2009年09月26日

「ダム病」は不治の病

八ッ場ダムに観光客殺到 地元は複雑な表情

   建設中止方針で一躍脚光を浴びた八ッ場ダムに、一目見ようと観光客が殺到している。車で来る人も多く、渋滞などの問題が起きているようだ。地元の中止反対については、批判の声もあり、自治体などは対応に苦慮している。

連日1300人もの人が押し寄せ、国道渋滞

「通常の休日は、せいぜい1日300人ぐらい。それが、このシルバーウィーク中は、連日1300人もの人が押し寄せました。建設中の湖面2号橋の風景がよくマスコミに取り上げられるので、見に来るんですよ」
   国交省の八ッ場ダム工事事務所の広報担当官は、驚いた様子でこう話す。
   民主党がマニフェストで中止方針を掲げ、前原誠司国交相が2009年9月23日に現地視察。これに対して、ダム予定地にある群馬県長野原町など地元の激しい反対ぶりが連日報じられている。テレビなどで話題になっているため、一目見ようと観光客が殺到しているのだ。
   高さ87メートルもある2号橋の人気で、すぐそばの広報センター「やんば館」にも、大勢の観光客が。1日で入館者が1000人も超えるのは、10年前の開館以来初めて。担当者も、「今の時期は、紅葉前なので人があまりいないんですが…。橋げたの前で、記念撮影をする人が多いですね」と言う。20台ほどのスペースがある駐車場も、ほぼ満車状態。急きょ、駐車場係が出て、対応に追われた。
   この騒ぎで、八ッ場ダムは一躍、観光名所のように。ただ、普段はのどかな山林地帯のため、押し寄せた観光客でダム近くの国道が渋滞している。
「事故はまだないですが、路上や広場に車を駐めたりして、危険ですね。特にマスコミが、勝手に入ったりしてマナーが悪いです」
と広報担当官。「首都圏の水がめを造っているので、普段から見に来てくれたら」と渋い表情だった。
   また、これで地元が潤っているわけでもないようだ。
   地元・長野原町のある旅館では、「草津や軽井沢に行く途中で、興味本位で見に来る人ばかり。宿泊客が増えているわけではなく、通過するだけですよ」。また、国道などに野菜直売店はあるが、ダム周辺に飲食や土産物の店はないという。
長野原町に賛否両論の声寄せられる
   新聞やテレビでは、長野原町などの反対ぶりが大きくクローズアップされている。これに反発する人もいて、同町などに批判の声が相次いでおり、こうしたことへの対応にも振り回されているようだ。
   同町の川原湯温泉観光協会では、ホームページ上の掲示板に書き込みが殺到して炎上状態に。2009年9月10日に、掲示板を一時閉鎖することを明らかにした。電話回線もパンク状態だという。読売新聞の22日付記事によると、「国が決めた事に対して自己利益で語るな」などと批判する書き込みが急増したといい、ホームページでは、「私達もその一つ一つに真剣にお答えするように努力はしてゆきますが、1通のメールで心が折れることもあります」と漏らしている。
   ただ、地元に理解を示す声も多いようだ。
   ダムにある広報センター「やんば館」の関係者は、こう明かす。
「『ここまでダムができているのに、今さら中止は考えられない』と言ってくれる人は多いです。大部分がそうで、『美しい景観が失われる』という人はいませんでした。やっと先が見えてきたのにと、地元ではガッカリしていますよ」
   長野原町に寄せられているは、賛否両論の声だ。
   ダム対策課によると、22〜23日にかけて、200通ものメールが町に殺到した。意見は、「頑張れよ」から「長野原町はおかしい」まで、分かれているという。また、賛否両論を反映してか、「民主党には賛成だけど、地元はかわいそう」などという声も寄せられている。電話も話し終わるとまた鳴るといい、対応にてんてこ舞いの様子だ。
   前原国交相は、地元の理解を得るまで中止の手続きを進めないと言明した。しかし、建設中止に賛成する声も多いことを考慮してか、中止の方針自体は変えていない。

2009年9月24日 J-CASTニュース


そういうわけで迷惑だそうですからマスゴミ諸氏は八ッ場ダムの取材を即刻止めましょう。てゆーかマスゴミには「来てもらってる」のではないのか。何だその言い草は。それから観光客の皆さんは温泉に行きましょう。つげ義春といえば、「ゲンセンカン主人」は群馬県町村会会長鈴木和雄が町長をつとめるみなかみ町の湯宿温泉の大滝屋ですが、既に当時の面影はないそうですから行っても面白くも何ともありませんよ。川原湯温泉の方がむしろそれっぽいとかで評判であります。要するにダムが出来るつもりで放ったらかしてあるだけなのではないかという気もしますが、そういった文字通り打ち捨てられたような温泉の風情も含めて「美しい景観」というものを大事にしたいものです。

そもそも地元観光協会では温泉場の再建を最優先してダム建設にはこだわらない立場だったんですが、誰の命令か知りませんがダム建設推進の最前線に立たされてしまったわけです。ですからまるでもう観光協会が「地元」を代表して悪者になってしまって、掲示板が炎上する、道路が渋滞して商売に差し支える、というのもいくら政治的なおつきあいだといっても割にあわないようです。実際、別にダムがなくたって温泉は困らないんですから、観光協会は誰か他の人のために矢面に立たされているわけで、まあ、幾分か同情に値しないわけではありません。

