2009年02月04日

デムパ時計でオレ様時間

デムパ時間で今何時?

安保理議長国でSEIKOの時計をプレゼント 「成功」もかける 

 【ニューヨーク=長戸雅子】日本が国連安全保障理事会の2月の議長国を務めるのに伴い、高須幸雄国連大使は3日朝の会合で他の理事国大使にセイコーの置き時計をプレゼントした。
 誤差を自動調整する電波時計を選んだ意図について高須大使は「安保理の実効性や迅速さを確保するため」と説明。各国大使には「セイコーには日本語でサクセス(成功)とプレシジョン(精巧)の意味もある。日本製品販促が目的ではありません」と渡したという。各国に定刻の協議開催を促し、議長国として安保理での議論を牽引(けんいん)していくとの意欲を示した格好だ。
 国連では定刻より15分余り遅れて会議が始まるのが常態化しており、3年前には当時のボルトン米国連大使が「安保理の文化革命」として、定刻どおりの協議開始を各理事国に呼びかけたことがある。 
 安保理議長は各理事国大使の持ち回りで月ごとに変わり、日本の議長国は2006年10月以来。毎月初めには議長国主宰の朝食会が開かれ、置き時計もこの場で配られた。英国が議長国を務めたときは傘、中国は五輪聖火トーチの複製を各理事国にプレゼントしたという。

2009年2月4日 産経ニュース


もちろん「セイコー」には日本語で「ファック」の意味もありますが、しかしいまだに「SEIKO」が世界的ブランド価値を維持しているのかどうかわかったものではありません。セイコーインスツル代表取締役だった服部純市さんは、今どうしてるのか知りませんが、日本の時計メーカーは安価で正確なクォーツ時計を大量に生産しているうちに技術力を失ったといいます。

「グランドセイコー」を筆頭とするハイグレード品は、欲しいんですが高いので使ったことがないのでよく知りませんが、僕のようなビンボー人にも入手出来るセイコーのメカニカルウォッチとしては「SEIKO 5」が有名でしょう。アンティークではありません。現在SEIKOブランドで東南アジアの方で生産されています。ちゃんとしたセイコーの、自動巻で裏はスケルトンですが、だいたい6千円くらいで売っているはずです。

これは主に東南アジアで流通するはずの品であって、曜日も漢字と英語と、それから旧宗主国フランス語で表示されます。電波が遠かったり電池が売ってなかったりする土地では便利で、手頃な価格のメカニカルウォッチとして重宝されているようですが、日本では一部で1万円くらいで売っているやに耳にします。ところがこの性能たるや凄まじいものがありまして。

1日に何十秒か遅れるなどは序の口、まあ、昔は時計というのは毎朝ラジオの時報に合わせて調整するもんだったんですからそのくらい普通ですが、中には針がグルグル回り出して止まらなくなったり、そうかと思えば金輪際微動だにしなくなるのもあるようで、たしかに東南アジア生産とはいえSEIKOブランドで、1万円するということになると、びっくりする人が多いようです。

などと、いきなり安物を持ち出してSEIKOブランドを云々するのがビンボー人の悪いクセとも実体験ともいえるものですが、たしかに高級時計というと世間の常識ではスイス製とかのメカニカルウォッチということになるようで、いくら正確だからといってデムパ時計などを贈るのは、あまり気の利いた振る舞いとはいい難いものがあります。第一、置き場所によっては対放射能防御を施してある場合に電波が来なかったりするのではないか。

「国連では定刻より15分余り遅れて会議が始まるのが常態化」しているということで、いわゆる「時間厳守」を呼びかける意味もあるわけですが、まず自らが範を示してこそ、という話しもあります。自分が「時間厳守」をしていないのに人様に注意したりするのは、かえって嘲笑される原因となったりするものです。

国連における日本の「時間厳守」ぶりには、他から見れば「なるほどSEIKO 5の国だ」と思わせるようなものがあるようです。しかしたとえば国連規約人権委員会への報告などは4年以上も「遅刻」していたわけですが、これなどは機械的な問題というよりはアタマの時計に「人とは違うデムパ」が来ているのではないかと疑われても仕方のないレベルにまで達していました。

