2011年02月04日

実務家のコマシ方

連勝連敗の僕が大きなことを言えた義理ではないんですが

首相は革命家でなく実務家…菅氏が辻元氏に


 菅首相は3日夜、都内で民主党会派所属の辻元清美衆院議員らと会食した。

 出席者によると、首相は政権運営について「革命家でなく実務家でなくてはいけない。きちっと仕事をして、きちっと実績を残せる人だ。俺は頑張りたい」と語ったという。社会保障と税の一体改革などを念頭に置いた発言とみられる。

2011年2月4日 讀賣新聞


いかにもマズい口説き方であるといえるでしょう。「俺は」ときたもんだ。それは結構なことですが、「頑張りたい」というのは如何なもんでしょう。「頑張りたい」というのは、実際には「頑張らない」可能性があるわけです。いや、別に頑張らなくてもいいんですが、なんとなくアテントっぽくなってしまうのは致し方ありません。

それにしても「実務家」というのは何のことでしょうか。菅さんによればそれは「きちっと仕事をして、きちっと実績を残せる人」なんだそうですが、こんなことを言うと「革命家」というのは「いい加減に仕事をして実績が残らない人」みたいですが、まあそういえばそんな気もします。

「デジタル大辞泉」によれば「実務家」とは

1 実務に携わる人。
2 実際の事務を要領よくこなすことにたけている人。


なんだそうで、何かを「要領よく」「こなす」のが得意な人のことのようです。同じく「デジタル大辞泉」では「要領がいい」というのは

1 処理のしかたがうまい。手際がいい。
2 手を抜いたり、人に取り入ったりするのがうまい。


ことを指すようですが、しかし「手を抜いたり、人に取り入ったりする」ことは「処理のしかたがうまい」ことと矛盾しません。特に「実務」に関して「疎い」場合は、「手を抜いたり、人に取り入ったりするのがうまい」ことがそれを「こなす」ための唯一の手段であったりします。

「こなす」については多くの意味があるそうですが

1 食べた物を消化する。
2 かたまっているものを細かく砕く。
3 技術などを習って、それを思うままに使う。また、身につけた技術でうまく扱う。自在に扱う。
4 与えられた仕事などをうまく処理する。
5 売りさばく。
6 見下げる。けなす。
7 動詞の連用形に付いて、自分の思いのままにする意を表す。うまく…する。完全に…する。


確かに菅さんは「食べたものを消化する」ことに「たけている」ようです。しかしながら「疎い」人は「使う」ための「技術」の持ち合わせがないことから、「4」の意味が当てはまるでしょう。したがって菅さんは誰かに「与えられた仕事などを」「手を抜いたり、人に取り入ったり」して「うまく処理する」、そういうものに私はなりたい、なるように頑張るけどなれないかもしれない、ということのようです。

このような口説き文句は、フツーのお嬢さんには通用しそうです。部長の娘を口説くのにも良いかもしれません。しかしながら社長のお嬢さんがこれで落ちるかどうか、若干の心配なしとはしません。そもそも人に言われたことをやるだけだと言い切っている人は次期社長候補にものぼらない可能性が極めて高いのではないでしょうか。

ましてや辻元さんは取締役です。取締役にとっては与えられた仕事を「要領よくこなす」人などというものは要するに自分の部下です。それは優秀な、てゆーか優秀に見えるだけの三下に過ぎません。菅さんが「実務家」とか言っているのはまさに「人に取り入ったり」するものに他ならないと言えるでしょうが、相手によりけりです。そこらへんを見誤る辺り、早くも「実務家」失格の烙印を押されることは避けられません。

それともこれは何か夜の楽しいプレイのお誘いなのでしょうか。しかしこの場には菅さんの奥さんもいたというではないですか。なかなか大胆な「実務家」です。ほとんど何を考えているのか分かりません。とにかくそんなことを言っているので神奈川県の松沢さんの方がモテそうに見えてきます。

