2009年08月09日

Atom Paddy Mother God(原子田母神)

8月6日に原爆ドームのすぐそこのメルパルク広島で行なわれた田母神さんの講演は案外とマトモなもののようです。彼はこんなことを言っていたんだそうです。

「核保有国同士は相手からの報復を恐れるため、先制攻撃は絶対にしない。国を守るため、日本も核兵器を持つべきだ」

なるほど、確かに広島や長崎に核兵器が投下された当時、日本は「核保有国」ではなかったのでしょう。核保有国でないと核兵器によって攻撃されるというわけです。そしてどうやら今のところ3個目は落ちてきていないようです。それは何故か。一応はプロの軍人だった田母神さんがその答えを知らないはずはありません。それは日本が「核保有国」だからに違いない。きわめて明解です。

核攻撃狙っている国「隣にある」=北朝鮮を警戒、核抑止必要−麻生首相

 麻生太郎首相は6日午前の広島市での記者会見で、核廃絶への取り組みに関連し「核を持って攻撃しようという国がわれわれの隣にある」と述べ、北朝鮮への警戒が必要だとの考えを示した。

 その上で、首相は「核を持って抑止する力を持っている米国と日本は同盟を結んでいる現実を踏まえて話をしないと。一方的に誰かがやめれば、相手もきれいにやめてくれる世界ではない」と述べ、現状では米国の「核の傘」が必要との認識を強調した。 

2009年8月6日 時事


もっともアホ太郎によれば日本の核は別段日本が「保有」しているものではなく、アメリカが持っているものであるとのことです。それではまるで日本は「核保有国」ではないかのようですが、日本がアメリカに保有されている「現実を踏まえて話しを」すれば、日本は世界に冠たる「核保有国」であるといっても良いようです。

ところが「核保有国(=日本)に対しては先制攻撃は絶対にしない」という比較的穏健な田母神さんに比較すると、アホ太郎は随分思い切ったことを言っているようです。どのくらい思い切っているかというと、これはもう酒井法子さんが出頭したときくらい思い切っています。全て洗いざらいお話ししようという覚悟です。で、言っちゃいました。

核の先制不使用宣言「現実的でない」=麻生首相、長崎で会見

 麻生太郎首相は9日昼、長崎原爆忌の式典出席のため訪れた長崎市で記者会見し、核兵器保有国が先制不使用を宣言する構想について「『わたしは先制攻撃しません』と言っても検証する方法はない。先制不使用の考え方は、日本の安全を確保するには、現実的にはいかがなものか」と述べ、否定的な見解を示した。「米国に核の先制不使用を求める考えはあるか」との質問に答えた。

 また、自民党内に、敵基地攻撃能力の保有の検討を求める声があることに関しては、「日米間の役割分担に関する話は、検討すべきものと考えている」と述べた。

2009年8月9日 時事


なんとアホ太郎は「核保有国」たる「北朝鮮」に勇躍「先制攻撃」を行なおうと言っています。もちろん、いくらアホ太郎でも「核保有国」でもないのに「核保有国」に「先制攻撃」するほどアホ太郎ではないようですから、これも日本が「核保有国」であることを世界にアピールしたものでしょう。それは良いとしても、アホ太郎は「核保有国同士」が「先制攻撃は絶対にしない」とは考えていないようです。あるいは他所が先制攻撃を控えている隙を狙ってやったもんの勝ちだ、という立派な考えなのかもしれませんが、もちろん「先制攻撃」とはそういうことを言うのです。

なるほど田母神さんが言う通り「核廃絶が即、平和につながるわけではない」のかもしれませんが、アホ太郎の手にかかると核保有も平和につながらない点においては負けてはいません。田母神さんは兵隊さんの建前として「核抑止力」を語っているのですが、アホ太郎は「核先制攻撃」を「検討すべきもの」だとしています。

