2010年05月18日

五色の衣と短足な人々

太っている時には可愛かった女の人が一念発起して痩せたりするとかえってアラが目立ってしまうことがあるのは残念なことです。例えば、特に名を挙げることは控えますが、「友近」という名で知られている由紀子さんはDHCのCMに出ていらっしゃいます。

このCMでは最初に脚部を映すのですが、これはなかなかどうして見物であります。先ずは掛け値なしの美脚と申し上げてよろしいでしょう。僕が言うのですから間違いはありません。何が間違いないのかよく分かりませんが、取り敢えずここまではよろしい。問題はその次です。

カメラはどういうつもりか、容赦なく友近さんの全身像を映してしまいます。そしてそれはギャグなのです。多分そうだと思うのですが、あれは芸としての身体です。そんなものがあるとしてですが、体で笑いを取っています。

世の中には「体を張って」いる女性は沢山いると思いますが、体で笑いを取る人はそんなに沢山いません。いや、いるのかもしれませんが、友近さんのやり方は佐々木希の後ろで月をやっている人とは違って、ヒネリというものがあったりします。それは痩身では解決することの出来ないプロポーションの問題であって、しかもパーツを先に提示することによってギャップがより強調できるような、そんな希有な身体なのです。

このような、いわば「特権的肉体」としての友近さんの身体の傍らには、しかし、どう見ても余計であるような1人の中年男子の、「笑いを取る」という点ではむしろ極めて平凡な身体が存在します。それは友近さんの身体によって惹起された笑いの、いわば「持って行き場」として機能してます。女性の身体を笑うことの居心地の悪さを救うために。

この、笑いをコンサバに回収する焦点として、いなくてもいいのにいるのが世界的に有名なドン小西先生その人なのです。

鳩山首相のファッションセンスが批判の的に


東京(CNN) 最近行われた世論調査で、支持率が前月から9ポイントマイナスの24%、不支持率が67%となり、支持率の急落に頭を悩ませている鳩山由紀夫首相(63)だが、こうした中、その独特なファッションセンスまでもが批判の的になっている。

日本のファッション評論家、ドン小西氏はCNNの取材で、この鳩山首相のファッションについて「1980年代風で時代遅れ」と、手厳しく批判した。

小西氏が着目したのは、国民と直接対話する「リアル鳩カフェ」を官邸で開催した際に鳩山首相が着用した赤、黄、緑、紫、青の5色にチェック柄が入ったシャツ。小西氏はこれを「80年代か90年代風の服装だ」と評して、こうしたシャツを着ることから見ても、支持率が示すとおり考え方が時代遅れで古いことが分かるとコメント。大きな危機に見舞われている日本が、こうした首相で乗り切れるのかとの危惧(きぐ)の念ものぞかせた。

小西氏によると、鳩山首相の長い「ファッション犯罪歴」の中で今回の5色シャツは最も新しい「犯罪」だとして、さらに首相が別の機会に見せた服装――多彩色のシャツ、藤色のコート、そして小西氏が「ファッションの過ちの最たるもの」と評したハート柄のシャツにピンクのブレザーといった着こなしも批判している。

約50年間にわたり政権をとってきた自由民主党を破り誕生した民主党政権だが、沖縄基地問題への対応などを原因として国民の評価はここ数カ月で急落している。

首相のシャツに対する批判の声があがっていることについて、東京在住のコンサルタント、キース・ヘンリー氏はCNNに「取るに足らないことに見えるが、実は深刻な状況であることを示すサインだ」と述べている。「こうしたことに注目が集まるのは、メディアや国民が首相の政策実行能力を見限ったからだ。国民はもはや首相の政策に関心を持たなくなっているのだ」

2010年5月17日 CNN


このネタはこの2、3日ヘビーローテーションです。「日本のファッション評論家、ドン小西」ことデザイナーの小西良幸さんは、日本のTVにも出演して鳩山さんの服装の難点をあげつらい、服飾的見地からして鳩山さんが首相に相応しくないことを力説していらっしゃるのです。

