それが「架け橋」とかいうことの意味ですが、そのためには環境問題であるとか、国際的な支援をしていく。中でも「警察機能の強化」は「日本の得意とする分野」だといいます。これは多分冗談でしょう。たしかに日本のオマワリさんは「強い」のかも知れませんが、それは単に他の分野、例えば司法が弱いだけなのかも知れませんし、現在ますます弱くさせられつつあるわけですが、仮にもっと司法の機能が覚束無いような国で警察だけが「強化」されても良いことはないでしょう。
民主的なシステムを設計するのは日本が特に不得意とする分野でありますから、下手に手を出すと嫌われますので止めにしておいたほうがいいでしょう。所信表明演説によれば日本は世界に好かれたいんだそーだ。
地震列島、災害列島といわれる日本列島に私たちは暮らしています。大きな自然災害が日本を見舞うときのために万全の備えをするのが政治の第一の役割であります。
また、同時に、その際、世界中の人々が、特にアジア近隣諸国の人々が、日本をなんとか救おう、日本に暮らす人々を助けよう、日本の文化を守ろうと、友愛の精神を持って日本に駆けつけてくれるような、そんな魅力にあふれる、諸国民から愛され、信頼される日本をつくりたい。これは私の偽らざる思いであります。
全くの話し、そろそろ大地震が来るに決まっているのですから、他所が地震だ、助けにいこう、とか、ほれ津波が来るぞ、ということも大切ですが、次の地震は日本だ。そういうときには是非とも助けてもらいたいものです。
まあ、他人が困っていればそいつがどんな奴でも北朝鮮でも助けてやりたくなるのが人情というもので、まあ中には人情のない人もいるかも知れませんが、しかし、例えば京都などは美しい町並みがあり貴重な美術品があるので世界中に愛されているでしょう。しかし京都の人間はどうも苦手だ、という人が箱根の山より東に行くと結構いたりします。そういう人は京都にもしものことがあったら神社仏閣の復興には力を貸すけれども京都人は見殺しにして顧みないかも知れませんから、「愛される」といっても色々です。
そこで例えば各国都市がどれだけ「愛され」ているかというと、これには色々な調査があるようで最近ではこんな手前味噌も。
世界都市ランキング、東京4位に-「経済と環境を両立する唯一の都市」
森記念財団の都市戦略研究所が22日に発表した「世界の都市総合力ランキング」で、世界主要35都市のうち東京が第4位となった。1位はニューヨーク、2位はロンドン、3位はパリという結果となった。
分野別のランクをみると、東京は経済部門で2位、環境部門では4位に入った。両部門で5位以内にランクインした都市は東京以外になく、同研究所は「東京は世界に比類ない経済と環境の双方を両立する唯一の都市」と称した。
またアジアでは経済部門で上位にランクイン都市が多かったが、欧州の都市では居住部門や環境部門での上位ランクインが目立ったという違いも見られた。
同ランキングは世界の35都市を、経営者・研究者・アーティスト・観光客と生活者の5つの視点から、主要6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通アクセス)について評価している。
2009年10月23日 IBTimes
ビルの森のようにも見える東京が環境部門でポイントが高いのはよく分からないかも知れませんが、この調査の「環境」指標の中には例えば「ISO14001取得企業数」などという要素もありますから、企業の数が多い都市は「環境」ポイントが高くなる傾向にあるでしょう。ちなみに「分野別ランキング」では東京は「経済」と「研究開発」でNYに次いで2位、「文化・交流」ではなんとシンガポールに次いで6位、「居住」は予想通り19位、「環境」は4位で「交通・アクセス」は11位です。どうもあまり住み良いところではなさそうです。
