2011年10月06日

村〜運命の放射線

米に放射性物質 水田の砂原因か

先月、コメの予備検査で福島県二本松市の1か所のコメから食品の暫定基準値と同じ値の放射性セシウムが検出されたのは、水田の土に多くの砂が含まれていたことが原因とみられることが福島県などの現地調査で分かりました。

先月、コメの予備検査で二本松市の旧小浜町の1か所のコメから食品の暫定基準値と同じ1キログラム当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。福島県などが現地調査を行った結果、コメを栽培した水田の土は放射性セシウムが結びつきにくいとされる砂の割合がほかの水田の土より高く、これが原因とみられることが分かったということです。調査に参加した学習院大学の村松康行教授は「砂は粘土質に比べ、放射性セシウムと結びつきにくい性質があるため、イネがより多くの放射性セシウムを吸収した可能性が高い」と分析しています。一方、福島県とは別に調査を進めている新潟大学の野中昌法教授によりますと、二本松市の落ち葉などが積もった里山では土1キログラム当たり1万ベクレルを超える放射性セシウムを検出した場所もあったということで、野中教授は「里山から雨水とともに水田に放射性物質が流れ込んでいる可能性がある」と指摘しています。こうしたことから、福島県は専門家とともに周囲の里山でも調査を進め、コメの安全性を高める取り組みに生かすことにしています。

2011年10月5日 NHK


ヒドい見出しでありまして、「砂」にセシウムが含まれているのかと思ったら違うそうです。二本松市の水田の土には、通常の粘土質の水田に比べて砂が多く含まれているため、土中のセシウムがより速やかに植物体に吸い上げられる、ということのようです。

したがって、国の「基準」以下のセシウムが検出された米を育てた水田の土には、まだまだ沢山のセシウムが残っている、ということになります。これは汚染がより長く続く、ということを意味しています。一方で、米から「基準」以上のセシウムが出た水田では、セシウムの植物体への移動がより速やかに行なわれたのであって、より早期に除染が達成されることが期待されるわけです。

とはいえ、いくらイネがセシウムを吸い上げても、水田の周りの里山からどんどん供給されるらしいので、セシウムがなくなる心配は当分ないようです。里山では積もった落ち葉の中にもセシウムが溜まっていますが、それは土壌に吸収され、それを樹木が吸収して、汚染された樹木から汚染された落ち葉が落ちて、汚染された土壌が汚染された樹木を再び汚染する、というサイクルが形成されます。

いずれにしても水田の土から米とか藁とかにセシウムが移ったことによって、「汚染物質」の嵩が増えているのであって、米を作れば作るほど問題は厄介になっていることに変わりはありません。それどころか里山を除染するとすれば、そこに生えている木を全部切り倒して、それは汚染された「がれき」となるのです。

放射性廃棄物の広域処理に不安の声


東日本大震災の被災地で発生した大量のがれきを被災地以外の自治体で受け入れる「広域処理」を進めようと環境省が開いた会議で、受け入れを検討している自治体からは、放射性物質に対する不安の声が住民から上がっていることなどを背景に、処理が進められないという意見が相次ぎ、環境省は住民説明会に専門家を派遣するなどの対策を取ることになりました。

地震や津波で大量に発生したがれきの処理を進めるため、環境省は、焼却した際の灰に含まれる放射性セシウムの濃度が、1キログラム当たり8000ベクレル以下のものについては、埋め立てができるなどとする指針を示すとともに、被災地以外の自治体に受け入れてもらう広域処理を進める考えを示しています。しかし、自治体の中には、放射性物質に対する不安の声が住民から上がっていることなどから受け入れが進まず、東北地方以外の自治体で正式に受け入れが決まったのは、岩手県宮古市のがれきを東京都が受け入れるケースだけにとどまっています。こうした状況を受けて、東京で開かれた会議には、43の都道府県と74の市区町村の担当者などおよそ170人が出席し、細野環境大臣が「被災地では災害廃棄物の処理が、復旧復興の大きな前提と同時に、関門になっています。この関門を乗り越えるためには、皆さんの力がどうしても必要です。環境省の責任で全力で対応し、皆さんの気持ちをむだにすることがないように努力をすることを約束します」とあいさつしました。会議では、岩手県と宮城県だけでも2040万トン余りのがれきが出たものの、多くの処理が進んでいない現状が報告されたのに続いて、受け入れを検討している自治体からは「住民の理解がなかなか得られない」といった意見や「本当に健康被害が出ないのか」といった質問が相次いだということです。これを受けて環境省は、今後、住民説明会に専門家を派遣することや、放射性セシウムの濃度が国の目安を超えていないがれきについては、焼いたり埋めたりしても周辺の住民に健康被害の心配はないことを分かりやすく伝えるパンフレットを作る方針を示し、自治体側に住民の理解を得るための協力を求めました。

