2009年08月05日

全ての権力を橋下へ

一部知事の点数公表に疑義=マニフェスト評価で−橋下大阪知事

 大阪府の橋下徹知事は5日の定例会見で、衆院選の各政党のマニフェスト(政権公約)を評価した点数を、埼玉、神奈川など一部知事が公表していることについて、「全国知事会の採点が意味をなさなくなる」と批判した。
 同知事は、「個人で言ってしまうと、(各政党が)個人に向いてしまう」と、個別の採点公表は知事会としての政治パワーをそぐ可能性があることを指摘。「どういう意図か疑問」と述べた。
 また、「字面に表れていない本気度などを評価しないと」として、7日に知事会が行う公開討論会の結果を見た上で評価すべきだとの見解を示し、現段階での評価に疑問を呈した。 

2009年8月5日 時事


なんと橋下さん、「本気度」を「評価」するんだそうです。どのように「評価」するのかというと「公開討論会」でのパフォーマンスを見て「評価」するようです。まあ要するにこれはAVでいうところの「本気汁」みたいなもんでしょう。AVには「本気」を「可視化」するテクニックがあるわけですが、橋下さんは「テクニック」を「本気」として「評価」するようです。

もっとも橋下さんがそんな「本気度」の低い評価基準を持っていても心配はいりません。橋下さんはついさっき、各都道府県知事の「権利」を制限したところです。橋下さんによれば各知事が、いわば好き勝手に各党のマニフェストを「評価」することは「全国知事会」の「政治パワー」をそぐ、ということです。そこで「知事会」のために、各知事は口を慎んで余計なことを言わないようにすることが求められています。知事が「知事会」の方針とは独立して勝手なことを口走るのは許されません。

橋下さんによれば知事会は絶対的かつ必然的に各都道府県知事を拘束し、知事は一般にかつ無条件に知事会の権威を認めなければなりません。「個別の採点公表」は個人主義的偏向であって知事会を弱体化するが故に排除されねばならず、都道府県知事は知事会の権威に従わなければならないのです。こんなことは世の中の常識であって、橋下さんの他には共産党くらいしか賛成するものはいないでしょう。

どうも橋下さんの「分権」に対する「本気度」は著しく低いようです。橋下さんの「本気汁」は30年前の裏ビデオのように乾いています。橋下さんの「意図」はきわめて明らかなもので、典型的に中央集権的なそれであり、その狙いは「地方の代表の代表」です。このような橋下さんにとって「道州制」は必須です。それは彼にとってより「上位」の機関への足がかりとなるものだからです。府知事から「州」の代表へ、そして諸州の「代表」として「国と地方の協議機関」でカッコ良く「国」と対峙してみせつつ、「国家戦略局など内閣の重要なポスト」に入る、というのが橋下さんの目論見でしょう。その次の段階は下部機関から民主的に選出された代表として独裁的権力を握るまでです。

まさかそこまであのアタマで考えているのかどうかは不明ですが、てゆーか考えていなければ尚更、ものの考え方が基本的に「分権」に合っていません。人間無理は禁物で、無理をすると健康を害したり、あろうことか馬脚をあらわすことになります。恥をかく前に宗旨を変えるか、きっぱり笑われタレントに戻るのが得策です。

実際には「分権」的な「改革」は下から上にシステムを作り直すことです。おそらく、そこで生活する全ての人によって構成されるコミュニティが基礎になることと思いますんで、そういうコミュニティの規模が何十万人か知りませんが、もちろんそこにいる以上は「外国人」であっても構成員になることになるでしょう。外国人の地方参政権は「分権」の要請するところとなります。

民主党はこの基礎的なコミュニティを市町村だとみていたようですが、もう少し狭い範囲でも良いかもしれません。それが小規模であることは日常的な生活がそれぞれのコミュニティを越境して行なわれることを意味しますが、各人があるいは隣接する、あるいは遠隔の様々なコミュニティと関係して生活することから「合併」することが出来ず、各人が単一の集団に帰属することを防止し、同時に各コミュニティが極端な政策をとって孤立することをも防ぐのかもしれません。

まあ、考えると色々あるわけですが、明らかに「道州制」というような大きな行政単位をきめておくのとは全然違うようなので民主党も何を考えているか分ったものではありませんが、しかし先ず第一に各都道府県で「大統領」的な地位にある知事さんたちが、この「大阪のスターリン」に唯々諾々と従うのかどうかは保証の限りではありませんが。もしいつものようにみんなに嫌われたら大阪に篭城すれば夏の陣、すっかり参った冬の陣、おっと間違い逆だった、くえない策士の小沢さん、しめしめ堀は埋め終わったとほくそ笑むかも知れません。まあ「理解」はしたと。「理解」ね。理解できねえ。


posted by 珍風 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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