記事では「視点」と言っているのを、この調査では「アクター」とゴミのような扱いですが、その「アクター別ランキング」によれば「経営者」7位、「研究者」3位、「アーティスト」5位、「観光客」7位、「生活者」4位となっています。「居住」や「交通・アクセス」という生活に密着した「分野」において評価が低いにも関わらず「生活者」のランキングが高いのは変ですが、これは別段実際の「経営者」とか「生活者」に意見を聞いて来たわけではなく、各「アクター」が都市に求めるであろうと考えた要素を勝手に想定し、それに該当する指標をそれぞれの「アクター」に割り振って出した数字ですから、要するに都合良く見せかけるための操作であり、「アクター」は文字通り「役者」であり、数字の「ヤラセ」を演じているのです。
これはこの調査の目的を明らかにします。つまり「経営者」と「観光客」の評価が低いことになるのでそれを改善しなければならない、という結論を導くことです。それは「東京の弱みを克服するためのシナリオ」としてご親切にもあーしろこーしろと言ってくれているわけですが、そのひとつは成田は遠いから羽田を国際化しろ、もうひとつが経営者のために法人税率を下げろという「提言」です。
実際には東京は「経済」分野において世界2位の都市であると言っているのですから、この上更に「経営者」のために何かしなくても良いようなものですが、このランキングは森記念財団都市戦略研究所所長である竹中平蔵を委員長としたコミッティが東京に「より魅力的でクリエイティブな人々や企業を世界中から惹きつけ」、魅力的でない人やクリエイティヴでない人を東京から追い出すためにやっていることですから、劣悪な居住環境しか得られないようなビンボー人連中のことなど知ったことではありません。
ビジネスだろうが災害救助だろうが行ったが最後そこに住まなくてはならないことが考えられますから、やはり「住みやすさ」は大切です。この点、東京では他ならぬビル屋が居住環境に興味をもっていないことが明らかになったので、今に大地震が来て全部潰れることになっておりますが、その中に金持ち連中を詰め込んであるのですから、なるほど効率的であると言えましょう。
ちなみのちなみに手前味噌ではない外国の調査による「住みやすい都市」のランキング、イギリスの「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」の2005年の調査によると
1 バンクーバー(カナダ)
2 メルボルン(オーストラリア)
2 ウィーン(オーストリア)
2 ジュネーブ(スイス)
5 パース(オーストラリア)
5 アデレード(オーストラリア)
5 シドニー(オーストラリア)
5 チューリッヒ(スイス)
5 トロント(カナダ)
5 カルガリー(カナダ)
11 ブリスベン(オーストラリア)
11 コペンハーゲン(デンマーク)
11 ヘルシンキ(フィンランド)
11 ストックホルム(スウェーデン)
11 フランクフルト(ドイツ)
16 モントリオール(カナダ)
16 東京(日本)
16 ハンブルグ(ドイツ)
16 パリ(フランス)
20 オスロ(ノルウェイ)
20 オークランド(ニュージーランド)
20 ベルリン(ドイツ)
20 大阪・神戸(日本)
20 ウェリントン(ニュージーランド)
やっぱりエゲレスにも味噌はあるようで大英帝国の諸都市が並ぶ中、東京は16位です。評価項目は
「安定性」(自然災害、犯罪発生率、軍事紛争の虞れ)
「保健医療」(保健、衛生、病気、暴力犯罪、テロ)
「文化・環境」(文化、レクリエーション設備、消費材、気候)
「教育」(学校、教育)
「インフラ」(交通機関、住宅、Ms.供給、エネルギー、通信)
いきなり「自然災害」が入ってくるあたり、東京の不利は明らかなんですが。同順位が多いのもなんかちょっと項目が少ないような気もします。じゃあもっと項目を増やせば地震の心配も薄まるかと思ったら、
本場(何の?)ニューヨークのマーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング の2007年の調査では評価項目がもっと沢山ありますけど、
