2010年02月03日

悪徳の差し支え

一応、公式発表

東京地検、週刊朝日に抗議 石川議員捜査の記事

 東京地検は3日、衆院議員石川知裕容疑者(36)らが逮捕された収支報告書虚偽記入事件を扱った週刊朝日2月12日号の記事について「まったくの虚偽だ」として、山口一臣編集長あてに抗議文を送ったことを明らかにした。検察当局が捜査関連記事で出版元に抗議するのは異例。

 記事は「子ども“人質”に女性秘書『恫喝』10時間」の見出しで、ジャーナリスト上杉隆氏が執筆。関係者の証言として、特捜部が1月26日に石川容疑者の女性秘書をだまして事情聴取に呼び出し、「主人に電話をさせてほしい」「ダメだ」などとやりとりがあった、と報じた。

 山口編集長は「記事は丁寧な取材を重ねたもので、自信を持っている」とコメントしている。

2010年2月3日 共同


まるで出頭要請なんか出していないかのようですが、それにしても共同通信の記事については「まったくの虚偽」であるといって良いでしょう。実際には記事に虚偽の点がなかったのが問題なのであって、だから「捜査妨害である」というのが地検の抗議内容です。

今まで地検における取調中の状況などについて様々な報道が行なわれ、その中には明白な「虚偽」の報道もあったわけですが、これらについては地検では特に抗議をしていないようです。どうせウソだから「捜査妨害」にはならない、と判断したのか、地検による組織的なリークによる報道であるから抗議するはずがないのか、それは知りませんが、検察としては「虚偽報道」についてはあまり問題にしていないことは確かでしょう。

したがって、名目が「虚偽」であれ「捜査妨害」であれ、抗議を行い編集長の出頭要請まで行なわれたということは、その報道が「虚偽」ではない、ということを示すものであると思われます。ちなみにその虚偽ではない真実の報道とは、かの有名な民野健治検事(Wけんじだ)さんが石川さんとこの女性秘書を取調べたときのことのようです。

報道によりますと、民野健治検事さんは押収品を返却すると偽ってこの女性秘書をおびき出し、1月26日13時45分から身柄を拘束し、女性秘書が他の秘書か弁護士に連絡を取ることを妨害し、この秘書が知る立場にない小沢さんと石川さんの共謀関係について、その存在を認めるように執拗に威迫し続けたそうです。

この女性秘書は子どもを保育園に預けており、これを迎えに行くか、夫か誰か他の人に連絡を取って代わりに迎えにいかせる必要があったので、この件についての対応をとらせて貰うように繰り返し頼んだのですが、民野健治検事さんはこれに対して「なに言っちゃってんの。そんなに人生、甘くないでしょ」と言ってそれを許さず、結局22時45分まで監禁を続けたということです。

これが本当であれば違法な職権乱用に当たるという、なかなかヒドい話しではありますが、このたびは地検の方からわざわざこの報道にお墨付きを与えてくれたものですから、やっぱり本当の事だったのです。別に珍しい話しではないのかも知れませんが、弁護士に連絡させなかったというのは少々マズイのではないでしょうか。

おそらく民野健治検事さんは、女性秘書は弁護士に連絡を取りたいとかそんな事は言ってない、くらいのことは言うんでしょう。ただし、さっきの「13時45分」というのは、この女性秘書の携帯電話の電源が切れた時刻であって、この点については争いようがありませんし、何か返してもらえるもんだと思ってコートも着ないで来ちゃった女性秘書が携帯電話の電源を切った理由を民野健治検事さんはどう説明するつもりなのか、「虚偽」にかけては人後に落ちない検察官のお手並み拝見というところでしょうか。

しかし問題の記事を書いた上杉隆さんのtwitterによると、「現場検事の名指し」が「捜査妨害」であるという、そういう「抗議」なんだそうです。地検はこの「抗議書」をファクシミリし、同時に電話で出頭要請を行なったといいますが、検察にとっての問題は違法な捜査が明らかになった事ではなく、名前を出された事であるという。

