2010年12月31日

気違いだらけ!チンポを切らせて頸を断つ

間違いだらけ!「国民共通番号制」の議論を斬る
大前研一の日本のカラクリ


税金や年金など社会保障に関する個人情報を一つにまとめる「国民共通番号制度」導入に向けた検討作業が進んでいる。
小川剛=構成


サイバーゼネコンに牛耳られた住基ネット


税金や年金など社会保障に関する個人情報を一つにまとめる「国民共通番号制度」導入に向けた検討作業が進んでいる。今年2月に大臣クラスによる「共通番号制度に関する閣僚級検討会」が発足、6月末には素案ともいえる中間報告が発表された。

それによると、使用する番号には3つの案がある。具体的には、(1)基礎年金番号、(2)住基ネット(住民基本台帳ネットワーク)上の住民票コード、(3)新たな番号の創設、だ。中でも、(2)の住民票コードを活用して新しい番号を割り振る案が最も有力視されている。

共通番号の利用範囲についても、「税金のみ」「税金+年金などの社会保障」「幅広い行政分野に利用」という3つの選択肢から絞り込んでいくという。

私はこの問題について、かねてからこう提唱してきた。国民全員にID番号を持たせ、税金や社会保障のみならず、運転免許証や健康保険証、パスポート、厚生年金手帳から印鑑登録証まで、あらゆる個人情報を一つのIDで一元的に管理するコモンデータベースを構築すべきである――と。したがって共通番号制度の導入に異論はないが、中間報告で示された方向性には正直、賛同できない。

まずシステム面で問題なのは、住基ネットの活用を優先することだ。そもそも基礎年金番号は国民全員が持っていないし、新しい番号の創設は時間もコストもかかる。全国民に固有の番号が割り振られている現行の住基ネット・住民票コードを使うのが一番効率的だという。

しかし住基ネットは、各自治体がサイバーゼネコンの食い物にされてバラバラにシステムをつくった。構築費は何と805億円であるが、そこに収容されている情報は約10ギガバイト。二層式DVD 1枚に収まる程度であり、その運用に年間190億円もかけている。しかし利用率は0.7〜1.0%であり、政府のつくり出した無駄の中でも突出したもの。当然かなり幼稚な連中がシステム設計しているので融通が利かないし、後述する拡張性にも技術的な限界がある。日本の電子政府の基となる汎用的なデータベースをつくるのであれば、当然最新の技術とシステム要件を満たしたものをゼロからつくるほうが安いし早い。過去の過ちと恥の上塗りだけは避けなくてはいけない。

また利用範囲については、「税務」と「社会保障」だけに留めるのではなく、もっと広範囲で考えるべきだろう。

先進国の番号制度について見てみると、最も進んでいるのはスウェーデンと韓国。この二国は、「税務、社会保障、住民登録、選挙、教育、兵役」のすべてを共通番号で管理するオールインワンの制度になっている。イタリアは「税務、住民登録、選挙、兵役」、オランダは「税務、社会保障、住民登録」、アメリカは「税務、社会保障、選挙」、イギリスは「税務、社会保障」、ドイツは「税務」のみの対応である。

こうして見ると、共通番号は税務、社会保障だけではなく、幅広く「社会歴」全体に利用範囲を拡大することが可能だとわかる。さらに個人の既往症やアレルギーなどの「医療情報」を加えれば、利便性はぐっと高まる。私のようなアレルギー持ちは病院から嫌がられる。治療に使える薬剤かどうか、いちいち主治医の確認を取らなければならないからだ。IDから既往症やアレルギーの情報をすぐに引き出せるようになれば、医療現場でもより迅速な対応が可能になる。

共通番号制度は2011年の通常国会に関連法案を提出、準備期間を経て早ければ14年の利用開始を目指すというが、この際ゼロベースで3つのことを考えるべきだと思う。

一つは、共通番号にしてどういう公共サービスを国や自治体が行うのか、その大前提を決めることだ。

そもそも国民に番号をつけて何をやりたいのか、原点に立ち戻って考える。国民の義務と権利は何か。それに対して国や都道府県、市町村はいかなるパブリックサービスを提供するのか。一つのIDにまとめるという決意のもとに、すべてを洗い出すのだ。

前述したように、私が十数年前から提唱している「コモンデータベース法」(詳細は『新・大前研一レポート』講談社刊)は、パスポートや運転免許証、健康保険証、厚生年金手帳、印鑑登録証、さらに医療情報や交通事故の履歴まで、すべての情報を一元化して、ICカードにして各人が持つというもの。国民は1枚のICカードで、すべての行政サービスが受けられることになる。

これにバイオメトリクス(生体)認証を組み合わせれば、あらゆる行政上の手続きが自宅のパソコンでできるようになるから、利便性は格段に向上する。

また共通番号を活用すれば、選挙制度の電子化も一気に進められる。現状は立会人のいる投票所にわざわざ足を運んでタッチパネルなどで投票するだけで、とても電子投票と呼べるような代物ではない。しかも住基ネット同様、サイバーゼネコンの言いなりになって市町村ごとに独自の投票システムを採用しているから、たとえば都道府県の知事選や議会選で電子投票をやろうにも、市町村それぞれ方式が違うので使えない。市議選や町長選用の選挙システムだから住民投票にも使えないのだ。

日本全国同じシステムにして、衆参の国政選挙であれ、市町村選挙であれ、電子投票でできるようにする。さらにネットや携帯電話を活用して、自宅に居ながらにして、あるいは海外から投票できるようなシステムの構築を目指すべきだろう。

