2010年05月29日

ターミナル・ケア

民主党、支持離れ懸念…福島消費者相罷免で


 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、鳩山首相が28日、社民党党首の福島消費者相を罷免したことについて、民主党には懸念が広がっている。

 参院選の選挙戦略の練り直しが迫られるほか、混乱を招いた首相の支持がさらに低下する可能性があるからだ。連立重視の小沢幹事長と首相の距離が広がるのではないか、との見方も出ている。

 「しげちゃん、誠に申し訳ない。だけど、今までのよしみもあるし、選挙はお願いします」

 小沢氏は28日夜、社民党の重野幹事長に電話でこう述べ、福島氏が罷免となった事態をわびるとともに、参院選での選挙協力は続けたいとの意向を示した。

 小沢氏は今回の騒動について、周辺に「閣僚人事は政府の話だ」と話すなど、無関心を装ってきた。しかし、28日には国会内の幹事長室で輿石東参院議員会長と会談、関係者と電話で社民党の情勢について協議するなど、水面下で調整に動いた。表だって動き、「内閣に小沢氏が手を突っ込んだ」との批判を浴びるのを回避したかったようだ。

 党内では、「辺野古回帰」や罷免という決着に、小沢氏はいらだちを募らせている、という見方が出ている。小沢氏周辺は「『県外移設』は3党連立の時に約束したようなものだし、首相も沖縄で『県外』と言った。そもそも5月末という期限を設ける必要もなく、首相の独り相撲で党が信頼を失った」と首相を批判する。

 小沢氏周辺に限らず、党内では首相の対応に不満の声がくすぶっている。

 民主党幹部は、社民党の連立離脱を回避するよう首相に求めてきた。社民党の連立離脱は政権基盤を不安定にするうえ、参院選での社民党との選挙協力が不透明になるからだ。25日には山岡賢次国会対策委員長、26日には輿石氏がそれぞれ首相官邸を訪ね、首相に社民党との連立の重要性を説いたが、結局、首相は受け入れなかった。

 党副幹事長の一人は28日、「福島氏の主張には一理ある。ついこの間まで首相がこだわっていたことを言って罷免されるのだから、首相の方が分が悪い」と語った。平田健二参院国会対策委員長も28日の記者会見で、「辺野古回帰」について、「首相が説明をする必要がある」と首相の説明責任の必要性を強調した。

2010年5月28日 讀賣新聞


もう何が何でも鳩山さんの悪口を言わなければならないようで、そのためには小沢さんの口も借りようという、「なりふり構わぬ」讀賣新聞であります。人間本気になると、大抵はブザマです。

確かに社民党が連立を離れると、民主党にとっては参院選が大変なんですが、現時点では、すなわち辺野古移設という形を一旦出した段階では、そうでなくても選挙は大変なわけです。「福島氏の主張には一理ある。ついこの間まで首相がこだわっていたことを言って罷免されるのだから、首相の方が分が悪い」という「党副幹事長の一人」の発言は讀賣新聞の罠ですが、利権とかいうものに縁のない有権者の多くは「辺野古回帰」ではない解決を期待しているものと思われます。

期待していなかったのは讀賣新聞とかそういう人たちであって、今頃になってエラそうなことを書けた筋合いではない筈なのですが、マスゴミはとっくに世間の信用を失っているので平気なものです。とにかく讀賣新聞としては、鳩山さんが民主党のためにならないことした、馬鹿め、ということが書ければ何でもいいわけです。

しかしながら、事態は讀賣新聞が期待するほどには楽観を許さない状況です。今回の事態によって、参院選は民主党にとって厳しいものとなりました。鳩山さんはナショナリズムを下手に刺激したように見えます。ある程度の票が民主党からは失われることになります。しかし、その票はどこに行けばいいのか。実はその受け皿は用意されています。

ここで福島さんが署名でもしようものなら、社民党はそれで終わりです。しかし福島さんが署名せず、鳩山さんが彼女を罷免したことは先ず第一に社民党にとって有利です。これで社民党としては存在意義があることになります。そして民主党に対する批判票が入って来る見込みもあります。そして民主党にとっては、流失した票の幾許かが社民党に流れることが予想されますので、小沢さんは所謂「しげちゃん」に話を通したようです。

この過程の動き方によっては、社民党が離脱することによって、政権を「左」方面から引っ張る力が強くなる可能性があるのです。小沢さんが詫びを入れたのに対して「しげちゃん」が「イヤだよあかんべ」と言ったという話しは聞きません。このようにして社民党を切り離すことによって批判票を再回収してしまうことが出来るのです。その代償として自らが変わることがあるかもしれませんが、それは小沢さんの予想の内でしょう。

これは別に変わった手ではありません。自民党の方が早いです。自民党も「新党」、てゆーか左右にサテライ党を持っています。しかしこれも、民主党の左右に国民新党と社民党を配置した連立政権の布置がヒントになっていたりします。

讀賣新聞系のテレビニュースによると「社民党を切れば支持率が上がる。小泉純一郎になれるかもしれない」などと気違いじみたことを囁いた「首相周辺」が存在するそうです。「小泉純一郎になる」ことがなんかステキなことであるとでも言いたげなところを見ると、この「首相周辺」というのがどういう「周辺」なのか大体想像がつくというものですが、まあマエハリ(業界では「マエハリ」であり、「マエバリ」と濁らないそうです。ますますもって都合がよろしい)とかその辺の恥部か、それに近いあたり、もしくは「周辺」にいる讀賣新聞あたりのヨタ記者でしょう。

ところがこのマエハリあるいはそれにくっついた恥毛記者の、せいぜい「社民党がどっかに行けばいいのに」という程度の単純な発想は乗り越えられているようです。ナベツネさんは民主党の退潮によって「左翼」を排除した「政界再編」が行なわれることを期待しているかもしれませんが、今のところ小沢さんはその話に乗らなくても大丈夫でしょう。しかしその一方で社民党は小沢さんの話には乗るしかないのです。しかも今回の「罷免」によって社民党はより「強く」なっていますので、「わずか10議席余の社民党」に「振り回され」ざるを得ないんですからナベツネさんも死ぬに死ねないわけです。健康を祝しましょう。


posted by 珍風 at 02:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この8ヶ月でアメリカさまの力とアメさまの手先が誰なのかがハッキリしたことだけが政権交代の値打ちでした。
ポッポさんも敵がマスコミ・党外・官僚はもちろん党内のみならず閣内にも居るたぁ思わなかったでしょうが、閣僚選んだのはテメーだからそれは自己責任ってヤツですか。
Posted by ika@ここまでは筋書き通り♪ってか at 2010年05月31日 13:01
「アメリカさまの力とアメさまの手先が誰なのかがハッキリした」ってことは、予想以上の「値打ち」でしょうな。ここで「予想」ってのはアメリカ様の「予想」ね。

今後の展開としては、「政府の意図」と「世論」とのあいだに存在する「ねじれ」をより露出することになるでしょう。建前上はこのような「ねじれ」はあり得ないんですが、植民地だとよくある話です。コロニアルな露出系がファッショナブル。
Posted by ドン珍風 at 2010年06月01日 21:38
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