2011年12月17日

人類の難問は「収束状態」に入った。他の全ての問題と同じように。

福島第1原発は冷温停止状態、「事故は『収束状態』と判断」=首相


[東京 16日 ロイター] 政府は16日、原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)の会議を首相官邸で開き、野田首相は東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原子力発電所事故について「原子炉は冷温停止状態に達した。安定状態を達成し発電所の事故そのものは収束に達したと判断できる」と宣言した。

首相は同会議で「不測の事態が発生した場合も、敷地境界の被ばく線量を十分低い状態に維持できるようになった」と述べた。政府と東電は冷温停止状態について、1)原子炉圧力容器底部の温度が概ね100度以下になっている、2)格納容器からの放射性物質の放出が管理・大幅抑制れている─の2条件を挙げている。

2011年12月16日 ロイター


政府と東電によれば「冷温停止状態」とは圧力容器内にも格納容器内にも燃料がない場合にみられる現象を条件として定義されています。どっか途中に引っかかっているかのような「シミュレーション」が発表されたようですが、ここで政府が「収束宣言」を出したところをみると、原子炉そのものの内部はかなり安心できる状態になっていることが想像されるでしょう。

炉内にはもう危険な核燃料など存在しないし、地中で広がってしまえば臨界もしないので、「廃炉」という「次のステップ」に安心して移行できるだろう、というのが政府の考えですが、いささか見通しが甘いようです。普通はこういう場合、「次のステップ」は先ず燃料を取り出すことで、「廃炉」はその次になるはずです。

通常の「廃炉」が、燃料を取り出した後で原子炉を解体する手順を踏むのに対して、今回はその逆になるということですから、やはり燃料を取り出すのが困難で、先に上にある原子炉を取っ払うことを想定している模様です。下手をすると「廃炉」だけやって燃料の回収は知らんぷり、ということにもなりかねません。

この場合、燃料が地面にどのくらい貫入しているのか知りませんが、少なくとも「廃炉作業」をしている足元にはあるわけで、上にある原子炉を取っ払うと燃料が空気中にむき出しになるんですから、それを防ぐためには一種の囲いというか、格納容器の一回り大きいようなのを作ってその中でやることになります。そんな中に人は入れません。借金で首が回らなくなればどこでも入れるかもしれませんが。

そしてウワモノをどけてから、フタをするならするし、お望みとあらばウランとかプルトニウムとかをつまみ出すんでしょう。出来たら早いとこ密閉した方が良いわけですが、ここで世界に冠たる「MOTTAINAI」お化けが出てきて、「貴重な資源」をなんとか回収しようなんて考え始めると厄介で、もう腎臓を片っぽ売っちゃったような「後がない」人を動員し兼ねませんが、汚染気体が漏出するような危険度の高い状態が長期にわたって継続することになるでしょう。

まあ埋めとくのが得策ですが、核燃料並びに汚染水を発電所サイトの地下に密閉し、数十年後には「謎の」立入禁止区域が出来てめでたし、とはいっても地下の構造物ってのも、また地震でも来れば地上の構造物は震動に耐えることが出来ますが、地中では周囲を囲む土壌がずれたり沈んだりしますんで、忘れた頃に大惨事をぶり返すこともありますな。

いずれにしても政府の「宣言」を聞いて「ああそうですか」という人はさすがにいないようで、ここ当分は「収束」という言葉が流行しそうですが、それは「問題が解決していないこと」を意味するようになるでしょう。つまり福島第一原発は未だに「収束状態」にある、というふうに使われます。これが一時の流行ではなく、数万年はこの「収束状態」が続くわけで、地球に「日本語」が存在する限りこの用法が有効なんですから、国語辞典は書き換えておいた方がいいです。

正 「浮気がばれちゃってからカミさんとの関係が収束状態だ」
誤 「チンポが冷温停止状態で収束状態になった」


posted by 珍風 at 06:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
荒らしにきたが、これといったネタを思いつかなかったので、また来ますのだ。


おっぱいぷりぷりダンス (⊂((・⊥・))⊃)
Posted by はなゆー at 2011年12月17日 09:45
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