こうした拡張性をよくよく考えたうえで、住基ネットを活用するのが望ましいのかどうかを判断するのが本筋だ。

プレジデント 2010年8月30日号


「間違いだらけ!」なんだそうですよ。「!」まで付いてしまいました。大変なことです。なるほど菅さんの言うように「医療・年金・介護の3つのサービスも、この制度ができれば、よりよいサービスがより公平にできる」のかも知れませんが、大前研一さんによれば「共通番号制度」にはそれには留まらない「拡張性」があるようです。まったく夢の様な話です。

大前さんの言う「拡張性」は大前さんが勝手に考えたことであって、政府がそういう事をやると言っているわけではないのですが、技術的にはまったく可能なことです。てゆーか、目に見える「コモンデータベース」が存在しなくても、「共通番号」に、既に存在する各種個人データをリンクさせることが出来れば、「「税務」と「社会保障」だけ」の「番号」がキーとして機能することが出来るのではないでしょうか。

大前さんの構想する夢の未来社会では犯罪/非行/結婚/離婚/役所への苦情申し立て/ゴミの排出状況/電子投票の記録などの「社会歴」や自分の罹患歴や親族の病歴や死因などを含む「医療情報」が一元化されるんだそうで、誠に便利なことではあります。もっとも、どこの誰にとって便利であるのか、ということは必ずしも明らかではありません。

このようなシステムが稼働する社会では、個人情報の蓄積による不利益が最小化されている必要があるでしょう。例えば過去の犯罪歴や将来における特定疾病への罹患傾向、性的嗜好や政治的傾向などによって差別を受ける可能性のある社会では、このような情報の一元化は極めて危険なものとなり得ます。

例えばオマワリさんなどにとっては、被疑者の口を割らせたり苦心して構築したストーリーを受入れさせる為に、被疑者の不利となる「社会歴」や「医療情報」は大きな助けとなることでしょう。そういうことを会社や家族にバラすぞ、と告げることは取調べの突破口となり得ます。便利ですね。

また、中規模以上の企業では労務担当にオマワリさんのナレのハテがいたりしますが、こういう人も労働者の採用に当たって本来の期待される力を発揮出来ることになります。大変にコンビニ極まりない話ですが、いずれにしてもこれらはオマワリさんがデータにアクセル出来るという仮定を前提としているわけですが、それを否定する材料もありません。「テロリスト」だとか言えば出て来そうな気もしますし、「テロ」というのは刑事にも公安にも係る事案なワケで、大変に「利便性」が高いものであると申せましょう。

したがって民主党の2009年のマニフェストに

20.歳入庁を創設する
【政策目的】
○年金保険料のムダづかい体質を一掃する。
○年金保険料の未納を減らす。
【具体策】
○社会保険庁は国税庁と統合して「歳入庁」とし、税と保険料を一体的に徴収する。
○所得の把握を確実に行うために、税と社会保障制度共通の番号制度を導入する。


とか何とか書いてあるわけですが、これは最小限、同マニフェストの他の部分との関連で行なわれるべきものであって、例えば

49.取り調べの可視化で冤罪を防止する
【政策目的】
○自白の任意性をめぐる裁判の長期化を防止する。
○自白強要による冤罪を防止する。
【具体策】
○ビデオ録画等により取り調べ過程を可視化する。
【所要額】
90億円程度


んだとか

50.人権侵害救済機関を創設し、人権条約選択議定書を批准する
【政策目的】
○人権が尊重される社会をめざし、人権侵害からの迅速かつ実効性ある救済を図る。
【具体策】
○内閣府の外局として人権侵害救済機関を創設する。
○個人が国際機関に対して直接に人権侵害の救済を求める個人通報制度を定めている関係条約の選択議定書を批准する。


などは、共通番号制度が多少なりとも「安全」に稼働する為の最低限の条件をなすものであると言えるでしょう。牛の糞にも段々があるそうですから、下の方からクリアして行かないと、いかなるウンコも崩れてしまいます。

逆に、オマワリさんが何をしでかすか分かったものではなく、労働者がいくらでも冷遇される社会、東の知事さんは同性愛者を差別し西の知事さんは叛逆者は一族郎党やっつける社会、もっと西の徴兵制論者の知事さんが東に来ようという社会では、個人情報の「ワンストップ」は百害あって一利なしです。徴兵忌避者の同性愛者がどんな目に遭うか想像がつこうというものです。

実のところ、極めて不十分な医療や年金や介護や雇用のサービスしか存在しない国家で、情報が一元化されたからといって何かが良くなるわけでもありませんので、メリットに比べてデメリットがあまりにも大きすぎるようです。そして菅さんにはデメリットを少しでも小さくしようというような気は全くない模様ですので、都合の良いところだけつまみ食いをする菅さんの初夢は「富士山」に縛りつけられて自分の「茄子」を「鷹」につまみ食いされる、というものになるわけですが、「茄子」じゃなくてせいぜい「唐辛子」位ではないかという都合の悪い話もあって、やっぱり悪い「落とし」で今年も終わったことであるなあ。


posted by 珍風 at 11:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
来年大マスコミさまがこの制度を大絶賛する報道されるらしいんで、法案成立オメデトーゴザイマス。未来世紀ブラジル的ニッポンバンザイ♪
と言うわけで良いお年を。
Posted by 前のネタでシェリーにお茶漬けと書き忘れたアルツika at 2010年12月31日 15:07
もう今年になっちゃってどーもすいません。今年のマスゴミは共通番号を「給付付き税額控除」と絡めて来るKK作戦に、「給付付き税額控除」をするから消費税率を上げるぞというKKS大作戦だ!国民のプラスになるのは2つ目のKですが、もっともアテにならないのも2つ目のKですから実際には間を抜いた「共通番号付き消費増税」で楽しく管理、しっかり搾取ということになりますので今年もどうかよろしくお願いします。
Posted by 今年は丸い黒眼鏡だからもう遅い珍風 at 2011年01月01日 05:17
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