2011年03月11日

「検察の在り方検討会議」が過小報告!果たして「検事」は存在するのか?

「〜が存在するか」という質問に対して「どちらともいえない」という回答は何を意味するのでしょうか。それはアート・リンゼイさんとかパトリック・グライユさんが言うような「曖昧な存在」なのかも知れませんが、「〜の経験があなたに存在するか」と問われた時に「どちらともいえない」と言っているようでは、「曖昧」なのは回答者の「存在」に他なりません。

検事の4分の1「実際と異なる供述調書作成指示あった」 意識調査で不適切取り調べ浮き彫り

 
 大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件を受けて実施された全検事対象の意識調査で、「実際の供述と異なる特定の方向での供述調書作成を指示されたことがある」と回答した検事が4分の1以上の26%に上ることが10日、分かった。「任意性に問題が生じかねない取り調べの事例を見聞きした」も28%に達し、郵便不正事件で指摘された不適切な取り調べが組織内に広がっている実態が浮き彫りになった。

 調査は、法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」の依頼で最高検が実施。同日開かれた会議で報告された。

 他省庁への出向などを省いた1444人を対象に2月、インターネットを通じた無記名方式で行われ、回答率は90・4%(1306人)。質問項目は62項目にわたり、「大変よく当てはまる」「全く当てはまらない」などの5択で回答を求めた。

 供述と異なる調書作成を指示された経験は「大変よく当てはまる」が6・5%、「まあまあ当てはまる」が19・6%で、全体の4分の1以上が経験があると回答。無理な取り調べを見聞きしたかは「大変よく当てはまる」が5・4%、「まあまあ当てはまる」が22・3%で、「全く当てはまらない」は17・5%にとどまった。

 上司の見立てと矛盾する証拠を積極的に報告していると回答したのは90%以上を占めた。だが、21・3%が自分の判断より上司への忠誠心が優勢になったことがあると答えた。

 また、起訴した事件が無罪になるとキャリアにマイナスの影響があると感じている検事は30・8%いて、「全く当てはまらない」の13・3%を上回った。

 新たな捜査手法の必要性を訴える意見は多く、80%以上が「捜査を取り巻く環境変化で供述を得ることが困難になっている」と考え、「真相解明には取り調べ以外の捜査手法を充実させる必要がある」とした回答が90%を超えた。

 また、58・7%が基本的能力が一部検事に不足していると不安に感じ、14・7%が取り調べに苦手意識があると回答した。

 同会議の委員で、人事管理の専門家である高橋俊介・慶応大SFC研究所上席所員は「検察不信の中でも検事は相当のレベルで使命感を持っているといえるが、若手に上司との衝突回避の傾向が読み取れる」と指摘している。

2011年3月10日 産經新聞


もっとも、検事というものがよっぽどのバカであれば話は別ですし、その可能性は決して低いものではありません。そればかりか検事さんたちははお互いに「基本的能力が一部検事に不足している」と思っているようで、自分自身を除くバカに取り囲まれたバカ、という状態が検事の基本的な存在様式なのかもしれませんから、あまりアテにならない話ではあります。

ともかく、このアンケートには5つの選択肢がありまして、問題になっている項目に対して各選択肢を選択した検事または曖昧な存在の割合は以下の如くであります。

「実際の供述と異なる特定の方向での供述調書作成を指示されたことがある」

大変よく当てはまる   6.5%
まあまあ当てはまる  19.6%
どちらともいえない  16.1%
あまり当てはまらない 23.4%
全く当てはまらない  34.4%


「まあまあ」とか「あまり」の意味が極めて不明瞭で、その「曖昧さ」加減は「どちらともいえない」に勝るとも劣らないものがありますが、最終的にはシロかクロかという勝負の世界に生きる検事さんたちを対象にしたアンケートであることを考えると、中央の3つの選択肢を選んだ「曖昧な存在」が実に6割に上るという事態は極めて異常であると考えざるを得ません。

このような人たちは存在しないか、脳がどうかしてしまったか、急に乖離を起こしたか、ウソをつくのが下手な人であるかのいずれかであると考えられます。「あまり当てはまらない」というのは単に頻度の問題であるとも考えられます。その場合はその人たちにも調書捏造の指示を受けた経験があることはあるようですが、「それは極たまにあることにすぎない」と言っているだけです。

