などと供述しているという。
 2人は同日午前8時25分ごろ、大泉町の酒類販売会社の女性役員(58)宅の中庭に押し入り、玄関から出てきた役員に殴るけるの暴行を加えたうえ、現金約760万円入りのバッグを奪い、顔などに軽傷を負わせ逃げた疑い。役員は銀行に金を預けに出かけるところだった。2人は、酒類販売会社が経営する酒店の客だったという。
 自宅で役員の悲鳴を聞いた夫(63)や親族らが2人を取り押さえ、110番通報した。【奥山はるな】

2008年12月22日 毎日新聞


こっちはもうちょっと荒っぽいですが、敷地内に入って玄関から出てきたところを襲撃するところがやはり素人っぽいところです。自宅の庭先で悲鳴がすれば家の人が出てきますが、道上で悲鳴が上がっても、直ぐには助けに出てこないもんです。いずれにしてもこの人たちはブラジルに送還されるかもしれませんが、餓鬼はどうなるんでしょうか、ちょっと心配です。

派遣解除され困窮、強盗未遂 所持金9円…大阪・泉大津

 コンビニエンスストアで現金を奪おうとしたとして、大阪府警和泉署は16日、同府和泉市富秋町、無職前田英司容疑者(35)を強盗未遂の疑いで逮捕した。前田容疑者は派遣社員だったが先月上旬に契約解除となり、飲食にも困窮。2日間、水だけを飲んで生活し、所持金は9円だけだったという。
 発表では、前田容疑者は15日午前3時15分頃、同府泉大津市尾井千原町の「サークルK尾井千原店」で、女性店員(35)に包丁を見せ、「金を出せ」と脅した疑い。店員が非常ベルを鳴らしたため、何も取らずに逃げていた。その後16日未明、近くの交番に自首した。
 同署によると、前田容疑者は一人暮らし。派遣社員として働いていた運送会社などを契約解除になり、数社の採用試験を受けたが就職できなかった。賃貸住宅の家賃(月約4万円)を3か月分滞納し、14日に督促状が届いたため、犯行を決意したという。

2008年12月17日 読売新聞


これは深夜のコンビニ強盗。定番の犯罪ですが、犯人の所持金はなんとたったの9円です。9円じゃどうしようもないでしょう。煮ても焼いても喰えん。そこで空きっ腹に包丁抱えてコンビニを襲ってみても非常ベルを鳴らされたんじゃ空っぽの肝っ玉が潰れてしまいます。そこで前田さん自分ちまでのおよそ300メートルを全力疾走した。自首までに丸1日かかったのは、おそらく立ち上がって歩き出すまでにそれだけかかったと見た。強盗の試みは単に体力を消耗するだけに終わった模様です。

ところで世間ではコンビニを襲ってはイケナイということになっています。強盗はもちろんのこと、万引きも宜しくありません。いや、別にコンビニじゃなくたって万引きは良くないんですが、2日も喰ってなくて9円しか持ってない人にそういう話しは通じません。お通じもありません。

コンビニで万引きされると、お店の人は二重に損害を受けるのね。コンビニの本部ってのは万引きとか廃棄とかの分を粗利に加算して、そこからロイヤルティーを取るわけだ。だから実際の粗利にチャージ率をかけた金額より多い金額を、本部は持っていってしまう。そこで加盟店の取り分は減るんですけど、「粗利」が増えていても実際にそれだけの棚卸資産があるわけではないので、今度は万引きされた分や廃棄した分の原価をどっかで引かなければならない。これは加盟店が「営業費」の一部として更に負担することになります。

この「ロスチャージ」について、セブンーイレブン加盟店が本部に返還を求めた裁判では、2005年2月24日に東京高裁においてセブンイレブンは原告加盟店に不当利得を返還しろという判決が出たんですが、セブンーイレブンが上告したところが最高裁第2小法廷津野修裁判長は2007年6月11日、こういう計算方法は問題なしとして差し戻ししました。

というようなわけでコンビニ加盟店はこれからもますます酷い目に遭い続けるわけですが、というようなことを思い出したのもセブンーイレブンのおかげでないとすればウソになります。

トーハンが『セブン―イレブンの正体』の委託配本を拒否

2008年 12月 11日 古川琢也

『セブン−イレブンの正体』の委託配本を、出版物取次最大手のトーハンが拒否してきた。折衝に当たった(株)金曜日の担当者によれば、同社の拒否理由は「取締役の不利益になることはできないから」(本の中でも触れているが、セブンーイレブン・ジャパンの鈴木敏文会長はトーハンの出身であり、現在は同社副会長も兼務している)。
こういう事態を全く予想しなかったわけでもないが、それでも実際やってきたとなると驚く。出版界における鈴木氏の存在感(発言力?)が、図らずも証明されたわけだ。
出版物の書店への取次は、トーハンと日販の2社で市場の7割を寡占しており、中でもトーハンのシェアは4割。「言論」という何よりも公共性の高い商品を扱う同社が、このような身勝手な理由で配本を拒否してきたことは、許しがたい。
著者である私、版元の(株)金曜日への妨害としてだけでなく、全国のコンビニオーナーがこの本に寄せてくれていた希望、そして潜在的にこの本を必要としていた読者の、知る権利までも奪う行為として強く抗議する。

レイバーネット日本


セブンーイレブンの親分で加盟店から過分の金を巻き上げて逆らう奴は村八分どころか葬儀屋の取り分までむしり取るといわれている鈴木敏文さんという人は、売れ残り廃棄のリスクを全部他人である加盟店が負担する仕組みを作った上で「廃棄を恐れるな」と言ったり、「後入れ先出しこそが正しい商売だ」と言ったりして、そんな「語録」でもってバカな人たちには尊敬されているらしいのですが、さすがに鈴木さん本人はそれほどバカではないようで、やはり後ろめたいところがあるようです。

もっとも12月16日にトーハンは取次拒否を撤回・謝罪したということです。まあ一部の管理職が気を回しすぎたとか、そんな話しになるんでしょうが、鈴木さんという人は部下にそういう気の使い方をさせる人なんでしょうな。コンビニFCってなんだかアヤシイ、と思っている人が意外と沢山いるらしいのですが、そういう「黒い」人が取締役副会長じゃあ、そんな気も使いますよね。

だからといってコンビニ加盟店の経営が改善されたりするわけではないんで、相変わらずオーナーは廃棄したお弁当を食べて倉庫で寝ています。万引きのような悪いことは金輪際してはいけません。しかし強盗をするんだったら、盗ったお金はオーナーと平等に「配分」することも考えて良いのではないでしょうか。それこそ「共存共栄」というものでしょう。ビンボー人は助け合いましょう。そんな悪いことには反対ですが?僕は反対だな。そんなオーナーさんが「鈴木敏文語録」の中で唯一実感を持って「その通りだった」と同感出来るのが次の言葉です。

「みんなが反対することはたいてい成功し、いいということはたいてい失敗します。」


posted by 珍風 at 22:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!
通りすがりにお邪魔させて頂きました^^
宜しければ私のところにも遊びに来てくださいね〜^^
応援ポチポチ! それでは失礼します^^
Posted by @音三昧 at 2008年12月24日 00:51
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