2009年10月11日

いなげなオジサンの書くいなげな新聞

誰も注目していない『稲毛新聞』10月号の1面トップは「フリージャーナリスト石井肇」さんの署名記事です。

盗聴の罠にハマッタ小梛
小梛輝信前議長逮捕劇の謎に迫る

稲毛駅前ビルの建設をめぐり、住民説明を求めた小梛輝信前市議(議長)を恐喝未遂容疑で逮捕された。稲毛区民の代表としてどんなビルが建つか疑問を持つのは当然のこと。逆に住民説明会に応じなかった大成建設や仲介不動産業者は小梛議員の会話を録音し、金銭を要求したかのように装い、警察に被害届けを出し逮捕させた。殺人事件や大型詐欺事件に登場する主役級の人物ならいざ知らず、たかが恐喝未遂事件。しかも、小梛は議員バッチだけでなく社会的地位や名誉も失った。
 追い討ちをかけるかのような再逮捕劇。この男を絶対に塀の内側に落とすという捜査当局の冷徹な意思表示に加え、この事件の背景には、便乗した利害関係者並びに大成建設及び某政治家の思惑や打算が見え隠れする。その後、稲毛新聞の調査で小梛議員が問題にした稲毛駅前新築ビルに隣接するビルが敷地を水増し、偽装登記していた事実が判明した。住民説明も市長の要請で今頃行っている大成建設。大マスコミが報道しない事件の真相に迫ってみる。【フリージャーナリスト・石井 肇】

稲毛新聞10月号


「隣のビル」の件、どうも敷地面積を水増しして登記してあるとかで、つまり登記上の敷地面積よりも実際の敷地面積が狭くなってしまっているということのようなのですが、今だと連担建築物設計制度もありますから実際のところどうなるかは分りませんが、石井さんとしてはこの問題を思いっきり重視し、

小梛前議長が逮捕されるきっかけとなった恐喝未遂事件の真偽はともかく、このビルの疑惑を精査することが重要ではないだろうか。


と言い張ります。いや、別に隣のビルの件も調べたっていいでしょうけど、忙しい中でどっちかを選ばなければならないというわけでもないでしょう。両方やれば良いのではないか。いずれにしても昭和59年当時の建築基準法違反「疑惑」は悪梛さんの「疑惑」を打ち消すには、ちと、弱いようです。

そんなことは石井さん百も承知なので、大成建設の担当者が悪梛さんとの会話を録音していたことを非難し始めます。

しかし、もっと問題なのは小梛前議員の再逮捕劇で大成建設の工事担当者が同議院の事務所に呼びつけられた際、同議院との会話を盗聴器で録音していた。


ことだ。

一介の市会議員と会うのに盗聴器持参でなければまともな話しもできないという企業体質。さすがコンプライアンスを重視する天下の大成建設である。


相手がコンプライアンスを重視しない場合にはね。

大成建設や顧問弁護士は、稲毛新聞の取材や面会時の取材も全て録音し警察に提出していた。こんな企業体質の中から発生した小梛議員“再逮捕劇”である。


録音されていたことを悔しがるったらありません。よっぽどマズいことを口走ったんでしょうな。覆水盆に返らず吐いた唾は飲めねえ一生の不覚。今度から気をつけないといけません。筆談で恫喝するとか。漫画家さんに迫力ある描き文字で「ゴルァ」とか描いておいてもらって、やおらそれを持ち出して来るとか。

石井さんは要するに大成建設が千葉市発注の工事を請け負うことになっていたところ、悪梛さんが「市内の業者」を優先しろとか言うので、大成建設と結びついた某政治家によって「ハメられた」と言いたいようです。まあ、「市内の業者」というのは例えば「小梛組」であり、その他にも「泰伸建設株式会社」とかがあるんでしょう。いや、そんなことを言ってはいけません。さすがの『稲毛新聞』も10月号では小梛組と泰伸建設の広告を出さないくらいの分別はあるようです。その代わりに掲載されてるのは最低賃金のお知らせです。1時間728円。

