2009年06月02日

天皇伝説 南国の対決

阿久根市長選 「ブログ市長」竹原氏が再選

 2度にわたる市長不信任案可決に伴う鹿児島県阿久根市の出直し市長選が31日投開票され、ブログなどで議会や市職員を批判し「ブログ市長」と呼ばれた前市長の竹原信一氏(50)が、反竹原派の市議らが擁立した新人で元国土交通省職員の田中勇一氏(56)を破り、再選を果たした。1日の選管告示で市長に復帰する。2期目も議会攻撃などを続けるとみられ、市の混乱は今後も続きそうだ。
 竹原氏は選挙中も「仕事内容に見合わず、市民に比べて給与が高過ぎる」と市職員を批判し、争点化を図った。人件費を削減し給食費を無料化するなどと訴えた。過激な言動には批判もあったが、改革が遅れがちな議会や市職員への不満を幅広く取り込む形になった。
 これに対し、田中氏は「ビジョンなき改革は、破壊に過ぎない」と竹原氏の市政運営を批判。混乱が続く市政の正常化を訴えたが、出馬表明が今年4月と出遅れたこともあり、浸透できなかった。
 選挙中「市民が議会と市役所を監視できる環境を整備する」などと訴えた竹原氏に、反竹原市議らは反発を一層強めていた。議会は反竹原派の市議が過半数を占めており、今後も市長と議会の衝突が予想される。
 投票率は82.59%で、前回を7.09ポイント上回った。当日有権者数は1万9876人だった。【福岡静哉】

 確定得票数次の通り。

当8449 竹原 信一=無前<2>

 7887 田中 勇一=無新

 ◇「大変なことになった」肩落とす市職員
 再選を決めた竹原前市長は午後9時半すぎ、事務所で支持者と万歳三唱。記者団に2期目の抱負を聞かれると、笑顔は消え「市長という職が続くだけ。特別な感慨はない。責任者はあくまで市民の皆さん」と、淡々と語った。市職員に対しては「自治労は阿久根から出ていってもらう」と容赦なく攻撃した。
 50代の男性市職員は「大変なことになった。やりたい放題の独裁になってしまう。市政に具体的な弊害が出てからしか、有権者は選択の誤りに気づかないだろう」。

2009年5月31日 毎日新聞


なかなかどうも接戦であります。562票差。とはいえ有権者数およそ2万人という中での話しですから、これはこれで大した数字なのかも知れません。竹原さんはすっかり気を良くして「自治労」に敵意を剥き出しにしているようで、阿久根市民の諸君もそうなのかも知れませんが、竹原さんは市の「人件費を削減」する一方で民間の「人件費」についても非常に立派な御意見をお持ちですから注意した方が良さそうです。なんたって「経営という観点から見る」人ですから、経営者ではないそこらの一般市民共とは無縁なようです。

そういう意味では竹原さんは新自由主義の最後の徒花なのかも知れませんが、自分ではそう思ってはいないようです。それどころか「モーフィアス」だと思っているらしい。もっとも、「国がおこなう人工的な福祉に依存する体質は民族の自然回復力を劣化させる」などと書いているところを見ると典型的な新保守主義を援用した新自由主義者でしかないようなのですが。

もっともその「保守思想」たるやはなはだちょっとアレなシロモノです。はなゆーさんのところで竹原さんのブログ『阿久根市時報』から2007年6月7日のエントリ
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=521727&log=20070607
が晒されていましたけども、「天皇制に敵対的スタンス」なのかどうかは議論の分れるところです。少なくとも現在の「皇室」には「敵対的」なのかも知れませんが、「天皇制」そのものに対して「敵対的」なのかどうかは分ったものではありません。

で、竹原さんの「天皇について考える」というのは、内容としてはアレです、例の孝明天皇暗殺、その子を大室寅之助クンにすり替えるという話しをやっています。で、天皇は「数十万人」の日本女性を売春婦として海外に売却したと。売却するのは勝手ですが、天皇が中心となってそれを行って蓄財したという話しをするためには、その「天皇」は「すり替えられた」、いわばニセの「天皇」である必要があるわけです。別に「ニセモノ」でなくてもそういうことをすることは可能なのですが、要は明治以来の日本のあり方はどうにも弁護のしようがない、これはもう致し方の無いものとして置いておいて、しかしながら「天皇制」だけは擁護しなければならない。そこで悪いことをした「天皇」は本当はニセモノであるということになると大変に都合がよろしい。