しかし日本としてはこの度「遅刻しないように時計を贈る」という、取りようによっては相当なイヤミであるとしかいいようのない暴挙に出た以上は、今後は「時間厳守」が何よりも大切であります。そこで昨年10月末に規約人権委員会から出された勧告には以下のような内容が含まれています。

法執行機関において人権条約の適用及び解釈に関する研修をすべきこと
個人通報制度への加入
国内人権機関を、パリ原則に沿って行政府から独立した機関として設置する
公共の福祉の概念の立法による定義づけと、それが条約の許す制限を超えないよう保障すること
女性差別の問題に関して民法を改正し、より具体的な目標を設定した措置を実施
刑法第177条の強姦罪の定義に男性に対するレイプも含める
強姦罪において被疑者側の立証責任を回避させる
DV加害者を確実に処罰すること、被害者側に対するケア対策
世論の動向にかかわりなく死刑の廃止を考慮すべきであること
すくなくとも死刑の適用犯罪を「最も重大な犯罪」に限ること
代用監獄制度の廃止
取り調べ尋問の録音録画、弁護人立会いの権利の保障
「慰安婦」問題に関して法的責任を認め、公式に謝罪、加害者に対する処罰、教育現場での言及義務
外国人研修生および技能実習生に最低労働基準に関する国内法を適用する
低賃金労働者を募集するよりもむしろ能力開発に焦点をあてること
拷問を受ける可能性のある国への送還を禁止する明示的な規定
公職選挙法の個別訪問の禁止規定の見直し
ビラ配布行為の表現の自由の制限を排除する
婚外子差別について国籍法第3条、民法900条4項の改正
戸籍法第49条1項1号で規定される出生届における嫡出の記述を無くす
性的指向にもとづく差別の禁止
同性事実婚カップルに対しても異性婚カップルと同様の利益措置をとること
国籍者以外に対する年金からの除外の是正
朝鮮学校に対して、他の私立学校と同様の卒業資格認定
アイヌ民族、琉球/沖縄の先住民族性を正式に認め、土地権、文化権などを認める
締結国には世論や一般に広まる誤解を是正する役割や責任がある


他にもあったかと思いますが、問題山積とはまさにこのこと、人員削減のあおりを食って3人分の仕事がデスクに山積みになっている人も日本政府の窮状を思えば心なしか苦悩が和らぐということは全然ないわけですが、報告の期限は再来年2011年の10月です。あと2年もありません。もちろん何一つ手をつけていないのは8月30日の小学生の宿題と同様ですが、たとえば死刑に関しては「世論」を引き合いに出すのを封じられたので「家族を殺された人たちの感情」を持ち出すとか、それなりに「対策」を講じているようではありますが、そんな調子で言い逃れをひねり出すのにあと2年で足りるのかどうか、その「時間厳守」ぶりが改めて世界に注目されそうなのがなんとも心配であります。ちなみに当ブログの「パペットマペット」(どこへいったやら)時計は、ご覧のコンピュータの時計を表示しているだけですからアテになったりならなかったりです。自分を信じましょう。


posted by 珍風 at 23:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
性交渉が子宮がんの原因になることがあるそうです。
Posted by まなみ at 2009年02月05日 16:31
まなみさん、今日一番笑いました。じわじわっと来ますね、これは。

子宮頸癌の原因は性交渉によるヒトパピローマウイルス感染だそうですから

「性交渉は子宮がんの原因である」

と言い切ってしまっても良いのですが、このウィルスはタイプによってあるいは性器に尖圭コンジローマを発生させたり、皮膚によく見られる「イボ」の原因となったりするものですから、男性器に限らず何でもあまり奥まで突っ込むのは考えものです。そうした意味では女性は性器の短小な男性の価値というものを見直すべき時期に来ているようです。どうかよろしくお願いします。
Posted by 珍風 at 2009年02月06日 01:27
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