2011年02月17日

粛正と内紛のあいだ

枝野氏、小沢氏処分巡る亀井氏「連合赤軍」発言に「内紛とは言わない」と反論


 枝野幸男官房長官は16日の記者会見で、国民新党の亀井静香代表が民主党の小沢一郎元代表の処分問題をめぐり「連合赤軍を思いだす」と発言したことに関連し「党の規約に基づいて、党の機関でしっかりと手続きを踏んで進められている。内紛とは言わない」と反論した。

2011年2月16日 産經新聞



枝野さんが珍しく正しいことを言いました。そうです、「内紛」とは言いません。「粛正」と言います。まあ、亀井さんが遠慮してそんな言葉を使わなかっただけなのかも知れません。

それにしても「連合赤軍」だそうです。亀井さんは昔取調べたことのある永田洋子さんが死んだもんだからちょっと思い出したんだと思いますが、確かに「ちょっとした違いを取り上げて追及し、総括して殺してい」ったわけですが、アレは「違うから殺した」というワケでもないでしょう。

アレは多分、大変に厳しいお舅さんやうるさい姑がいるようなもんです。そういう人たちが嫁を家風に合わせようとして教育しようとしたのではないか。もっともこの「教育」にはゴールがなく、姑さんが死ぬまで終わることはありません。家風に合わない嫁は死んでしまっても仕方がない、というのは些か過激ですが、嫁と違って単に追い出せば良いというわけではなかったという事情もあります。

あそこのお宅では家風に合わせることを「共産主義化」と言ったわけですが、そういうことはどんな集団にもあります。あまり思想的な問題ではないようで、お家にもあるし、学校にも会社にもあるでしょう。野球部が坊主頭を強制されるように革命戦士は髪を切らなければなんなかったりするのはフツーのことです。

多くの集団はある目的を持っていて、そのために集まっているのですが、連合赤軍の場合は、まず共産主義化された革命戦士を育成することを目的としていました。嫁を働かせたり餓鬼を生ませたりするよりも先ず家風に合わせさせることを第一の目標にしてしまったようなものですが、相手を「正しい」道に導こうとする点では「私が直す!」と言っているのと同様です。おそらく連合赤軍の正当な後継者は戸塚ヨットスクールでしょう。

いずれにしても社会の変革を目指す集団が現行社会のあまりよろしくない傾向をより強化した形態で保持していたことが明らかになったんですから、その手の集団に加入しようという人がいなくなるのも道理です。そういうことはお家や学校や会社で沢山のメに遭っているんですから、これ以上集団のストレスに晒されるのは危険レベルを超える可能性があります。

ちなみにそういう意味では結婚もヤバいのですし、妊娠出産などはもってのほかであります。田舎の方では、本当に、妊婦さんがちょっと派手な格好をしたり、お化粧でもしようものなら糾弾されてしまいます。殺されないのは餓鬼を生ませるという目的が優先しているからでしょう。都会の方ではもうちょっと開けているようですし、お金が沢山あるとウルサい舅や姑から離れて生活することも出来ますから大分楽になりますので、女の人はそういう条件と結婚したがるものですが、そう上手くいくものでもないようです。

このように人生いたるところ連合赤軍ありですから民主党が連合赤軍でも良いような気がしますが、「踏み絵」の対象になるような1年坊主は別として、いくらなんでも小沢さんを総括して「民主党員」としての自覚を持たせるとか、新自由主義者として覚醒させようとか、そんな無理なことは考えていないでしょう。それに民主党の執行部と小沢さんとの「違い」は「ちょっとした」ものには留まらないものであるとも考えられます。

もちろん、「共産主義化」の「敗北」を重ねた結果、とても「革命」どころではなくなってしまった、という点において、小沢さんを排除することによって政権運営を危うくしている民主党は連合赤軍と似ているのかも知れませんし、連合赤軍が自ら殺害することによって失った同士は4割を超えますから数字の加減もナカナカ良いわけですが、いくら連合赤軍でも最初からそんなに沢山殺すつもりではなかったでしょう。しかし民主党執行部は党が崩壊しても自分たちは政権の椅子に座り続けるつもりでいるようです。実はそのためには小沢さんがなるべく沢山連れて出て行ってくれる方が望ましいのかも知れません。


posted by 珍風 at 11:52| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「自白は秩序維持システム」ってちょっとひどすぎるな。
これは相当な失言だと思うぞ。
これまでどんだけ自白誘導されて有罪にされた奴がいたのだろう。

