2013年04月17日

トランスパシフィック奴隷貿易

裁量労働制の職種拡大を提言へ 産業競争力会議


 【福山亜希】政府の産業競争力会議は18日、実際の労働時間に関係なく給料が支払われる「裁量労働制」の対象となる職種を広げることを提言する。裁量労働制を導入する時に必要な労使の手続きを簡単にすることもあわせて提言し、政府が6月にまとめる「成長戦略」に盛り込むことをめざす。

 成長戦略に入れば、厚生労働省が具体策の検討に入る。裁量労働制は、時間に縛られない働き方につながるため、仕事の能率が上がる効果が期待される。だがその半面、残業代がつかない長時間労働を助長しかねないとの指摘もあり、提言がどこまで具体化されるかは分からない。

 提言は、民間議員の長谷川閑史(やすちか)・武田薬品工業社長が中心になってまとめた。いまはデザイナーやコンサルタントなど専門的な仕事や、企業で企画・立案にかかわる人に限られている裁量労働制の対象を広げ、「自己管理型の業務」や「在宅勤務」などで労働時間が規制されない制度の導入を検討するべきだとしている。

2013年4月17日 朝日


あったかいなあ、と思っていたら、遂に朝っぱらから「明日のニュース」をおっ始めました。何もかも陽気のせいだと言うべきでしょう。剄断連が要求したから政府の政策になるんだ、という話もあるかも知れませんが、陽気のせいです。その証拠に福山さんの作文にも春が来ています。

「実際の労働時間に関係なく給料が支払われる」と書いてありますが、これは間違いで、「実際の労働時間に関係ない給料しか支払われない」のが「裁量労働制」です。のっけからこのザマですから福山さんの頭の中は春満開、てゆーかもう散っているのかも知れませんが、惨憺たる有様であることが予想されます。

「時間に縛られない働き方につながるため、仕事の能率が上がる」というのも正確ではありません。一定の業務を従来より短時間で遂行した場合は、「裁量労働制」においてはそれで人件費が減るわけではありませんので「能率」は上がりません。「仕事の能率が上がる」のは、遂行すべき業務量が多すぎて残業代が発生している場合だけであり、この場合は「裁量労働制」によって残業代が減ります。

したがって「残業代がつかない長時間労働を助長しかねない」のは「その半面」などではありません。むしろ「残業代がつかない長時間労働」をやらせるから「仕事の能率が上がる効果が期待される」のです。福山さんは春だからといってテキトーすぎますが、「裁量労働制」を野方図に拡大すれば「ホワイトカラー・エグゼンプション」と全く同様の効果が期待される「その半面」、既存の制度の手直しで済むので抵抗が少なくて済みますし、なにより字数が少ないという利点があるのです。

「裁量労働制」の拡大によって「期待」される「効果」は、一つには既に発生している残業代の削減です。しかしこれは比較的まともな企業の話で、二つ目の効果はサービス残業の合法化、てゆーか訴訟リスクの軽減ですあって、これは「解雇」とも関係して来ます。

というのも雇用の「実態」では、気軽な解雇が平気で行われているわけですが「その半面」、紛争もわりと気軽に発生しています。このとき残業代を請求される事があるわけで、労働審判くらいで済ませてしまえばテキトーなところで和解も可能ですが、企業が飼っている弁護士が馬鹿で悪質だと和解できなくて訴訟に至ったりします。

賢明な労働者諸君は労働審判では本来支払われなければならない賃金の半分くらいで「和解」を勧められる事を認識しましょう。アレはお奨めできません。というわけでイキナリ訴訟を起こされることもあるわけで、企業の認識としては残業代を請求されることが多くなっており、今後益々増えるであろう事が予想されています。

すでにサービス残業を活用しておられる企業様では、残業代の削減はマキシマムに達成されておられますが、訴訟を起こされて、お金と時間を費やし、付加金まで取られる、というリスクが常に存在します。そのリスクは年々増大しているのであり、何らかの対策が必要とされています。働かせた分の賃金はちゃんと払う?とんでもない!政府は何のためにあるんだ。

中小企業の経営者の皆さんは浅はかな考えで「裁量労働制」の拡大を歓迎するでしょう。しかしここで日本の政府が何のためにあるのかよく考えてみるのも頭の体操です。労働者共はどうせ奴隷ですから、御主人様がどこの国の人でも同じ事です。あなたも企業経営に頭を痛めるよりも奴隷になった方が気がお楽になるのではないでしょうか。そんなのはイヤだと言っても、もう遅い。政府がお手伝いします。


posted by 珍風 at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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