しかしそれにしてもいくら何でも大室さんちを「どこの馬の骨ともわからない家系」はヒドいと思います。仄聞するに、大室寅之助は南朝系の血筋を引いているやに伺っておりますが。ともあれ、これはよく聞く、ありがちなネタですし、『阿久根市長選』の「お気に入り」にはその手のサイトが列挙してありますからどうにもなりません。たしかに、まあ、一種の、「保守」、みたいなもんなんでしょうけど、その「思想」は正に「徒花」に相応しいだけのことはあるようです。

その「思想」は『阿久根市時報』でお楽しみ頂けますが、それによれば、「社会主義、共産主義は全人類を一括管理する世界革命を目指している。全人類の公務員化すなわち奴隷化である。」ということのようなのですが、その3日前には「適材適所が阿久根を変える。人には平等も自由もありはしない。生まれた時から全てが違う。社会の有るべき姿は設計しなおす必要がある。主義や権利といった個人的妄想の暴走を許し、放置あるいは利用するから今のようになっている。」ということですから、竹原さんは立派な「共産主義者」に違いありません。竹原さんのブログは、いわば「真理」の宝庫です。「宇宙」なんかもよく出て来るし。例えば「志の低い市民は同程度の人間を選んでしまう。」とか。

まあ、最新のエントリが5月21日の「竹原市長が失職してから職員の態度が悪くなったと聞く。」という「情報源」も定かではない伝聞がちょっと書いてあるだけなのが失笑ものですが、選挙を前にちょっと脅かしておきたかったんでしょうね。しかし全体としては文章といい、コンビニで500円で売っているような「異端」加減といい、竹原さんは田母神さんのレベルには十分達していると思われます。てゆうか田母神さんもアレでそこそこ喰えているらしいのが笑っちゃいますが、世の中は相当に甘いようです。それを考えると竹原さんは田舎に埋もれさせておくにはまことに惜しいタレントであるともいえるでしょう。出来たら公選法違反で有罪としていただき、それを機に東京に出て来てはどうか。阿久根市などと違って道端に食べられるゴミも落ちているからきっと大丈夫です。

竹原さんの扱っている「天皇」ネタは渡辺文樹さんの映画『天皇伝説』でも取り上げられていたものですから、ご覧になった方も多いでしょう。僕も観たんですが、クライマックスのところで画面が見難くて、何が起こっていたのかよくわからんかった。でも渡辺さんのやりたいことは分ったので、誰かお金を出してあげてちゃんと撮れるようにすれば面白いアクション映画になったと思います。もっともそうなると、主演を交替しろとか、監督も交替しろとか、脚本も変更だとか、ついには元の企画が雲散霧消することになってしまう虞れもあります。しかし阿久根市では市長がこのネタをまるっきり鵜呑みにしているようですから、渡辺さんは直ちにフィルムと映写機一式を担いで子どもも連れて阿久根市に乗り込むことが出来るでしょう。先ず上映、しかる後に巧いこと言って阿久根市の貧しい予算の中から制作費をふんだくってリメイクしまってはどうか。たぶん竹原さんは出すと思うな。阿久根市で撮影するという条件で。それじゃまるっきり違うものになってしまいそうですが、沖縄を舞台にした『網走番外地』だってあるんだから良いと思う。


posted by 珍風 at 10:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毒をもって毒をせいするということ。
それほど地方公務員の堕落はひどいということ。
Posted by 読者 at 2009年06月09日 03:00
こんにちは、始めまして。

「毒をもって毒をせいする」、まさに医療の真髄であります。きめ細かな投薬管理が必要です。出来たら入院させてその都度目の前でちゃんと服薬を確認するべきです。外来でも薬は3日分くらいしか出しません。漫然と投薬を続けていると危険です。4年も放っといたら致命的ですね。どこの市長でも同じです。もっともこれは正しい薬剤を正しく投与する場合ですが。「毒」なら何でもいいという考えもあります。新型インフルエンザにはホスゲンの吸引が有効だとか、その手の話しです。どの手の話しだ。
Posted by 珍風 at 2009年06月11日 12:03
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