なるほど、個人を特定されると違法な事をやりにくいと言われていますから、それは民野健治検事さんのような人でも同じなのかも知れません。ただ、悪い事が出来ないと「捜査」に差しさわる、というのは真面目な職業に従事している僕なんかには到底理解できない理屈ですが、もしかすると検察もお相撲さんも同じような八百長なのかも知れません。


posted by 珍風 at 20:42| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
岩上安身サンのツイッターによると「出頭要請情報は、たちまち外部にも流れたが、これに対して、検察は記者クラブを通じて、朝日新聞本社に圧力。なんと朝日新聞本社は、この圧力に屈して、週刊朝日編集部トップに対し、抗議文が来たことだけにして、出頭要請は伏せろと指示」→「本社の圧力に対して、週刊朝日編集部トップは抵抗したが、本社側の強い圧力に押し切られた。編集部の平部員や、外部に対しては、出頭要請はなかった、抗議文だけだったということにして、山口編集長は、明日、出頭することになるという」
なんてことらしいですな。検察も検察なら朝日本社も朝日本社で。ダメだこりゃ。
Posted by ika at 2010年02月03日 21:19
記者クラブの主要な機能は書かせない事にあるんで、これは普通の手続なんでしょう。そこで事態の異常さを示唆するために「異例」くらいは書いても良いらしい。

「異例」をやらかしたのは谷川恒太次席検事らしいんですが、バカだねえ。週刊誌なんか書かせときゃいいんですよ。佐久間達也さんは承知してるんですかね。小沢さんを起訴できないというので腹の虫が収まらなかったんだと思いますが、完全な誤爆です。

いつものやり方で裏から手を回して物陰で脅かそうとしたら大誤算、おかげで当該記事の引用の孫引きのそのまたコピーが世界中の回線を駆け巡り、これに「抗議」がくっついて週刊誌の記事の信憑性が高まるというお粗末。民野健治検事は一躍時の人に。これじゃ地検のみんなは最高検の大鶴さんに怒られるぜ。
Posted by 監禁王子監禁検事珍風はキンカンを珍宝に塗りまくって喚々 at 2010年02月04日 05:31
「捜査妨害」というより「言論弾圧」ですよねフツーに。原口さんが「関係者とかリークとか、個人的にはまずいと思うんだよねー」と言った時は、大手メディアがこぞって「政治介入だ!言論統制だ!」などと騒いで(見せた)くせに、これについては何も報じない。判決。全員死刑。
Posted by やきとり改め民さんはアヌスのような人だ at 2010年02月04日 12:35
見事なまでに報じませんな。三人程起訴したようですが、裁判でどんな感じになるかは分りません。あまり大した事にはならないのではないか。むしろ他のネタを探して来てまた始めるつもりなんじゃないですかね。

検察の手法は小沢さんの周辺の人を巻き込んで酷い目にあわせるというもんですが、これは直接には一般市民を標的とすることによって真のターゲットを間接的に攻撃し、これを繰り返す事で重層的な間接攻撃によって致命傷を与えようとする意味で「テロ」と同じやり方ですな。
Posted by 民さんのアヌスをベロベロ珍風もペロペロ検察はテロテロ at 2010年02月04日 22:29
石川の秘書のことや週間朝日に対する出頭要請のことはまったく取り上げない一方、小沢批判となると見事なまでに足並みをそろえるマスコミであった。

(読売)小沢氏不起訴 重大な政治責任は免れない(2月5日付・読売社説)(2010年2月5日01時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100204-OYT1T01475.htm

(朝日)小沢氏不起訴―このまま続投は通らない(2010年2月5日(金)付)
http://www.asahi.com/paper/editorial20100205.html

(毎日)社説:小沢氏不起訴 政的責任は免れない(毎日新聞 2010年2月5日 2時31分)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100205k0000m070117000c.html

(産経)【主張】小沢幹事長不起訴 政治責任を改めて問う 国会は証人喚問で疑惑解明を
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100205/crm1002050245002-n1.htm
Posted by gen at 2010年02月05日 05:52
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