2010年03月09日

床屋政談の危機

洗髪台義務付けへ
カット専門店増加で 県議会が12日審議

 低料金、短時間で頭髪のカットのみを行うカット専門店に対し、シャンプーをする洗髪台の設置義務付けを求める請願が、12日開かれる県議会の健康福祉常任委員会で審議される。提出者は県理容生活衛生同業組合(矢野登司弘理事長)などで、議会の過半数を占める自民党議員が請願の紹介議員に名を連ねていることから、同委員会および本会議で採択され、最終的に条例改正で設置が義務付けられる公算が大きい。県内でも都市部などで増加するカット専門店の出店ラッシュに一定の歯止めをかけようという狙いがありそうだ。

 カット専門店では、洗髪の代わりに吸引装置を使って刈り毛を頭部から除去するのが一般的だが、同組合は「吸引処理では刈り毛を完全に除去できず、客が散髪後に立ち寄ったレストランや病院で刈り毛が飛散したり、テーブルに落下する恐れがある。不衛生で感染の原因になることが危ぐされる」と指摘。県の理容師および美容師法施行条例を改正し、洗髪台設置を義務化するよう求めている。

2010年3月8日 千葉日報


既存の理容店の経営環境の悪化には色々な原因がありましたが、先ずは若い男性の床屋離れから始まった模様です。美容業界と違って理容業界では「流行」というものに特に敏感にならなくても、いまだに「アイロンパーマ」のチラシが貼ってあってもやっていけると思われているのです。

てゆーか実際に床屋に行くと、こと志しと異なり索漠たる思いで店を後にすることが多いものです。僕みたいなオジサンは別に構わんのですが、性的ディスプレー行動が盛んな10代20代の若い男性諸君にとっては、これは大問題でしょう。

その一方で、理容店のカットには一種の秘訣があるらしく、ちょっと伸びてくると格好わるいようになるように仕上げてくれるのも大変ありがたいものです。このおかげで、およそ2週間程度で、客ははなはだ不本意ながら自ら進んで床屋を訪れることになるのです。そしてこれは月にすると実に7,000円の支出を意味するのです。

こうして理容店の顧客が美容店に流出する一方で、お金のないオジサンには低価格のカット専門店が歓迎されました。実はカット専門店の労働条件は劣悪で、作業そのものも身体に極めて高い負担がかかるものであって、僕としては1,000円のところを2,000円にしてもそこら辺を改善したら良いだろうと思いますし、それでも既存の理容店にくらべればまだまだ安いのです。

いずれにしても美容上及び、経済上のニーズによって顧客は理容店を離れたわけですが、さすがは森田健作さんを県知事に頂く千葉県です。床屋どもは自民党に泣きついてカット専門店を潰しにかかりました。床屋どもの言い分によると、床屋では刈り毛を完全に除去しているとのことですが、これは嘘です。もっともこれはカットのやり方にもよるわけですが、実際には床屋に限って刈り毛の残りが多いような気がします。それに、こいつらの言うことを信じるならば、自分で髪の毛をカットした人もレストランや病院に立ち寄ることを禁止されなければならないことになります。

もっとも、そこらの床屋の仕上げでは、とても途中でどこかに立ち寄る気にはなれず、みんな急いで人目を忍んで家に帰ろうとするわけですから、たしかにこれは衛生的と言えば衛生的です。全くの話、飲食店や医療施設の衛生のためには、誰かが未だにテクノカットにされていても当然と言うものです。

まあ、自民党としては若者や安労働者よりは減り続ける床屋の票の方が大事だそうですから、「最終的に条例改正で設置が義務付けられる公算が大きい」のも仕方ありません。千葉県民の皆さんは散髪代が今までの3倍かかるようになったら、それは森田健作さんをはじめとした自民党のおかげであります。

どうして日本教職員組合が口を極めて批難されて、千葉県理容生活衛生同業組合の悪あがきが許容されるのか理解不能ですが、とにかく、このような条例は自民党が多数を占める議会を持った不幸な自治体では施行される虞れがあります。

もっとも、千葉県の「都市部」について言えば、あそこは東京など他の自治体にも近いのですから、散髪のときくらい他の地域に赴くのも半島に封じ込められた千葉県民にとっては良い気晴らしでしょう。まあ、ぐるぐる目くらまし看板を掲げた、ヘンな臭いのする(差別だ)店の、自民党に泣きつき、そして実は公明党の支持者も多いという連中のところに「床屋政談」などをしに行くのも考えもんだと思いますが、放っておくと往年の森田健作さんみたいなみっともないアタマになってしまうのは困ったものです。現在の森田さんの頭髪の話は言いっこなしです。


posted by 珍風 at 05:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
モリタさんって顔のシワ伸ばしやってませんかぁ?まぁ脳ミソのシワはハナから(
Posted by ika at 2010年03月09日 08:37
顔の皮を剥いで頭蓋骨を断ち割って脳髄を剥き出しにすれば赤ちゃんみたいなすべすべ肌。彫刻刀で顔を彫ってあげればどんなイケメンも思いのまま。もとのカツラをかぶせて出来上がり。ほっぺたを突っついてあげると可愛らしく痙攣します。でも、「顔」の中央に割れ目が走っているのが悩みのタネ。それでも割れ目に板をはめてあげれば、ほら、ウルトラマン。おっと忘れてた心臓に突き立てるカラータイマー、みるみる赤くなりました。
Posted by 珍風床屋で脳手術 at 2010年03月09日 22:10
またまた千葉県のことを採り上げて頂き、誠にありがとうございます。千葉県各地のシャッター通り商店街には次々と「1000円床屋」と「1000円マッサージ」と「100円パーキング」が出来ています。大型スーパーで地均しした跡地にチェーン店がカビのように生えてくる。敵もなかなか賢いですね。

ところで「QBハウス」は耳元でゴーゴー言う、あの掃除機の親分みたいな機械がうるさくてかないません。確かに1000円は魅力ですが、洗髪の時に丸いクシでゴシゴシやられるのと、髭剃りの時に耳たぶを剃られる快感を得られない。というわけで私は駅前の2000円床屋に通ってます。しかも「丸刈り」だと1800円なのでお得ですわよ奥様?
Posted by やきとり改めバリカンフェチ at 2010年03月11日 11:32
耳朶剃りはたまりませんな、たしかに。しかし何事にも不徹底な僕は、200円の差で「丸刈り」までいく気になれないでいるわけですが、僕が行ってるのはシャンプーありで2000円。こう言ってはナンですが、シャンプーは快感ですぜ。
Posted by 珍髪洗風 at 2010年03月11日 21:26
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