ところでこのネタの初出は、14日のasahi.comかと思われます。

5色、ハート柄、酷評 鳩山首相の私服に米欧メディア


 【ニューヨーク=山中季広】鳩山由紀夫首相の私服の趣味を米欧メディアが相次いで批判している。「目を疑う色彩感覚」「時代遅れの1980年代風」と、どれも手厳しい。

 米CNNテレビは13日、東京発で「鳩山首相の服のチョイスに集中砲火」と報じ、市民を官邸に招いた4月の「リアル鳩カフェ」で着た赤、黄、青、緑、紫の5色のシャツや、週末の会合などで時々身につけるハート柄のシャツなどをやり玉にあげた。

 ファッション評論家ドン小西氏に取材し、「80年代か90年代の服装で時代遅れ。一国のリーダーがこんな服装じゃいけない」との論評を紹介。東京在住のコンサルタント、キース・ヘンリー氏はCNNに「首相のシャツはささいな問題に見えて実は重大。今の日本で首相の着た服や、通うレストランばかりがうんぬんされるのは、人々が首相の政策実行力を見限ったから。市民の関心は政策から人物へ移ってしまった」と述べた。

 CNNの記者は、5色シャツ姿の写真が載った「週刊朝日」4月23日号を手に街頭に出て、市民の声を拾った。

 AFP通信も13日、「80年代風の派手すぎるシャツが鳩山首相の支持率を一層下げるかもしれない」と報道。CNNと同じ5色のシャツを取り上げ、やはりドン小西氏にインタビューして「あんなシャツを着ないよう止める人が周囲にいなかったのが不思議」「あのシャツ1枚で民主党は終わった」といったコメントを紹介した。

 首相の私服姿は欧米ではそんなにひどく映るのか。ニューヨークのファッション専門大学で男性用デザインを教えているマークエバン・ブラックマン教官は、朝日新聞の取材に「この5色シャツはたしかにひどい。でも鳩山首相はスラリとした体格なので、着こなしによってはエレガントに見せられる。私なら、明るい色のカシミヤか絹のセーターに渋めのジーンズを勧めたい」と話した。

2010年5月14日 asahi.com


日本でも小西さんは「ファッション評論家」であると思われているようですが、この日はダーティ・時事が内閣支持率を20%割ってみせた日です。朝日の記事はそれに対してあたかも追い討ちをかけるが如きですが、「米欧メディア」が揃いも揃って「ドン小西氏」のコメントを求めていることに、特に不思議は感じていないようです。てゆーか、朝日は日本にいながらどうして「米欧メディア」を通してしか小西さんのコメントを掲載することが出来ないのでしょうか。

まあ、日本では小西さんはあまり真剣に受け取られていないという事情もあるでしょう。あの格好はどう見ても、良く言えばトリックスター的です。もしかすると所謂グローバルなコンテキストにおいては別段の評価もあり得ると考えられないでもありませんが、分ったものではありません。

とはいえ、小西さんに対する評価が低いというわけではないようです。たとえば、小西さんは前「イスライエル親善特使」です。世界に冠たるイスラエル国においては小西さんにおける何事かを高く評価し、彼を「親善特使」に任命したのですから、時と場合によっては小西さんは相当に高く評価されていると言うことが出来るでしょう。

それがどのくらい「高い評価」であるかというと、小西さんの次の「イスラエル親善特使」が押しも推されぬ森田健作千葉県知事その人であることから大体想像がつく、というものですが、まあ、要するにつまりその程度です。おそらくイスラエルという国が時として極めて議論の的になるような行動をするわけですが、そういう場合においてもこの人なら文句を言わないだろう、というような「高い評価」を受けているものと考えられます。

小西さんは、日本では「ヘンなオジサン」かも知れませんが、世界ではそのような評価を得ている大層立派な人物であると考えれば、CNNやAFPが相争って小西さんの元にファッションについてお伺いを立てに馳せ参じるという事情も理解できます。鳩山さんについて「着た服」が「うんぬんされる」のは、例のネクタイを除けば実は今回が初めてなのですが、その仕掛人として小西さんは正に適任であったと言えるでしょう。

鳩山さんは奥さんの買って来たものを黙って着ている可能性があるのですが、そういうことに余計な頭を使わないのかもしれません。実際、鳩山さんの問題は単にスタイリストを雇うことによって無駄な税金を使っていないということだけなのです。だからといってヘンなシャツを着ても良いということにはならないのかもしれませんが、だからシャツがヘンなんだと言うことは全く正当でしょう。

