2009年06月28日

幼女と少女が共謀罪

「児童ポルノ」というのは「児童」に「特殊な関心」を寄せる人たちが興味を示す分野です。例えば常日頃から他人の「権利の保護」などには関心を寄せない人たちが、こと「児童」ということになるとビンビンになっている様子は、その人たちにおいて「特殊な性癖」が存在する事を仮定しなければ理解し難い珍現象であるといえるでしょう。

そこで我等が日の丸弁当の包み紙『産經新聞』が、「児童ポルノ」の「単純所持」の「規制」がなぜ「不可欠」であるのか、親切丁寧に説明をしているところですから、熟女にしか興味がない人も読んでおいた方が良いと思われます。

【主張】児童ポルノ 根絶へ所持規制は不可欠

 インターネットなどを通して氾濫(はんらん)する児童ポルノが国際的な問題となっている。
 日本では10年前にできた児童買春・児童ポルノ禁止法で、18歳未満の青少年を含めた子供のわいせつ画像については、撮影などの製造や提供、販売目的の所持などは禁止されている。
 ところが、個人的趣味などとして持つ「単純所持」には法規制がない。根絶には画像を入手する者への歯止め措置が不可欠であり、国会は審議入りした与野党双方の改正法案の調整を急ぎ、早期成立を目指してほしい。
 児童ポルノ犯罪の拡大には目を覆いたくなる。最近では2歳長女のわいせつな写真を撮影した母親らが逮捕される信じがたい事件も起きている。画像は1枚数千円程度で買い取られていたという。教職者がかかわる事件も目立つ。
 警察当局は、ネット上の児童ポルノ投稿サイトへの広告掲載を仲介した広告代理店を同法幇助(ほうじょ)容疑で摘発するなど取り締まりに力を入れている。警察庁は先ごろ、被害児童のカウンセリングを含めた総合的な対策も発表した。
 児童ポルノ犯罪の検挙件数は昨年、過去最悪を更新した。だがネットで流れる画像だけでは被害児童の特定が難しく、摘発は氷山の一角とされる。配信に海外のサーバーを使うなど摘発逃れの手口も巧妙化している。違法サイトへ接続させないシステム構築も検討されているが、対策にはネット接続業者など民間の協力も必要だ。
 単純所持をフリーに認めているのは主要国(G8)では日本とロシアだけで、米国などからは、捜査協力上も日本に所有自体を禁じる法規制を求める声が強い。
 与党提出の改正案は、単純所持を原則禁止し、「性的好奇心を満たす目的」の所持には罰則を科すとしている。これに対して民主党案は、芸術表現や家族写真なども規制対象になりかねないとの懸念から、有償や常習的な取得に限って罰則を科す「取得罪」の新設などを盛り込んでいる。
 海外ではポルノ撮影を目的とした児童誘拐まで起きている。知らぬ間に画像が流れた子供たちの精神的被害も深刻だ。
 与党案も民主党案も、子供を性的対象とすることに反対の立場であることは一致している。子供たちを卑劣な犯罪から守る。そのための法規制強化であることを忘れないでほしい。

2009年6月27日 産經新聞


「近頃こんな事件があったよ」とか「警察はこんな事をしているんだ」というようなことを適当にまとめただけの無駄な文章がダラダラと続き、なかなか本題に入らないのは決められた字数を満たすためですから仕方ありませんが、試験に出して「この文の趣旨を述べよ」というような問題を出すと「児童」の正解率5%程度の「奇問」に属するような、難解にして高度な「主張」ではあります。

しかし文章が悪いのは何も書いている人のアタマがとてつもなく悪いから、というわけではありません。少なくともそれが理由の全てではないでしょう。一部ではあるかも知れませんが。むしろこの文章は「書くべき内容がない場合にどうしたら良いか」という、いやしくも文章を書いてお金をもらっている人が一度は直面する難問に対するひとつの回答となっています。そしてそれはとにもかくにも一応はやりおおせたぞ、という程度にはなっていないわけではありません。

そこでひとつのポイントは「ネットで流れる画像だけでは被害児童の特定が難しく」というところです。どうしてこんな事を書いてしまったのか分りません。多分「検挙は増えているけどそれでも氷山の一角だ」ということの「理由」のつもりで書いたんでしょう。しかし、画像から被害児童を特定する事が困難であるのが事実であるとすると、これは「根絶へ所持規制は不可欠」という見出しとは矛盾することになってしまいます。「児童ポルノ」画像の存在が被害児童に結びつかないのであれば、単純所持を規制しても何にもなりません。もっともこれは「児童ポルノ」の「規制」が児童の権利保護を目的としているものと仮定した場合の話しですが。

