2006年01月19日

恐怖のネオコン医学でホリエモンがガリガリに!

悪銭身につかずなんてことを申しますが、ホリエモンも身についたのは脂肪だけに終わりそうなんですが、このぶんだとそれすら失いそうですな。ほっそりしたホリエモンなんてえものも一度見てみたいもので。よく考えてみると別に見たかあないんですが、今度の件であるテレビ局なんかはドサクサ紛れに長髪時代の映像を出してみたりして、だからといってどうということもありませんけど、世間では「生活習慣病」てなことを申しまして、痩せたほうがいいんだみたいなことになっておりますが。
「生活習慣病」てのは例の生きかた上手な聖路加国際病院名誉院長、日野原重明先生が1978年に言い出したようです。先生、1911年生まれだというから今年94歳になります。なるほど生き延び方は上手なようです。彼の提唱した「習慣病」という概念は、「大人の慢性病は、ある日突然病気になるのではなく、若いころからの日常生活のあり方やよくない習慣を繰り返すなかで病気の根がだんだん広がっていき、ある年齢に達すると症状が出てくることが多い」という思いつきから生まれたもののようですが、先生このアイデアを盛んに吹聴したらしく、ついに1996年に厚生省(当時)が、「成人病」という言葉を止めて「生活習慣病」に言い換えることにしてしまいました。
お役所のことですから、こんな言葉にもめんどい定義がしてあって、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に卒与する疾患群」ということです。要するにこれは病因論ではないのであって、まあ生活習慣が「関与する」という程度のことなんですが。
ところが同じように「関与する」要因には、この他にも「遺伝的体質的要因」や「外部環境的要因」なんかがあるわけで、何をどうすれば病気になったりならなかったりするのかというのは諸要因の相互作用によるものなんじゃないかという気がしますが、そのなかで「生活習慣的要因」だけを特に取り上げるのはちょっと妙ちきりんです。
要因によって対策を考えるということなんでしょうけども、もっとも遺伝のほうをどうにかしろと言われてもそれはちょっと難しいとは思いますが、少なくとも環境のほうは政治なんかがが何とかしなくちゃならないという部分が大きいものです。それですから、「生活習慣」をクローズアップしている影では、このような政治課題が人目を避けてこっそりと、煙草なんか吸いながらサボっているのではないかと疑われます。こういう奴を見つけて教室に戻すのが「生活」指導の先生なんだから世の中は複雑です。
ちなみに世の中には生活習慣病予防週間などというものがあり、2月1日からなんですが、今年の標語は「内臓脂肪 減らして防ぐ 生活習慣病」というんだそうです。保健所にでも行く用事のない限り絶対に目にすることはないでしょうから、この機会に覚えておいても何にもなりませんが、「生活習慣」でもって病気を「防ぐ」ことが出来るというつもりのようです。これで遺伝要因のほうもほとんどいらなくなってしまいましたから、見つからないように夜中に裏山にでも捨てて来るんでしょう。
厚生大臣(当時)のえこひいきによって、「生活習慣」は熾烈な競争に勝ち抜き、「生活習慣病」の原因ということに、ほぼ、大雑把に言えば、まあ異論はあるでしょうが、とりあえずということで、決まってしまったと、まあそういうようなものだと言っても大体差し支えない、というか要するにそういう風に思え!と、いうことになってしまいました。事は各個人の生活の問題ですから、病気にかかるのは専ら本人の悪い習慣のせいであり、悪習を断ち切れない本人が悪いのです。何もかも自分のせーだ。こういうのを経済や外交の用語ではとくに「自己責任」というのですが、医学のほうでは「生活習慣病」と呼ぶ習わしです。
今では厚生省も厚生労働省となって労災や過労死も取り扱うことになっているのですが、毎日社長に鞭や三角木馬で責め立てられている万年中年平社員の胃が爛れようが、心臓が止まろうが、まずは本人の責任ということですから社長さんも安心です。ビンボー人はせいぜいお酒をたくさん飲んで気を紛らせましょう。肝臓がやられたら自己責任ですから。
そこで悪い習慣を改めるためにアメリカの5S追放運動を取り入れましょう。5Sとは、
Salt(塩)      塩のこと。ビンボー人がご飯を食べるときに使う漬物に大量に含まれる。
Sittng(座業)   座ったままで長々とくだらないブログを書くこと、または下級事務員の就業状況。
Snacks(スナック) 女の子がいる酒場、またはポテチなどのお菓子類。ビンボー人の主食。
Smoking(タバコ) 愛媛県の加戸守行知事の好物。取り上げると死ぬらしい。取り上げてしまえ。
Sugar(砂糖)    脳の栄養になると誰かが言ってた。ビンボー人の唯一の娯楽。
セックス(Sex)を入れろというのは無理な相談でしょうけど、普通だとストレス(Stress)が入ってきそうなものですが、ストレスは社会的環境的な外力をあらわすことが多いのでこのさい不適当なのでしょう。あくまで食べ物とか嗜好品でなければなりません。さすがは先進国です。碌なことを思いつきません。尚、ストレス解消には運動をすると良いようです。もっとも時間と体力のないビンボー人諸君には難しいでしょうけどねえ。同情にたえません。お金はあげませんが。
ちなみに当時の厚生大臣がコイヌミで、どうもこれがいわゆる「改革」の始まりだったようです。「改革」は最初から人命をターゲットにしていたのです。ビンボー中年としてはもう、日野原先生に「死にかた上手」でも書いていただくしか手がありません。もっとも先生が率先垂範されるというのでしたら、それはそれで一向にかまいません。
posted by 珍風 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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