「政治・社会環境」(政治的安定度、犯罪率、法的取り締まり)
「経済環境」(通貨変動、金融サービス)
「社会・文化的環境」(検閲、個人的自由の制限)
「医療・保健」(医療、伝染病、下水、大気汚染)
「学校・教育」(学校教育の水準、普及度)
「公共サービス・交通」(電気、水道、公共交通機関、交通渋滞)
「レクリエーション」(レストラン、劇場、映画館、スポーツ、レジャー)
「消費材」(食品、日用品、車の調達環境)
「住宅」(住宅、家電、家具、メンテナンス・サービス)
「自然環境」(気候、自然災害)
まあ、細かくなっただけのような気もしますが、
1 チューリッヒ(スイス)
2 ジュネーブ(スイス)
3 バンクーバー(カナダ)
3 ウィーン(オーストリア)
5 オークランド(ニュージーランド)
5 デュッセルドルフ(ドイツ)
7 フランクフルト(ドイツ)
8 ミュンヘン(ドイツ)
9 ベルン(スイス)
9 シドニー(オーストラリア)
11 コペンハーゲン(デンマーク)
12 ウェリントン(ニュージーランド)
13 アムステルダム(オランダ)
14 ブリュッセル(ベルギー)
15 トロント(カナダ)
16 ベルリン(ドイツ)
17 メルボルン(オーストラリア)
18 ルクセンブルグ(ルクセンブルグ)
18 オタワ(カナダ)
20 ストックホルム(スウェーデン)
いつまでたっても東京はおろか日本の都市が出てこないんですが、35位まで打ち込む根気はありませんので勘弁して下さい。
しかしながらイギリスの『MONOCLE』という雑誌による「世界で最も生活水準の高い都市ランキング」では
1 チューリッヒ(スイス)
2 コペンハーゲン(デンマーク)
3 東京(日本)
4 ミュンヘン(ドイツ)
5 ヘルシンキ(フィンランド)
6 ストックホルム(スウェーデン)
7 ウィーン(オーストリア)
8 パリ(フランス)
9 メルボルン(オーストラリア)
10 ベルリン(ドイツ)
11 ホノルル(アメリカ)
12 マドリード(スペイン)
13 シドニー(オーストラリア)
14 バンクーバー(カナダ)
15 バルセロナ(スペイン)
16 福岡(日本)
17 オスロ(ノルウェー)
18 シンガポール(シンガポール)
19 モントリオール(カナダ)
20 オークランド(ニュージーランド)
21 アムステルダム(オランダ)
22 京都(日本)
23 ハンブルグ(ドイツ)
24 ジュネーブ(スイス)
25 リスボン(ポルトガル)
ですから意外と大丈夫かも知れませんが、この調査では「アパレル業界や飲食業界におけるグローバル企業店舗の進出率、人々が買い物に費やす平均時間」などという独特な指標をも採用していますので、これは独特な結果なのかも知れません。複数のランキングで上位に登場するチューリヒやコペンハーゲンは間違いのないところでしょうが、東京はちょっとアヤシイような感じもします。竹中さんの「調査」は論外としても、『モノクル』もGAPやスタバのお店がたくさんあったり、買い物に時間がかかることがどうして生活水準の向上を意味するのかよく分かりません。もっとも大地震などの際にはアメリカからスタバの人やGAPの人が来て助けてくれるかも知れません。みんなでGAPを着てスタバを飲むんだ。



ですから大阪が「バクチと風俗は引き受けた」としても、その事が直ちに大阪のランキングを上昇させる結果になるかどうかは、調査の仕方次第なのですが、ここでその事の波及効果を考えると、風営法の適用を受ける事業所が増えることは、警察の強化を意味します。カジノの導入も然りです。これはマーサーにおける「社会・文化的環境」カテゴリの指標を悪化させる結果になりますので、仮に遊興施設へのアクセスを評価に入れる場合でも、打ち消し合ってプラマイゼロになる可能性があります。逆にバクチとフーゾクを評価しない場合にはランクが下がることになるでしょう。
まあ俺は博打と性風俗そのものには肯定するが、それに警察が関わってるとなるとちょっとなぁ。
橋下知事なりの警察懐柔策?