2010年10月14日

特権的可視化を許さない痴漢の会

【検事起訴】前副部長を「支援する会」が発足 全国から弁護士36人が集結


 犯人隠避容疑で逮捕された前特捜部副部長、佐賀元明容疑者(49)を支援しようと、東京、大阪、名古屋など全国の弁護士36人が11日、「佐賀元明を支援する会」を発足させた。司法修習の同期生を中心に、佐賀容疑者が司法研修所で教官を務めた教え子も参加した。今後、賛同者は100人規模に達する見込み。

 佐賀容疑者が卒業した専修大の先輩で弁護団長を務める伊藤裕志弁護士(大阪弁護士会)は、大阪市内のホテルで開かれた初会合であいさつ。「彼の人柄を知る者として、到底犯罪を犯す人物とは思えない。彼の話していることが真実に近いと思う」と話した。同期の秋田真志弁護士(同)も「彼は正義感にあふれ、検察官になるべくしてなった人。容疑を明確に否認していることから支援することを決めた」と述べた。

 会合後、秋田弁護士は最高検に取り調べメモの保管を申し入れたことを明らかにした。

 また、佐賀容疑者の教官時代の教え子で、逮捕翌日に面会したという平野由梨弁護士(愛知県弁護士会)は「恩師を何とか支えたいという一心で駆けつけた。面倒見のいい、すばらしい教官だった。『私は屈しない。徹底的に戦う』という佐賀さんの言葉を信じたい」と話した。

 一方、前特捜部長の大坪弘道容疑者(57)にも弁護団結成に向けた動きが始まっている。

2010年10月11日 産経ニュース


「正義感にあふれ」る人が検察官になるとは思えませんが、これも同期のよしみとか欲目とかいうものかもしれませんし、皮肉のつもりでもあったかもしれません。秋田真志弁護士は日弁連の「取り調べの可視化実現本部」事務局長であり、先日は大阪府警東署の警部補や巡査部長が「おまえなめんなよ、こら」とか「殴るぞ」という定石通りの取調べを行なう模様が記録された録音を公表していた人です。そんなわけですから、友人に持つべきは医師と弁護士です。もっとも、この両方を「同期」に持つのはちょっと困難です。

逮捕の地検前副部長、「取り調べ可視化」要望

 郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざんに関連する犯人隠避事件で、大阪地検特捜部の前副部長・佐賀元明容疑者(49)(逮捕)が取り調べの全過程について録音・録画を求めているとして、佐賀容疑者の弁護人に選任された秋田真志弁護士(大阪弁護士会所属)は4日、最高検に「取り調べ可視化」を申し入れる文書を送付した。

2010年10月4日 讀賣新聞


こう言ってはナンですが、佐賀さんのような人はいずれ法廷の反対側に立つことになるのはむしろ当然ですから、今まで取調べの可視化に抵抗していたのが不思議でなりません。警察官であれば違法な取調べを行なっており、検察官は証拠の偽造や隠滅が日常の業務と化しているようですから、彼等を片っ端から訴えるのが全面可視化への近道です。

ところで業務といえば、僕なども日常の業務として今どきフロッピーディスクをいじったりはしないわけですが、電車に乗ることはよくあります。かといって、電車に乗ったからといって何かをいじったりするわけではないことを明らかにしておくことが重要だと考えられます。

痴漢被害、9割通報せず=男性6割「間違われないか不安」−電車利用者の意識調査


 通勤・通学での電車利用者を対象に、警察庁が実施した痴漢に関する意識調査で、被害に遭った女性のうち、警察に通報・相談をしていない人の割合が9割に上ることが14日、分かった。同庁は鉄道会社と連携し取り締まりに力を入れるとともに、事件処理の効率化や、女性警察官に対応させるなどして被害届を出しやすい環境づくりを進める方針だ。

 意識調査は8月、民間会社を通じてインターネットで実施。首都圏、東海、関西の7都府県に住む女性2221人(平均年齢32.8歳)、男性1035人(同35.9歳)を対象とした。

 過去1年間に痴漢被害に遭った女性は304人(13.7%)で、このうち警察に被害を申告しなかったのは271人(89.1%)。「事情聴取に時間がかかりそう」「犯人が捕まらないと思った」などの理由が目立ち、警察に届け出ずに「泣き寝入り」するケースは少なくないとみられる。

 また、男性のうち617人(59.6%)は「通勤・通学時に電車内で痴漢に間違われるのではないかと不安を感じる」と回答した。

2010年10月14日 時事


実際には「間違われる」のではなくて痴漢呼ばわりされる人もいます。中国には「国家政権転覆扇動罪」というものがありますが、日本では政治資金規正法と共に迷惑防止条例などが同じような目的で適用されていることは周知のことでしょう。しかし中には「示談金」目的で陥れられる人もいます。もちろん純然たる「間違い」で痴漢の疑いをかけられることも多いものです。

警察庁によれば、このような不安を感じている人が6割くらいいるそうです。もちろんこの「不安」には、「間違われる」ことに続く事態への認識が含まれています。単に「間違われる」だけであればまだいいのですが、引き続いてオマワリさんに連れて行かれると、「間違い」が「間違い」ではなくなってしまうのです。つまり、ここで「間違われる」というのは、実際には警察による冤罪被害への「不安」に他なりません。

前特捜部副部長自ら取調べの可視化に向けて動かれることは称賛に値しますが、これが佐賀さんや大坪さんのような支配階級の特権になってしまうのでは問題があります。むしろ今日も冤罪の被害が発生していると思われるのであり、検察のエラい人だからといってこの「不安」から逃れることは出来ないのです。

したがって佐賀さんや大坪さんについても、従来の取調べと同様の取扱をするべきであることは言うまでもありません。定石通りに暴言を浴びせ、脅迫し、騙して調書を取らなければならず、密室で拷問にかける必要があります。口の臭いホモの痴漢と2人きりにするのも良いでしょうが、全ての「痴漢に間違われた人」と「正真正銘の痴漢」の取調べが可視化されるまで、佐賀さんや大坪さんには蒔いた種を刈り取ってもらうのはむしろ当然のことです。


posted by 珍風 at 11:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
厚顔無恥さ加減においては政治家にひけを取らない検察官の方々の様ですが、これを機会に全ての容疑者の取調べ全面可視化に繋がれば、それはそれで良いんじゃないかと思うんですが、その怖れがあるからこそ最高検も拒否しているんでしょう。ただしトライアルとして彼らの取調べを全面可視化をしてその結果起訴有罪に持ち込めなかったので、やはり全面可視化は問題であると言う結論に持ち込むという焼け太りを狙っている可能性もあるので油断はできません。
Posted by ika at 2010年10月14日 13:02
一部可視化の可能性が出ていているのでこの件が全面可視化に繋がるかどうかは微妙なところ。全ての痴漢に正当な取調べを受ける権利を要求する。その日が来るまで痴漢の会はおさわりを続けるであろう。指も入れるであろう。ツッこんじゃうかも知れん。
Posted by 珍風電車見るこのお知り at 2010年10月15日 09:44
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