都知事「前原さんに同情する」 八ツ場ダム問題

 東京都の石原慎太郎知事は25日の定例会見で、前原誠司国土交通相の八ツ場ダム建設中止方針に関して「僕は本当に前原さんに同情する。非常につらい立場。背中から党是だ公約だって言われても、法律ってものがある」と述べた。
 特定多目的ダム法はダム建設を中止する際に関係知事の意見を聞くよう国交相に義務付けており、発言はこれを指摘したもの。
 石原知事は「中止を唱えるなら補償の問題含めて、そういうことがこれから具体的に出てくる。これは決して国の一存で決まる問題じゃない」と強調した。

2009年9月25日 共同


同情するなら金がどうとか言わなければ良いようなもんですが、「特定多目的ダム法」の第4条には、まあそういうことが書いてあります。

4 国土交通大臣は、基本計画を作成し、変更し、又は廃止しようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の長に協議するとともに、関係都道府県知事及び基本計画に定められるべき、又は定められたダム使用権の設定予定者の意見をきかなければならない。この場合において、関係都道府県知事は、意見を述べようとするときは、当該都道府県の議会の議決を経なければならない。


石原さんは「意見をきく」というのを「意見を受け入れる」とか「言う通りにする」という意味に解釈しているのでしょうか。たしかに「きく」にはそのような意味もありますが、石原さんは何といっても文学碑が建つほどの立派な文学者ですから、まさかとは思いますが、でも石原さんですからねえ。「党是」だか「公約」だかにしたがって「基本計画を廃止しようとする」ことは別段法律に反しているわけではありませんし、「関係都道府県知事」の「意見」に従わなければならないという義務もありません。僕たちが同情しなければならないのはむしろ石原さんの方でしょう。僕はしませんが。

もっとも石原さんなんてのはまだマシな方で、栃木県の福田知事は中止しようとする「前に」関係都道府県知事の意見を聞かないのがケシカラン、と言っています。とはいえ民主党は中止の方針を明らかにしていたんですから、何か意見があれば言っておくべきでした。おそらく福田さんは未来永劫自民党政権が続くとでも思っていたんでしょう。バカな奴です。よくパイプだとか言って太さを自慢するエロ親爺がいますが、いくら太くて長くて固くて黒くても自民党とだけ繋がってたんじゃ後で困ります。まあ、いずれそんなパイプは腐って落ちることになっております。

もちろん本当にダムを作りたいのはそれで儲けている人たちで、そういう人たちはいわゆる「中央とのパイプ」についてはしっかりと確保をしておるわけです。日刊ゲンダイの大きな見出しによると国土交通省からの天下りが176人であり、その内訳は7つの公益法人に25人、落札業者37社に52人、随意契約業者57社に99人だそうです。

【八ッ場ダム関連企業への国交省職員の天下り数】
公益法人/人数
(財)国土技術センター 6
(財)建設物価調査会 2
(財)ダム水源地環境整備センター 4
(財)ダム技術センター 2
(財)水資源協会 3
(財)日本気象協会 6
(財)関東建設弘済会 2

落札業者/人数
オオバ 1
池下工業 1
池原工業 2
小田急建設 1
開発コンサルタント 4
一瀬調査設計 1
応用地質 1
オリエンタルコンサルタンツ 1
建成社 1
建設環境研究所 2
建設技術研究所 1
ダイヤコンサルタント 1
千代田コンサルタント 2
テクノプラン 2
東京建設コンサルタント 1
トテック 1
ニュージェック 4
日測 1
横打 1
川崎地質 1
協和補償コンサルタント 1
興亜開発 2
国土環境 2
佐藤鉄工 1
サンコーコンサルタント 1
新構造技術 1
住鉱コンサルタント 1
大日本コンサルタント 1
東武計画 1
日本建設コンサルタント 1
日本振興 2
パシフィックコンサルタンツ 2
東日本旅客鉄道 1
富士通 1
復建調査設計 2
三井共同建設コンサルタント 1
八重洲コンサルタント 1

2009年9月25日 日刊ゲンダイ


これって長妻さんが2007年に出させたやつですね。その他に99人もいたというわけです。ちなみに天下りの効果といえばやっぱり随意契約で、(財)関東建設弘済会は「現場技術業務委託」99,750千円、「地権者、関係者に用地補償等の質問相談対応」14,175千円、「清掃及びまかない」9,030千円、「川原湯総合相談センター管理運営」3,675千円。(財)ダム水源地環境整備センターは「環境レポート公表版の作成」50,400千円、「『水環境』の調査立案と保全措置の検討」23,200千円、「『水域環境』と『猛禽類』の検討委員会の運営」23,100千円。(財)ダム技術センターは「『コスト縮減技術検討委員会』の運営」に22,050千円のコスト。建設技術研究所も随意契約で「ダム運用後の景観面などの対策と計画作成」15,015千円、「吾妻川下流域の『水環境』予測」37,800千円。国土環境も「ダム周辺地域の猛禽類調査」を随意契約で39,585千円で受けて随喜の涙を流しております(2008年1月4日 しんぶん赤旗)。

そういえばTVに出て来る「地元住民」というのは町会議員とかそういう人たちらしいですね。これなんか田中美絵子さんが雑誌で「サクラ」をやっていたのとはケタ違いのスキャンダルになりそうですが、残念ながらあまり美人ではなかったようで残念です。ちなみにどのくらい美人かというと、Googleで画像検索しても「渡辺由紀子」さんと「星河ユカリ」さんの写真しか出てきません。それでいいんだ、それで。



眼鏡もステキですね。「ダム病」てんですか。そういえば「dam」という言葉は動詞として「block」と同義ですね。「妨げる」とか「邪魔する」という意味です。テコヘンな「怪文書」をバラまいた当時から相変わらず下らないことばっかりやってる自民党の「ダム病」は治りそうにありません。




posted by 珍風 at 02:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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