2009年10月12日

ビンボー人総合取扱窓口は騒乱の巷

菅氏提案 ハローワークで住居探しや生活保護申請も

 菅直人副総理兼国家戦略担当相は11日、テレビ朝日番組に出演し、雇用対策に関して、昨年暮れの「年越し派遣村」のような状況を繰り返さないため、ハローワークで住居あっせんや生活保護申請などが可能な態勢を検討する考えを示した。

 同時に、住居を失った人に対する住宅確保として、利用されていない企業の社員寮活用案も挙げた。

 雇用創出策では、2009年度補正予算に計上された失業者生活支援の「緊急人材育成・就職支援基金」を活用し、介護研修の受講者が介護施設に就職できる仕組みづくりを検討していると説明。建設・土木業従事者の農林業への転職を推進する意向も示した。

2009年10月11日 Sponichi Annex


いや、いつも思ってたんですが、企業のほうでも就職や退職の際には色んな手続をしないといけないんですが、労働保険はハローワークだし、健保厚年は社会保険事務所に行かなくちゃいけないんで大変なんすけど。おまけにハローワークの管轄地域と社会保険事務所の管轄地域が違うもんですから、下手をすると会社を中心に全然反対方向にあったりして面倒です。で、手続に行った女の子がいつまでたっても帰ってこないし、どこで何をしているのかだんだん太って来る。

一方労働者は失業すると国民健康保険に、まあ入れる人は入るわけですが、これは市役所とか区役所に行かないといけないんでしょう。分りにくいですよ。転職経験のある人はともかく、学校を卒業して40歳過ぎるまで1つの会社にいて、社会保険から地方税から何まで全部天引きになっていた人が、いきなり自分でやれったって難しいのではないか。

そういう意味では組織の壁を越えて総合窓口化するにあたっては、先ずは既存の諸々の手続を統合してもらいたいもんです。そうすると国民年金とか税金関係も、あるいは取りっぱぐれがなくなるかもしれない、という利点もあります。その場所としてハローワークが相応しいかどうかはよくわかりません。てゆーかハロワってあんまり便利なところにはないですよ。

もちろん日本は屋根の下で寝るというだけで収入の大半を消費してしまわなければならない仕組みになっていますから、失業するとエライことです。現に住所のない失業者にはもちろん住宅が必要ですが、失業した時点で家のある人でも失業状態が継続するならば早晩住居を喪失することを予期するのは容易でありますから、住宅の手当は是非とも必要でしょう。

生活保護というのは、要するに雇用保険の給付期間が修了しても失業状態にある場合の話しでしょうけど、現在ではこれこそが標準的なコースなのかも知れません。その意味ではもはやハローワークと生活保護は直結しているのであって、スムースな「受け渡し」が必要とされているところです。

更に必要とされるのは精神医療でしょうな。まあ3カ月も失業していると誰でも精神的にいささかヤバくなりますが、失業するまでの過程において相当ヤバくなっている人も多いのではないでしょうか。虐め出されて来る人も多いものです。そういう人たちはもう既に立派な鬱状態にありますから、「人材」だとかいって人を材木か何かのように扱うのでしたら「育成」よりも「修復」が先でしょう。

先ず最初にハローワークならハローワークに来た時点で、抑鬱状態の診断が行なわれるべきでしょう。それは労災として扱って構わないのではないでしょうか。そうなるともちろんメリット制の適用になるわけですから、労働者を虐めて追い出した企業は労災保険料が上がることになります。

もっとも、そういう制度は常に企業の裏切りに合います。メリット制があれば労災隠しがあり、退職事由の関わる係争は後を絶ちません。雇用保険の給付申請時点で抑鬱傾向診断が行なわれるとなれば、企業は途中の道端で待ち構えていて、取っ捕まえて無理矢理Sでも打ちかねません。いや実際、ハロワの周辺は失業者ばかりでなく、なんだかアヤシイ人たちがうろついているものです。

そこで理由の如何を問わず退職件数に応じて労働保険料を増減させてはどうか。「離職率」ではなくて「件数」なのは、離職率を算出する母数を誤摩化されるに決まっているからですが、結果として大規模事業所の負担が増えて相対的に小規模事業所の負担が小さくなるから良いかも知れません。雇用を生み出しているようで実はそれと同程度の失業を生み出す、いわゆる「ブラック」企業など潰してしまって構いません。

まあ、雇用コストが高くなると雇用機会が減少するんだそうですが、実は勝負はそこからで、雇用コストは保安コストとの競争にならなければならないでしょう。そこまで行かなければ損得勘定で雇用を強いられるところまでは行かない道理です。とはいえこれは企業に取って利潤の増加を図る手だてがコスト削減しかないというモデルでの話しですが、それしか考えられない経営者も多いものです。


posted by 珍風 at 02:55| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サイト運営し始めた者なんですが、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://hikaku-lin.com/link/register.html
こちらより、相互リンクしていただけると嬉しいです。
まだまだ、未熟なサイトですが、少しずつコンテンツを充実させていきたいと思ってます。
突然、失礼しました。
IGTZiGpV
Posted by hikaku at 2009年10月12日 07:52
「離職率」を計算する母数を誤摩化すっても、その事業所の労働保険加入者数を増やすことになるんでないか。雇用保険に加入させていないヤミ雇用を減らす効果がありはしないか。
Posted by 珍風算 at 2009年10月12日 10:55
えー、アタクシもコイズミカイカクなるものが真っ盛りの頃にハロワにお世話になったことがありまして、そこで担当していただいた就職指導員なんて方に色々お手数おかけしたんですが、その方たちもカイカクの成果だかどうかは知りませんが契約職員の身分なので来年職があるかどうか解らない。てなことをお聞きしして、将来不安を抱えた方が失業者の世話をしていると言う老々介護を彷彿とさせる状況に「ビンボー人 行き着く先は 共倒れ」なんて句が浮かんだものでありました。
さてエントリーの内容に沿って言えば、この際窓口一本化なんてケチなことを言わずにここは「失業者省」創設が根本的解決になるんじゃないかと思っております。もちろん職員全員失業者を雇用していただいて、で、各々クビにされた企業の人事担当者や経営者を呼び出してクチクチ難癖をつけるなんてのをメイン業務にすると。これで欝病にかかった方もストレス解消されて完治間違いないものと思われます。費用は全て各経済団体所属企業に解雇者数に応じてご負担いただくと言うことにすれば庶民の懐も痛みませんし、毎日失業者省職員から文句言われるは莫大な費用負担させられるはで、それなら再雇用した方がマシと考えていただければそれはそれで結構なことなんじゃないかと思う今日この頃なのでした。
Posted by ika at 2009年10月13日 15:16
厚労省・村木元局長の保釈見送り 郵便不正事件で地裁
http://www.asahi.com/national/update/1013/OSK200910130055.html?ref=goo

んー、村木さんってずいぶん長い間拘留されてる気がするんだが。
たしか今年の6月ごろからじゃなかったっけ?
Posted by gen at 2009年10月13日 20:36
失業者を出すのは環境汚染なんかと同様に考えられるのではないか。外部費用とか言いますかね。これを内部化しようという話しでして、つまり「環境税」みたいなもんです。逆の方向で、就職が困難になるような属性を持った労働者を雇用した場合に助成金を出すような仕組みは既に存在します。

村木さんは、『稲毛新聞』じゃないですけど、それこそ「ハメられた」ような気がします。ともあれ結論は今日だ。
Posted by ハメ珍風 at 2009年10月14日 03:44
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