これだとまるでもうアホ太郎が単なるアタマの悪い乱暴者でしかないように見えます。そしてそれはおそらくその通りなのですが、だからといって田母神さんのアタマが良くなるわけではありません。さかなをたべるとアタマが良くなるんだそうですが、核兵器を食べても利口になれそうにはありません。実際には田母神さんもアホ太郎も同じ主張を別のアングルで語っているだけです。すなわち軍人のアングルと政治家のアングルがあるでしょう。もっとも田母神さんとアホ太郎はそれが微妙にずれているようです。

つまり同じようなことを言っていても、より政治的に配慮した言い方をしているのはなんと田母神さんの方なのであって、アホ太郎は暢気に「核先制攻撃」という「現実的でない」妄想をダラダラと垂れ流してしまっています。なんとも無責任な話しですが、もうすぐ本当に「無責任」な立場になろうというわけですから気分はもう夏休み、「政権」などとっくに投げ出しています。もっとも自民党に言わせれば自民党には「政権担当能力」があるとのことですが。

比例「民主」41%「自民」24%…読売世論調査

 読売新聞社が4〜6日に実施した衆院選の第3回継続全国世論調査(電話方式)で、比例選で投票しようと思う政党は、民主41%が自民24%を上回った。

 第2回調査の「民主42%―自民23%」から大きな変化はなく、民主の優勢は続いている。小選挙区も民主39%(前回39%)、自民24%(同25%)で傾向は同じだった。

 自民の政権公約(マニフェスト)については、景気回復後の消費税率引き上げ方針を「評価する」は42%、「評価しない」は47%だった。「幼児教育無償化」は「評価する」55%が「評価しない」36%を上回った。

 民主では「子ども手当」支給を「評価する」は46%、「評価しない」は43%。インド洋での海上自衛隊の給油活動を来年1月の期限切れまでに終えるとしたことには「評価する」38%、「評価しない」41%だった。

 政策に必要な財源をきちんと示しているのは自民35%、民主24%だった。政権担当能力の高さでも自民43%が民主31%を上回った。

 麻生首相と鳩山民主党代表で首相にふさわしいのは鳩山氏47%(前回40%)、麻生氏22%(同22%)で、その差は広がった。麻生内閣の支持率は21・6%(同20・0%)、不支持率は69・0%(同67・8%)。政党支持率は民主31・6%(同31・0%)、自民24・2%(同25・3%)などだった。

2009年8月7日 読売新聞


自民党、というよりは読売新聞に言わせれば、ですか。同じことですか。定評ある「読売の調査」によれば、「政権担当能力」を評価する人の割合は自民党について43%、民主党については31%なんだそうです。しかし問題は、「政権担当能力」が高いとされていることが政党支持率や投票行動に影響を及ぼしていないという点です。したがって自民党は自らの政権担当能力の高さを誇示したり、民主党の政権担当能力に疑問を持たせるような宣伝を行なっても何にもならないということになるでしょう。もはやそれは大した問題ではないのです。

そのように考えると、アホ太郎の核先制攻撃論も、それは極端に深すぎる洞察に基づいて自民党に政権担当能力が「ない」ことを示そうとするものであるとも考えられます。つまりアホ太郎は「政権担当能力がない」方が選挙で勝てると思ったのです。さすがです。しかしそれだけではありません。どうやらアホ太郎は読めない新聞を(つっかえながらも)読んでみたようなのです。産經新聞では政治部デスクの金子さんが、民主党に対してこんなことを書いています。

民主党が世論の支持という輝きを保つには、「夢を語る」しかない。
「いくらあげます」ではなく、こういう社会にしたいという夢だ。

2009年8月9日 産経ニュース【政治部デスクの斜め書き】民主党が圧勝しない理由


「傷跡」が「しょうせき」なら「民主党」を「自民党」と読み間違えるくらいアホ太郎にとっては朝飯前です。そこでアホ太郎は「夢」を語りました。いわゆるひとつの「ビジョン」というようなものですが、それは要するに日本を核兵器を保有して先制攻撃を行ない核戦争に突入するようなバキバキにアッパーな社会にしたい、といういささか物騒な「夢」です。だいぶキメちゃってるみたいです。人間やめてます。らめぇ。れったい。


posted by 珍風 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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