2010年05月20日

世界人類が薬漬けでありますように

煙草に続いて今度はお酒だそうです。「飲み放題」って外国にもあるんですかね。

「飲み放題」に制限を=アルコール規制指針−WHO総会


 【ジュネーブ時事】世界保健機関(WHO)の年次総会は20日、公衆衛生上の課題を討議する委員会で、過度な飲酒による健康被害などを防ぐための規制措置を盛り込んだ指針を正式に承認した。指針は、飲み放題・安売りの制限など、規制措置を講じることも促している。

 今回の指針は、法的な拘束力を持つ条約と異なり、すべての規制措置を実施することを強制されない。ただ、WHO総会の場で、国際的に承認されたことから、各国でアルコールに関連した規制の動きが広がりそうだ。

2010年5月20日 時事


世界の製薬業者の委員会WHOでは、21世紀の新たな禁酒法への足がかりとして、先ずは「指針」という形を取ることにしたようです。お酒は煙草などとは比較にならないくらい、ほとんど全ての人の文化と歴史に密接な関連を持っていますから、そんなに簡単ではないのです。

しかし業界では「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」で確かな手応えを得ています。人々の暮らしを変えさせることは、意外と簡単なのです。喫煙は世界のほとんどの地域において大した歴史がある習慣ではないのですが、その代わりにそれは特別な場合に限られない通常の習慣行為として日常に溶け込んでいました。しかし製薬業界は、現在ではこの習慣をマイノリティまで追い込むことに成功しています。

喫煙に比べると、飲酒の周縁化は業界にとって確かに大きな挑戦です。困難のひとつは、飲酒行為がほとんどの文化でそもそも周縁化されているという事実です。要するに昼間から堂々と酔っぱらっている人は滅多にいないか、いたとしても忌み嫌われているのが普通なのです。

ところが、ある場合において飲酒行為が「解放」されます。概ね近代的な資本主義産業における労働が終わったときが「解放」の時です。それはいわば市場化されていない時間であり、人々が資本主義社会における「周縁」に近づき、そこから出て行こうとする時間/場所なのです。

しかしながら、人々がこのような補完的な行為を行なって、所謂「中心を活性化する」のは、必要なことでもあり、別段大した問題でもないのです。出て行こうとしても実際に出て行くわけではありません。たまにそこから本当に出て行っちゃう人もいますが、そういう人は知りません。出てしまったら今度は戻って来るための門は閉ざされるのです。

問題はますます困難さを増す人生において増大する心理的マネジメントのマーケットなのです。人々は仕事の合間に喫煙し、仕事が終わるとお酒を飲んで、自らの心理的マネジメントを行なっています。業界にとってこれは将来性のある巨大なマーケットなのです。

既に多くの人が煙草を捨てて抗鬱剤に切り替えています。あたかも煙を吐いているよりもきれいな錠剤を飲み下すほうが健康的であるかのようです。そして酔っぱらってクダを巻いたりゲロを吐いたばかりの人とキスしたりするよりは、手のひらのお薬を飲んで済ます方がスマートに見えるかも知れません。

もっとも、大抵の人にとってお酒も煙草もそれ自体の刺激によって大量に摂取するというわけにはいかないものです。概ね、人々は摂取量を自分でコントロールしています。急性アルコール中毒による死亡例は、そのほとんどが飲酒量を自らコントロール出来ない状況で起こっています。

業界はこのセルフ・コントロールを手中にしなければなりません。実際のところ、その錠剤に何が入っているのか、人々は知ることがないでしょう。何だかわからないままに業界の友である医師の処方のままに飲んでしまうのです。現代ではナースですら自分が飲んでいる薬が何であるかを知りません。一般の人々から心理的健康の自己調整の手段を奪うのはいともたやすい事でしょう。

煙草産業などは金を使って製薬業界に対して敵対的な研究を援助しているとされていますが、実は煙草業界も酒造業界もとっくの昔に業界の一員です。日本たばこ産業株式会社は医薬品部門を持っており、子会社として鳥居製薬株式会社があります。ビールのキリンはキリンファーマという製薬会社を有し、焼酎で有名な協和発酵と合併して協和発酵キリンになりました。もっとも、サントリーは製薬部門を手放しており、医薬品への考え方の違いが両者の経営統合を破談に導いたのですが。哀れなサントリーはサバイバルの道を自ら閉ざしました。

てゆーか、むしろ製薬業界の方が酒造業界の息子であり弟であるようですが。しかし時代は変わりました。今や酒浸りの時代ではありませんし、お酒の飲めない人にも薬を飲ませなければなりません。そしてそれは全く可能なのです。世界は精神的に問題を抱えた人々で溢れています。歴史と未来と業界がそうさせるのです。グローバルなマーケットである精神病院としての世界が業界の手の届くところにあるのです。もちろん業界の闇の兄弟のことだってちゃんと考えているのです。


posted by 珍風 at 22:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ウチの姉は薬剤師やってんですが、薬は身体に悪いからってまず飲まないですね。
まぁシャブの売人がシャブやんないのと同じ様なもんですが。
Posted by 薬物兼アルコール兼ニコチン依存症ika at 2010年05月21日 11:00
WHOは製薬業者の心配を取り除き、彼等を薬から守るために日々努力をしているのです。

World Hell Organizationばんざい。
Posted by 珍風薬物地獄 at 2010年05月21日 20:11
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