有限会社稲毛新聞代表取締役佐藤正成さんは「不当な家宅捜索に抗議する」ステートメントを1面最下段に掲載しています。

不当な家宅捜索に抗議する
恐喝未遂事件と本紙は一切無関係
余波を受け本紙発行が危機に直面

 小梛輝信前市議が恐喝未遂容疑で逮捕される事件が発生しましたが、9月4日に稲毛新聞がこの事件に関わっているとみられて家宅捜索されました。
 本紙は、小梛輝信前市議の恐喝未遂事件とは一切関係がなく、家宅捜索されるのは極めて心外であります。警察発表を信じた大手新聞社やテレビ局は、あたかも稲毛新聞が恐喝未遂に関わったかのような報道をしました。これはとんでもない誤りで、弱小メディアに対する重大な言論弾圧であり納得できるものではありません。家宅捜索令状を申請した千葉県警の行き過ぎに断固抗議することを表明します。
 県警は強制捜査後、代表である私をまるで共犯者の如く強制的に西警察署に連行し、新聞発行に欠かせない通信機器(携帯)を押収するなど、延べ3日間に及ぶ取調べを行いました。この結果、営業や取材活動に重大な支障を来たし、新聞の発行が採算的にも非常に難しい局面に追い込まれています。
 東北の知人から「テレビで見たが何を悪いことをしたのか」という問い合わせまであり、読者を初め全国的に重大な誤解を与える結果となりました。
 さらに、肝心の広告スポンサーに不信感を与え、広告掲載中止、社員の退社など多大な損害をもたらし、10月号の発行は大損害となりました。
 警察の取調べで分かったことですが、本紙5月号「大成建設が強引に着工」ー地元との協定を無視ーという見出しの記事を小梛容疑者が恐喝に利用したと思われ本紙が強制捜査の対象になったようです。
 記事は駅前ビル建設に当たり大成建設が住民説明会を開かないことを追及し、小梛容疑者のコメントを掲載しただけのことです。地元区民を代表する議員が駅前にどんなビルを建設しようとしているのか住民に説明する機会を求めるのは当然のことです。
 これを拒否した大成建設や仲介業者が、逆に小梛輝信前市議にわざと金銭話を提示し、その会話を録音して恐喝されたかのように装い、本紙を巻き込み告発に及んだことは、あるまじき行為であります。
 本紙は広告スポンサーの協力で無料で発行していますが、今月号は引き続き支援して下さるスポンサーのために、従来の発行部数15万部をやむなく3割部数を削減して発行することをお許しください。
 なお、11月号からは平常通り発行する予定です。スポンサー各位並びに読者の皆様には、このような事情をご理解いただくとともに、今後とも本紙が発行し続けられようご支援とご協力をお願いします。

平成21年10月8日
(有)稲毛新聞社代表取締役 佐 藤 正 成


3日間「通信機器(携帯電話)」が使えないからといっていきなり経営危機に陥るとも思えませんが、まあ「広告媒体としては印象が悪くなった」ということでしょうが、仕方ありません。なにしろ佐藤さんは「記事は駅前ビル建設に当たり大成建設が住民説明会を開かないことを追及し、小梛容疑者のコメントを掲載しただけのことです」としているのですが、紙面ではこれが掲載されている、そのすぐ上にあるコラム「星霜録」では

小梛議員が本紙に「大成建設は駅前ビルの建設に当たり住民説明をしない」と怒り、取り上げて欲しいと依頼された。始めに「おなぎ議員カンカンに怒る」という見出しで記事を見せたところ「オレの名前では困る、自治会役員が話している事にしてくれ」と訂正させられた


などと書いてしまっているのですから手のつけようがありません。事実としては、どうもこれは悪梛さんが話しを持ち込んだのであり、『稲毛新聞』では書いた記事を悪梛さんにチェックしてもらって、悪梛さんの指示に従って見出しを変更した上に内容も自治会役員の発言を捏造する形にすることになったようです。

驚くべき内幕の暴露ですが、ちなみにこの「星霜録」の筆者は「(正)」となっていますから、大変嘆かわしいことにこちらも佐藤正成さんの筆になるものであると思われます。そういえば「石井肇」さんの記事も、悪梛さんの肩書きが「前議長」→「前議員」→「議員」→呼び捨て、とコロコロ変わるのは一体なんなのか、編集者は何をしているんだ、と思ったものですが、当の佐藤さんがこのありさまでは如何ともしがたいようです。

てゆーかむしろ「不当な家宅捜索に抗議する」の方が代筆なのではないかという疑いすらあるんですが、「豪放磊落」で「オッチョコチョイ」は佐藤さんの方ではないのか。たしかに潰すには惜しい希有な文書であり、千葉市の家庭に明るく朗らかな笑いを提供する貴重な発行物であるのかも知れませんが、笑い過ぎて厚化粧に亀裂が入った、牛乳を吹いた、腹筋が痛い、い、息が苦しい等の被害が後を絶ちません。ここらが潮時というものかも知れません。


posted by 珍風 at 07:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回も千葉のことを記事にして頂き、まことにありがとうございます。時に稲毛新聞社は駅前の一等地のビルに入居しているのですね。ちなみに稲毛新聞社の反対側、西口から徒歩30秒の「忠助」という居酒屋は安くて旨いです。今度飲みに行く時は、ついでに稲毛新聞社も見学してきます。
Posted by 焼鳥子改め便所紙 at 2009年10月13日 11:46
ちょっと足を伸ばすと「小梛組」だってあるんですから良い街ですね。暴走族には注意だ。
Posted by 駅前珍風 at 2009年10月14日 03:01
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