可視化「条件整っている」vs「自白獲得が不可能に」 検察在り方検討会議
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110217/trl11021719410009-n1.htm

>前日弁連会長の宮崎誠委員は、参考人の取り調べも含め、全過程の可視化が必要と指摘。
>その上で「捜査側の武器は飛躍的に向上しており、可視化の条件は整っている」と強調した。
>
>これに対し、元警察庁長官の佐藤英彦委員は「全面可視化を強行すれば、自白を得ることは不可能になる。秩序維持システムの脆弱(ぜいじゃく)化が進む」と反論した。




Posted by frank at 2011年02月18日 06:28
「自白を得ること」=「拷問とかそれに近いもの」と理解すれば佐藤さんが代表している警察の考え方が分かりますね。それは「自白偏重」などという生易しいものではなく、虐待の脅迫によって萎縮させることで維持される秩序なんですが、たしかに連合赤軍と繋がらないこともありませんな。
Posted by スペイン式珍風 at 2011年02月18日 10:05
科学捜査が導入されたとき、冤罪が多数ばれてとんでもない額の国家賠償が支払われたというが、可視化が導入されたときはもっとひどいことになるのかなぁ。

どうでもいいが、漫画がわいせつとされて捕まった松文館事件でも、取調べで警察の脅迫があったらしい。この裁判今だったら勝てたのに…。

松文館裁判
http://chocola1127.fc2web.com/gendai%20majosaiban/matugaiyou.htm
>今回は実際の取調べの時に,松文館の社長が罪を認めないといえば『漫画家全員を捕まえてくるぞ』と脅し, 漫画家B氏が認めないといえば『家族も逮捕するぞ』と脅す始末。

ところで、ハンドルネームをうっかり間違ってfrankにしちゃった。まあいいや。これからは俺はfrankで。

Posted by gen改めfrank at 2011年02月19日 04:54
あー、なんだ、genさんでしたか。まあ、警察がそういう脅かしをし、それが効果があるというのも、国民一般の間に「警察は無法なことをする」という了解があるわけです。いわば警察は全く「信頼」されていないわけですが、その方が警察にとっては好都合なんですね。

この認識は個々の警察官の皆さんにも広く共有されていて、不祥事をもみ消そうとして上手くいかなかった人が捕まったりしています。仕事の上でのことであればほとんど何をしても大丈夫だったかもしれませんが、いくら警察でも業務に無関係な個人の不祥事まで庇ってくれません。

実際のところ佐藤さんは「警察ではとても人様にはお見せ出来ないようなことが行なわれている」ことをアピールしているわけですが、これは「秩序維持」の観点からは一般的な威迫であり、取調べに際してはすっかり怯え切った容疑者が素直になってくれる効果が期待されますし、そうでない場合にはもちろんただの脅しだと思ったら大間違いだぜ。
Posted by とても人様にはお見せ出来ない珍風の at 2011年02月19日 11:36
おえ。一部可視化を更に特捜事件の一部に限定するってさ。もはや限定かけすぎて何がなんだか。

取り調べ可視化「自白調書読み聞かせ」のみ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110219-00000106-yom-soci
>最高検は1月以降、各地検の特捜部から意見を聞くなどして試行案の策定を進めてきた。
>その結果、特捜部が独自に手がける事件で容疑者を逮捕したケースに限り、可視化の範囲も、取り調べの最後に、容疑者に自白調書を読み聞かせる場面に限定することにした。
Posted by frank at 2011年02月20日 12:05
つまりマスゴミが世の中を「可視化」している程度には「可視化」するというわけだ。
Posted by 可視化の仮死か死か珍風 at 2011年02月20日 21:52
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