したがって3分の2が偽の調書を作成するように指示された経験があることになります。一方で3分の1が「そんな指示をされたことはないよ」と言っているわけですが、相手は一旦上司となれば平気でウソをつくことを部下に命令する人たちであることを考えると、これをそのまま信用してしまうのは考えものであります。

いずれにしても、調書捏造指示は3分の2の検事が多かれ少なかれ経験しています。4分の1ではありません。これこそが「人事管理の専門家である高橋俊介・慶応大SFC研究所上席所員」言うところの「相当のレベルで使命感を持っている」ことの賜物であります。ロクな「使命感」ではありません。少なくとも検事であれば、この結果から検察という集団は極めて危険な反社会的集団であり犯罪組織であると判断してもおかしくないでしょう。

『産經新聞』とか『讀賣新聞』では「不適切な取調べ」と書いていますが、それはほとんど「取調べ」ではないばかりか、「不適切」では済まされないような違法行為に他ならないでしょう。検察ではこのような違法行為を組織を上げて奨励し、指示命令して実行させているようです。

しかし、かわいそうな検事さんたちは日頃から予め決められた方向で供述を取るように言われているので、指示どおりの「供述を得ることが困難になっている」と思っており、「取り調べに苦手意識」を持っています。海千山千の検事さんは自分がウソをつくことは簡単でも「任意性に問題が生じかねない取り調べ」によって相手に不利益なウソをつかせるのは容易なことではないようです。

上司に指示された無理なでっちあげに苦労している検事さんの姿が浮き彫りになった形ですが、そこで「新たな捜査手法の必要性を訴える意見は多く」なることになります。勿論その目的は「特定の方向」に歪曲した捜査をより容易に行なうことが出来るのではないかという希望的観測に立っていることは言うまでもありませんが、しかし、そんなことを質問する必要があったのでしょうか。現に違法行為が一般的に行なわれている組織に、それをもっとやりやすくする道具を与えるのは、その組織のメンバーがそれを望んでいるだけに、適当ではありません。

さすがに高橋俊介さんは「人事管理の専門家」だけあって、組織が全体として間違った方向に進んでいる場合には手も足も出ません。せいぜい下級メンバーに責任を転嫁するのが関の山ですが、言うまでもなく問題は「若手」が「上司との衝突回避の傾向」からやむを得ず違法行為に手を染めていることではありません。そんなの「実際の供述と異なる特定の方向での供述調書作成を指示」する上司の方が悪いに決まっています。

もっとも、「起訴した事件が無罪になるとキャリアにマイナスの影響があると感じている検事は30・8%」いるそうですし、実際のところ検事は有罪に出来るものしか起訴しませんので、無罪ばっかり出していると検事としてはどんなもんだかと思われてしまうことになるでしょう。検察に何らかのプレッシャーを与えられる存在は裁判所なのです。

個々の事件の起訴事実は検事さんが苦労してこしらえた作り話です。よく出来たお話は褒めてあげることも必要ですが、それは別に文学賞でも作ってあげれば済む話です。裁判官としてはお話に惑わされることなく、判決は基本的に無罪とするように方針を変えるべきでしょう。無罪で大丈夫です。刑罰は人を更生させません。それは税金の無駄遣いです。とにかく何が何でも闇雲に無闇矢鱈と無罪判決を出しまくる、検察を更生させるにはこれしかありません。


posted by 珍風 at 11:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ところがサイバンカンの方々も無罪判決連発なんぞした日にゃぁ下級審で一生ドサ回りの人生歩ませられるどころか罷免される可能性も高くなる訳で、何で赤の他人の容疑者の為にそんなアホなことしなきゃいけねぇんだと言うごもっともなハナシになってしまうので全く期待できないと言えそうです。いっそのこと司法権をご主人様に委ねると言うのも良いんじゃないか。この国よりは多少マシな部分もある様だし。どうせ立法も行政もご主人様の意のままなんだし。そんなことにならない為にもガキであろうが何であろうがバンバン死刑判決連発することで我が身を守ろうサイバンカン。
Posted by 属国民の鑑的ika at 2011年03月11日 12:21
かの野蛮国の司法官は肌の色によって判決を変えるそうですから、むしろ「厳罰化」したい場合には良いアイデアであると思いますが、原子炉が爆発するような火山島に来てくれるかどうか。
Posted by とりあえず部屋からコンピュータを掘り出しました珍風 at 2011年03月12日 19:42
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