「うそつき政権、詐欺政権」「役人の小言」 神奈川・松沢知事、子ども手当を批判


 子ども手当の地方負担分への国費による財政措置は必要なしとした意見書が閣議決定されたことについて、神奈川県の松沢成文知事は4日、「全額国費でやるとマニフェストの方針が出ている。政権をとった後にも2度にわたり約束した。政治の約束が裏切られている。うそつき政権、詐欺政権だ。国のトップリーダーが言った通り、やってほしい」と強く非難した。

 さらに、松沢知事は「地方を裏切る身勝手な政治が今の政治不信をつくっている。このような態度を改めないかぎり、今の政権が国民の信頼を得るのは本当に難しい」と現政権を厳しく批判した。

 来年度の子ども手当地方負担分を巡り、神奈川県は昨年12月、新たな事務に地方負担を求めることや、地方負担決定までの手続きは地方財政法に反するとして、国費で返還するよう求める意見書を政府に提出していた。

 また、松沢知事は片山善博総務相が閣議後の記者会見で「地方側に追加的な負担は求めていない。決して理不尽な制度ではなく、理解してほしい」などと話したことにも言及。「役人の小言のような細かい議論ではなく、大きな政治論で議論している」と反発した。

2011年2月4日 産經新聞


言ったもん勝ちではありますが、口先だけでも言っておいた方が良いことというものあるでしょう。「実務」などは「役人の小言」なのです。松沢さんは「大きな政治論」を言っているそうです。松沢さんの「政治論」の当否はともかくとして、菅政権には「大きな政治論」などというものはこれっぽちっもない、ということは、松沢さんも何となく分かっているようです。しかし松沢さんは大きな勘違いをしています。菅さんたちが出来ないのは「大きな政治論」だけではありません。「小さな政治論」も無理なんです。

民主案、公約作成者が説明を=年金改革で桜井財務副大臣


 桜井充財務副大臣は3日の記者会見で、社会保障と税の一体改革に伴い、民主党の2009年衆院選マニフェスト(政権公約)が掲げた「最低保障年金」案に強い批判が出ていることに関し、「公約は当時ごく一部の人が中心になって作った。作った人たちが出てきて、きちんと説明してもらいたいというのが偽らざる気持ちだ」と述べた。

 また、菅直人首相が2日の国会審議で最低保障年金に必要な財源を具体的に示せず、公約修正を示唆したことについても、「アバウトな数字すら出せなかったので驚いている。せめて制度設計した時に(財源となる)消費税で何%になるか数字を出すべきだった」と語った。

2011年2月3日 時事


菅グループでは「政治論」はおろか自分の党のマニフェストにも無関係を装っており、そして本当にそれには無関心です。しかし誰かに「与えられた仕事」を「こなす」のが「実務家」であるとすれば、「ごく一部の人が中心になって作った」マニフェストであっても、それを「こなす」ことが出来るはずなんですが。それが出来ないとすれば、それはマニフェストが「革命」に見えたからに他なりません。「実務家」にとっては何かを変革するようなことはとんでもなく恐ろしい考えなのです。「与えられた仕事」であっても、それには責任が伴うからです。民主党の現執行部が「政権交代」をなかったことにすることに腐心しているのは、責任を問われるよりは世界が滅びた方が彼等にとって望ましいからに他なりません。そういう手合いは「政権を作っていく」気などはまるで持ち合わせないくせによそ様の「革命」まで邪魔するものです。

ムバラク氏即時退陣に疑問=前原外相

 前原誠司外相は4日の記者会見で、欧米諸国などでムバラク・エジプト大統領の即時退陣を求める声が出ていることについて「もっと現実的に物事を考えるべきではないか。新たな元首を選ぶにしても、国民が納得する選挙の在り方を検証しなければならない」と述べ、丁寧に政権移行を進めるべきだとの考えを示した。 

2011年2月4日 時事


posted by 珍風 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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松沢成文神奈川県知事
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Weblog: お茶漬けは鮭か梅
Tracked: 2011-02-24 16:09
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