2011年12月09日

東京圧力容器

東電、値上げと原発再稼働のダブルパンチで鼻血ダラダラ 


 東京電力が電気料金を早ければ2012年秋から時限的に10%値上げする検討に入ったことが8日、分かった。停止中の柏崎刈羽原発(新潟県)も13年春から順次、再稼働を目指す。公的資金による支援を受けても再び経営が悪化し、原発事故の被害者への賠償に支障が出る恐れがあるためで、12年3月をめどに策定する総合特別事業計画に盛り込みたい考えだ。

 東電と原子力損害賠償支援機構は福島第1原発の廃炉に備え、公的資金による資本注入や金融機関の追加融資で総額3兆円の調達を検討。ただ金融支援だけでは代替の火力発電の燃料費増に相殺され、実質国有化後も経営が行き詰まる可能性がある。

2011年12月9日 共同


値上げされるだけならまだしも核発電も再稼働するというんでは踏んだり蹴ったりであります。何だか約束が違うような気もします。たしか、核を停止すると電気料金が上がるぞ、という話しだったかと思いますが、停止しなくても上がるんだそうで、要するに値上げして虐めながら核発電の再稼動を迫るというわけです。

「合意」せざるを得ない仕組みづくりから入ろうというわけですが、「合意」といっても柔道の話しではなく、むしろこれはいかにも官僚的な発想です。てゆーかフツーはお役人様みたいに「仕組み」を作ることが出来る人が「合意」を調達することができるわけです。柔道の方は、アレは、そういう仕組みがスポーツ界には始めから存在していて、それに「乗った」ということでしょう。

金メダリストだか何だか知りませんが一般の人に出来るのは「仕組み」に「乗る」ことなのであって、そのついでに何に乗ったとしても知ったことではありませんが、メダリストでもないただの民間企業のワリには一寸試し一分試しにして音を上げるまで責め立てようという「仕組み」を設定できるんですから、ある意味既に「国有化」されているようなもんです。

もっともこれも、実際の「国有化」を回避するためにやるようでして、東電では公的資金の注入がなくても「原発再稼働と電気料金の値上げが実現できれば乗り切れる」と言い張っているようです(毎日放送)。公的資金も電気料も僕が払うんですから同じことですが、値上げも核発電も全ては東京電力一社の都合のためだけに行なわれるというわけです。

誰の都合でも構わないようなものですが、東電のご提案にはもれなく放射線がついて来る、てゆーか放射線がもれて来る、てゆーか危険なので、いくらお金がある人でもこればかりはちょっと御免被りたいものではありましょう。お金がない人なら尚更でありまして、僕なんかから見ると東電の言い分はちょっと分がないようであります。

とはいえ、東電に勝算があるわけでもないようで、てゆーか計算をしているわけでもないし当面できるはずもないのが廃炉費用であります。福島第一第二あわせて10基の原子炉を廃炉するという説もあるようですが、公式には第一の1号から4号までの4基の廃炉が予定されています。これの費用が政府の推計によると1兆1510億円ですが、実際のところどこまで落ちたか分からないながら、とにかくあるべきところにないことは確実な核燃料をどこからどうやって取り出してくればいいのか誰にも分かりません。

分からないのに費用の計算をするんですから大したものですが、まあ政府の推計を最低限の数字として、それ以上どれだけかかるか全く不明であるのが現状です。したがってどの口で「乗り切れる」などとホザイているのか全く不明なのですが、もっとも、東電が「廃炉」ということを極めて簡単に考えているのであれば話しは別です。

「廃炉」というのは要するに大量にして高濃度の放射性廃棄物の処理のことですが、放射性廃棄物に対する現状の対応を見ると、それは別に大したことではないと考えられているのではないでしょうか。てゆーか、その辺を非現実的なほど甘く見る、というのが核開発業界の基本なのです。正常に稼働してさえ処理に困る廃棄物が出るのが当たり前なんですから、そこは常識では計り知れない狂気の支配するめくるめく夢の世界に違いありませんが、それを僕たちの電気代が支えていると思えばちょっと鼻が低くなったような気にもなるものです。これ以上低くなるとめり込むんですが。


posted by 珍風 at 22:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コスト等検証委員会でもゲンパツコストが以前に比べりゃ高くはなっている様ですが、当然これでも相当お安く見せているのは大島教授の言を待ちません。ただしヤマナセンセー辺りはこんな寝言みたいな算定でも危機感を持たれた様で「エネルギー安全保障の観点が抜け落ちている」とお怒りの様ですが、ゲンパツの存在自体が安全保障にとって大いなる障害だとはお考えにならない様です。ゲンシリョクムラの方々のこのゲンパツに掛ける熱意は詰まる所ゼニの為と言うことになるんでしょうけど、貨幣経済確立以降色々あってもゼニ儲けと言うモチベーションが最強じゃないかと思われますんで脱ゲンパツしたきゃ、それを上回るゼニ儲けのシステムを作り上げることが肝要でしょうが、どっちみっちビンボーニンには関係の無い話です。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111214k0000m010122000c.html
お怒りの大島教授
http://oshima.posterous.com/126
Posted by ika at 2011年12月14日 09:43
「エネルギー安全保障」ってのは発電しながら核爆弾も作れるって意味に違いない。きっと2種類のムラビトがいるんで、それはゼニの人とイクサの人だ。どっちも他人には迷惑千万だからあまり違いはないが、間違いと気違いくらいの違いはあるんだ。
Posted by 勘違い珍風 at 2011年12月15日 06:30
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