東京都では先日、岩手県宮古市のがれきを受け入れることを表明し、東北以外の自治体として初めて広域処理に協力することを決めました。これに対して、都民から寄せられた電話やメールのうち95%は反対の声だったということです。東京都の担当者は「全国の自治体で受け入れの動きが進めば、被災地の復興に大きな力になる。ただ、東京都でも住民から抗議の問い合わせが相次いでおり、住民に丁寧に説明をしていくことが大切だ」と話していました。また、鳥取県の担当者は「地域の理解をどのように得るかというのが最大のポイントだが、残念ながら会議では参考になる具体的な方法については示されなかった。また、単純に数字で安全を示しているが、数字だけでは地域の理解を得るには難しく、国にはより分かりやすく具体的な説明を求めたい」と話していました。静岡市の担当者は「がれき処理を受け入れた場合、本当に健康被害が出ないのか、詳しい説明が欲しい。また、市民からは『放射能をばらまく気か』などという厳しい苦情も寄せられているが、被災地の復興のためにも、地域の理解を得ながら協力していきたい」と話していました。北九州市の担当者は「きょうの会議では、環境大臣が、国が責任を持って住民に説明していくと強い決意を表明し、非常に意義深い会議だった。住民説明の場に専門家を派遣するという話も、とても心強く思った」と話していました。

2011年10月4日 NHK


千葉県だって成田山で「がれき」を焼却したんですから「受け入れた自治体」の中に入れてやってはどうでしょうか。それにしても「放射能をばらまく気」満々の民主党政府ではありますが、厄介なことに「住民」が上手いこと騙されてくれないのが悩みのタネであります。政府は信用されていませんから、「責任を持って住民に説明していく」と言ったとしても、責任など持つはずがない、と思われてしまうのがオチです。

どうも御用「専門家」が町にやってきたり、ウソであることが「分かりやす」いパンフレットをまくんだそうですが、なかなか大変であります。政府も「健康被害の心配はない」などと言わず、どうせウソをつくんならしっかりと「健康被害の事実はない」とか「健康被害はない」などとしてしまった方が良いでしょう。

もっとも、実際のところ健康被害がないわけではないのですから気を遣うところです。後から「心配はしてなかったけど、あるみたいだね」と言うことが出来るように、幅広い解釈が可能な表現をとることは行政の基本であります。とはいえ将来において、健康被害に対しては「心配はない」=「予測不可能」であることから「責任」はない、と主張しなければならない機会が訪れることは予定されています。

しかしながら「住民」が政府に騙されないのは、お役人の文章表現が拙いからではありません。野田さんがどこか信用できないからでもありません。前原さんがどこも信用できないからでもないのです。核に関しては、日本の政府と名のつくものは政党に関係なく一言も本当のことを言ったことがありません。てゆーか本当のことなんてコワくて言えないわけですが、核は政治に虚偽と隠蔽を導入します。

そこで政府が「責任を持った説明」をするためには、核政策の根本的な変更がなされなければなりません。それが行なわれない場合には、政府の「説明」は相変わらずの虚偽と隠蔽であらざるを得ない、ということになるでしょう。

民主核エネルギーPT(プラント)に元日立製作所大畠氏


 民主党は4日、エネルギー政策のあり方を検討するプロジェクトチーム(PT)の座長に、大畠章宏元経済産業相の起用を決めた。「脱原発依存」を前提に、火力や自然エネルギーなどの効果的な使い分けのあり方を議論する。憲法調査会長に中野寛成前国家公安委員長、社会保障財源などを扱う経済財政・社会調査会長に仙谷由人政調会長代行をそれぞれ充てる人事も決定した。

2011年10月4日 産經新聞


武蔵工業大学工学修士にして株式会社日立製作所核プラント設計技術者の大畠さんが「エネルギー政策のあり方を検討する」ことになりました。こうなると「脱原発依存」という言葉の意味に深く思いを致さざるを得ません。「脱原発」と「脱原発依存」とはどう違うのか。それは単に気分の違いなのかもしれません。「原発」はあるけど、「依存」はしていないよ、というような。

字面を素直にみれば「脱原発依存」とは電力消費量の全てを核発電以外の発電手段でまかなうことを意味するようにみえます。しかしながらそれは核発電が行なわれなくなることを意味しません。「依存」していなくても「予備」か何かのためにそれを稼働させ続けることが可能なのであって、核発電を停止する意味の「脱原発」とは重大な点で異なっているようです。

それにしてもどうして核技術屋に「自然エネルギー」のことがわかるんでしょうか。ちなみにお久しぶりの中野寛成さんは、例の菅さんが「脱原発」発言についてそれは「私個人の考えだ」と言った時に、「首相があのような形で言えば閣僚に諮った政府の見解だと受け止められる」というのでプンプン怒ってしまうほど「脱・脱原発」のお方です。どうにもこうにも明解なマエバリ人事ですが、そういうワケで「脱原発依存」が「脱原発」のウソである、というところから虚偽が虚偽を呼ぶ新たなウソの系列の始まりです。


posted by 珍風 at 13:38| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
タモサンも東電の味方だぜ。よかったのぉ
http://twitter.com/#!/toshio_tamogami/status/121070784448958464
Posted by ika at 2011年10月07日 09:51
とりあえずお金くれそうですよね。やっぱり大事なのは常日頃の心がけですよ。こうやって押さえるところは押さえておく。老後を考えると人ごとではありません。
Posted by 田母神乞食珍風 at 2011年10月08日 22:07
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