ファッションに無頓着であることは悪いことではありません。もしかすると良いことなのかも知れないのですが、それに対して他人の服装を批判するのは、考えてみれば無条件にカッコ悪いといっても良いでしょう。少なくともあまりみっともいい話しではないようです。小西さんは「セクシーでアヴァンギャルドなスタイルを提案」しているのかもしれませんが、ご自身はどうも見てのとおり、セクシーでもなければアヴァンギャルドでもないのが残念至極です。どちらかというと友近さんの身体の方がセクシーで、しかもアヴァンギャルドなのではないかと、これは真剣にそう思うのですが、あまり褒めることになってはいないようですし、褒める気もありません。


posted by 珍風 at 03:33| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ファッションセンスは知りませんがファッショセンスには優れていたジュンイチローさんでした。

たちぽんはいよいよジジ捨て山の様相ですが、ナカハタさんも居るのでここはマスターズ・リーグと言っておいてあげまそ。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000004-yom-pol
Posted by ika at 2010年05月18日 09:18
おお。千葉県知事の意外な裏側を暴露してくださり、まことにありがとうございます。ケン森田は措いといて、ドン小西の存在自体が80年代、90年代的で時代遅れというものです。同系列の人物としてはドジ井坂の方が人畜無害という点でまだマシですよ!

実際に鳩山さんの服はすべて奥さまがコーディネートしているそうです。打上げが延期されたナントカロケットよりも、金星感覚を先取りしたファッションなんです。まあダサ夫の私にファッションを語る資格などございませんけども。
Posted by 昭和臭い焼鳥ンギモチィィィィッ!!! at 2010年05月18日 09:38
そこへ入るとある意味「終わった」感が漂う、という意味では一種の「殿堂」と言ってあげてもいいかも知れませんな。そんな時に頼りになるのは
Posted by 電動珍風 at 2010年05月18日 09:48
品が良いとか悪いとか人は時々口にするけどそういうことって確かにあると小西を見ててそう思う。他人の服装のことなんて口に出して言うことじゃない。

そういえば鳩山さんちはエクストラテレストリアルなカップルですけど、「地球外移設」とかってからかう人はそんなに多くないのね。さっきググったらこのマイナー極まるブログのやきとりさんから頂いたコメントが6番目に出て来た。冗談にも「県内・県外」以外のことを口にしてはいけないことになってるんだろう。そういうことってたしかにある。ついでに石原東京都知事の意外な裏側、川口浩の大先輩だった。
Posted by 珍風スペシャル「石原慎太郎の国際ネッシー探検隊」 at 2010年05月18日 10:15
そん時のシンタローサンはイギリスメディアに「夢もシャレも理解しないアホで無粋なニホジンン」扱いされていた記憶が。
Posted by ika at 2010年05月18日 11:48
そういえばフランスのリベラシオンも石原さんにはドン引きでしたな。人目に触れさせちゃイケナイ人です。ネッシーの代わりにネス湖に沈んでいればいいのに。
Posted by 珍風探検隊 at 2010年05月18日 13:06
小西さんの「政治的犯罪歴」も負けずに長いですね。森田さんも。

>〔NEWS〕 エルヴィス・コステロ イスラエル公演をキャンセル パレスチナ人と連帯

 英国のミュージシャン(シンガー・ソングライター)、エルヴィス・コステロ氏が6月末から、イスラエル国内で開催することになっていた2回の公演をキャンセルした。

公式HP⇒ http://www.elviscostello.com/news/it-is-after-considerable-contemplation/

英紙ガーディアン報道 ⇒ http://www.guardian.co.uk/music/2010/may/18/elvis-costello-cancels-israel-concerts

 公式サイトでコステロ氏は、「コンサートの予定表に自分の名前を付け加えるだけのことが、歌われる以上の反響を広げ、罪もない人々の苦悩を感受しない政治的な行為と解釈される場合がある」「これは私の本能と良心の問題だ」と公演中止の決断理由を書いている。

 コステロ氏はまた、「私は、こうしたことを書かないですむよりよい時代をイマジンすることができる」と、イスラエルでコンサートができる平和の日が到来する希望を語った。

 イスラエル右翼政権による強硬策に抗議し、すでに米国のジャズ・ミュージシャン、ギル・スコット・ヘロン、バンドのサンタナも、公演を拒否している。

「 机の上の空 大沼安史の個人新聞」2010年5月19日 http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2010/05/post-c359.html
Posted by 珍風 at 2010年05月20日 01:43
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