公明党の丸谷佳織議員は「小学生のころ撮られた画像が出回ることを脅威に感じる女性」を紹介しているところですが、画像から本人を特定することが困難であるとすれば、この女性の心配も少しは緩和されるかも知れません。てゆうかこの場合、小学生の頃に虐待があったことが問題なんですが。どういう虐待があったか知りませんけど。もっとも昨今では何でもかんでも「児童ポルノ」認定してしまいますから、虐待と結びついていない画像、かつては普通に撮影されていた写真なんかも「児童ポルノ」扱いにすることによって被写体となった女の子を「性的被害者」にしてしまうことも可能であります。社会の視線がその子を「ポルノガール」にしてしまうわけですから、この手の「懸念」は広範囲に広がる虞れがあります。

まあ、このような混乱を極めながらも、なぜ「所持規制は不可欠」であるかということについては、明確な「主張」があるのです。バカにしちゃいけない。ちゃんとあるんだ。それは「単純所持をフリーに認めているのは主要国(G8)では日本とロシアだけで、米国などからは、捜査協力上も日本に所有自体を禁じる法規制を求める声が強い」というものであり、これは極めて明解です。アメリカの要請があるのであり、そうであるからにはそれ以上の説明などは不要なのです。

もっとも説明しようとしても説明出来ないでしょう。憲法に保障された権利を大幅に侵害するにも関わらず、そうすることで他の権利を守る有力な手段とはなっていません。更に創作物まで規制するということになれば、これは侵害される権利と引き換えに保護される権利などどこにもないのですから、これは単なる政府による国民の権利侵害でしかなく、それ以上のものでもそれ以下のものでもありません。ちゃんと説明すれば誰もが納得いかないものでしょう。黙っているに越したことはありません。

「主要国(G8)では日本とロシアだけ」であることはもちろん何の理由にもなりません。例えば死刑を存置しているのは主要国(G8)では日本とアメリカだけで、EUなどからは、死刑廃止を求める声が強いようですが、日本政府ならびに産經新聞にとってはこれが死刑廃止の理由とはならないようです。ここで問題となっているのは「死刑」でも「児童ポルノ」でもありません。「死刑」において日本政府はアメリカと同じことをしているのに、「児童ポルノ」ではそうではない。これはマズいではないか、ということのようです。

したがってこれは警察行政においてもアメリカの要請に従わなければならないということなんですが、もちろんアメリカは欲張り、てゆうか日本には何を要求しても自民党が言うことをきいてくれるので色々なことを命令して来るんで困りますが、「児童ポルノ」は海賊退治と共謀罪のつなぎみたいなもんです。「児童ポルノ」と「海賊」には「貧困」という共通の背景があり、根本的な解決を回避して強制力によってシステムの破綻を抑え込むのがアメリカのいかにもアメリカ的なやり方です。そこで次には当然「共謀罪」が議題に上ります。おそらく「児童ポルノ 根絶へ共謀罪は不可欠」という「主張」が、各新聞に載ります。

防犯カメラ付き自販機いたずら、19歳会社員を現行犯逮捕

 愛知県豊橋市の岩田運動公園に置かれた、防犯カメラなどがついた清涼飲料水の自動販売機(おたすけ自販機)にいたずらがされていた事件で、県警豊橋署は28日未明、同県高浜市、会社員の男(19)を器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。
 同署の発表では、男は28日午前1時15分頃、おたすけ自販機のセンサーライトをハンマーでたたき壊したところを、張り込み中の豊橋署員に逮捕された。男は「監視社会に対する反感があった」などと供述しているほか、おたすけ自販機に対する過去4回のいたずらについても自分の犯行と認めており、同署で裏付けを進めている。
 おたすけ自販機は、犯罪の被害に遭いそうになった人のため、110番通報ができたり、警報ブザーや赤色回転灯が作動したりする機能が付いている。同県警と清涼飲料水メーカーが共同で開発して、昨年10月に設置した。
 その後、同月から今年5月まで4回にわたり、自販機に「市民監視反対」などとスプレーで書かれたり、防犯カメラが外されたりする被害が続いていた。

2009年6月28日  読売新聞


4回も壊されるまで放っといたのは「背後関係」とか調べてたんでしょうけど、なかったようですな。単なる個人の抗議行動です。しかし例えば、この「会社員」の友人が雑談の中で「監視社会に対する反感」を共有していた場合に、その友人も取っ捕まえることが出来るのが「共謀罪」です。「反感」の「単純所持」が犯罪を構成するのです。ある種の感情や思想を抱くことを「犯罪」とみなすことこそ、もし可能であれば究極の「監視社会」ですが、「児童ポルノ」の「単純所持」への処罰規定は、ある種の性的嗜好そのものを「犯罪」と見なす意味で「共謀罪」のひとつの特徴を先取りしようとしています。そこで教訓は「いたずら」は一人でやるに限るということです。


posted by 珍風 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。