2010年11月04日

検察に心理的圧力をかけた可能性を否定し得ないエントリ

証拠改ざん放置の検事異動へ 対応一任の公判部長も 


 法務・検察当局が、大阪地検特捜部の元主任検事から証拠改ざんを告げられながら半年間放置、懲戒処分(減給)を受けた刑事部の国井弘樹検事を近く、捜査現場から外し法務総合研究所に異動させる人事を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。

 改ざん可能性の報告を受けながら特捜部に対応を一任した谷岡賀美公判部長を大阪高検検事に、取り調べが問題となった郵便制度悪用事件を特捜部副部長として指揮した田中素子名古屋地検特捜部長を大阪地検交通部長に異動させ、体制刷新を進める。

 名古屋地検特捜部長の後任には、東京地検刑事部の浦田啓一副部長が有力視されている。

 関係者によると、国井検事は昨年5月、厚生労働省文書偽造事件の捜査に刑事部から参加、厚労省元係長上村勉被告(41)=公判中=の取り調べを担当。

 厚労省の元局長村木厚子さん(54)=無罪確定=が同7月に起訴された後、元主任検事前田恒彦被告(43)=証拠隠滅罪で起訴=から上村被告のフロッピーディスクのデータを改ざんしたことを告げられたが放置。村木さんの初公判直後の今年1月末になって、ほかの同僚や上司に報告した。

2010年11月4日 共同


これは橋下さんへの応援でしょう。橋下さんと検察は「育児休暇」への反対で一致しているわけですが、この処分を見れば誰でも「公務員は優遇され過ぎている」と思うに違いありません。「民間だったらクビ」とは正にこのような人たちのことを言うのです。

もとより、不幸にして名前が挙がってしまった人たちだけが悪いわけではないでしょう。てゆーか、世間では検察など信用されていません。検察が死刑を求刑するんだったら無期懲役にするのが人情というものです。検察は被告人を殺したかったら無期懲役を求刑すれば良かったのではないか。

と、いうような著しい「不信感」が存在すると思われますので、裁判員諸氏におかれましても、指紋だろうがDNAだろうが検察が持って来るものは先ず第一に信用しない、第二にも信用しないことになると期待されているわけですが、斯様なイメージの低下のきっかけとなった国井さんやなんかを単に異動しても、またどうせほとぼりが冷めた時にはちゃっかりと現場に復帰しているんだろうと思われても仕方がありません。

というのも、田中さんの後任が浦田さんであるらしい、というところでこの「体制刷新」というのが全然「刷新」でも何でもないということが明らかになってしまっているのです。浦田さんといえばいわゆる「安田事件」という、あろうことか弁護士の活動を封じるために事件をでっち上げた「事件」で有名な人ですが、「アドヴァイス」を「指示」と言い換えたり「対処方法」を「対抗方法」と言い換えたりするという、正に言葉の錬金術で世界を変えてしまう手品師であります。

すなわち、本年十二月六日、被告人が所属する港合同法律事務所に対する捜索差し押さえが執行されたが、右捜索差し押さえの立ち会い人になった同法律事務所所員の弁護士大口昭彦は、捜査員の制止を振り切り、無断で当該捜索差し押さえの執行状況を8ミリビデオカメラで撮影し、誠に遺憾ながら、右大口が撮影したと思料される映像が「安田事務所のがさ入れ。21人おった仕事に励む捜査二課の若者たち」「この捜査官の顔みてみ。まるでガキやで」などの文書を付して、現在インターネット上に公開されている。「常に深い教養の保持と高い品性の陶冶につとめ、法令及び法律事務に精通しなければならない」(弁護士法第2条)とされている弁護士資格を有する大口がこのような非違行為を平然と行い、捜査妨害を積極的に主導したものとは検察官としても信じたくないし、ましてや被告人と意を通じてこのような威圧行為を企てたと断じているわけでもない。しかしながら、いずれにせよこのような非違行為に大口がなんらかの形で関与していることは疑問の余地がなく、また同事務所所属の事務員高田章子は捜索差し押さえを終了して退所しようとする捜査員に塩を振りかけ「二度とくるな。ばかやろう」などと怒号したのであって、かかる捜査妨害、捜査関係者に対する威圧行為を平然と行う関係者の下に被告人を復帰させれば、被告人においてこれらと意を通じ、今後公判で証人尋問が予定されている関係者の誹謗、中傷をインターネット等で流し、自己に不利益な証言をしないように心理的圧力をかける可能性も否定し得ない。


これは浦田さんの筆による安田弁護士保釈申請却下理由書のよく知られた一節であります。ここに名を挙げられている人たちによると、実はかなりの事実誤認が含まれているようでありまして、その証拠の「ビデオ」が存在する事もちゃんと自分で書いていたりするのが呆れたものですが、検察官の仕事というのは別に「事実」などを相手にしているわけではないのですから仕方がありません。とはいえ、浦田さんはここで「安田さんは別に悪い人じゃないが周りに悪い人がいるからダメ」と言っているわけですが、安田さんってそんなに周囲の影響を受けやすいヤワだったかどうか、浦田さんが一番良く知っているはずなんですが。

しかし浦田さんが一番心配しているのは、安田さんが周囲の悪い人と「意を通じ」ることによって「誹謗、中傷をインターネット等で流し」、「心理的圧力をかける」「可能性も」「否定し得ない」という、相当に気の弱い思い過ごしであったりするのですから、「事実」を相手にしない言葉の錬金術師でも、「自分」を相手にしてしまうものなのです。「関係者」に影響されやすかったり「インターネット」で「心理的圧力」を感じてしまうのは、図らずも浦田さんの自画像なのでした。というわけで浦田さん、これでも「圧力」になりましたか?


posted by 珍風 at 05:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
流石「他人に厳しく自分に甘い」検察官の書く文章ですが、「他人に厳しい」のは検察官にとって必須条件なんで仕方ないのか。それにしても「他人に厳しく〜」のタイプの人は嫌われ者の代名詞だと思うんですが、世の中見回してみるとそんな方々の方がデカイ顔して罷り通っているところを見ると成功者の必須条件だったのか。いやそんなことは百も承知で実はアタシもその道にかけちゃ結構やるぜ。と自信があったんですけど、素質が違ったか努力が足らなかったか。
Posted by 甲斐性ナシika at 2010年11月04日 12:10
臆病者のおっかなびっくりでおだてられると図に乗る僕は圧力に弱いんで、どーかひとつ、というふうにしか読めないエントリで、なにこれ。
Posted by 珍風チキンコンソメ at 2010年11月04日 20:55
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