2013年05月08日

ドナルドセックス

更年期障害の薬じゃあるまいし

女性手帳:妊娠・出産指南 政府来年度から配布へ


 ◇「女性に押しつけ過ぎ」批判も

 政府は7日、少子化対策を議論する作業部会「少子化危機突破タスクフォース」(主宰・森雅子少子化担当相)の会合を開き、若い世代の女性向けに妊娠・出産に関する知識や情報を盛り込んだ「生命(いのち)と女性の手帳」を作製し、10代から配布する方針を決めた。晩婚化や晩産化が進む中、若い世代に妊娠・出産について関心を持ってもらうのが狙い。6月に発表する「骨太の方針」に反映させ、来年度からの配布を目指す。これに対し、女性団体などからは「妊娠・出産を女性だけの問題のように扱っている」など批判の声が上がっている。

 日本産科婦人科学会の調査では、2008年に不妊治療を受けた患者は30代後半が中心だが、妊娠数は35歳を境に減少。出産率は32歳から下がり始め、流産率は逆に上昇することが分かっている。

 こうした状況を受け、会合では早い時期に妊娠・出産について正しい知識を身につけてもらうことが、将来的に希望する家族の形成に効果的との認識で一致。森少子化担当相は同日、会見で「年をとってからの妊娠が非常に難しいことや、胎児と母体にリスクが高いことも知識として広まっていない。中高生くらいから知識を広め、女性が自分のライフステージを選択、設計できるようにすべきだ」と説明した。

 これに対し、昨年、交流サイトのフェイスブック上で“結党”した女性市民グループ「全日本おばちゃん党」(党員約2100人)は同日、「なんでもかんでも女性に押しつけすぎ」などとする声明を発表。同党代表代行の谷口真由美・大阪国際大准教授は「女性、男性、性的少数者を含めた全員ではなく女性だけが対象なのはおかしい。出産だけを女の価値とする価値観が透けている。成長戦略のための女性活用と言いながら『育休3年』など安倍政権の女性政策はことごとくチグハグで、女性を働けない方向に持っていくものばかり。安倍さんの頭の中の『女性』が現実とズレている」と指摘する。【山崎友記子、大迫麻記子、藤田祐子】

2013年5月7日 毎日新聞


これはまず前提が狂っていて、国立成育医療研究センター母性医療診療部・不妊診療科医長の齊藤英和という人がヘンなことを言い出したのがそもそもの間違いらしいのですが

・ 最近懸念していることは、晩婚化・晩産化であり、当センター初診不妊患者年齢の高齢化です。:初診不妊患者年齢39 歳、体外受精治療患者の平均年齢41.7 歳
・ 医学的には妊娠・出産には適齢期(妊娠しやすく安全に出産できる)(20 代中ごろから後半)があります。
・ しかし、多くの方がこの適齢期を知らず、高齢になって、初めて妊孕力(妊娠する能力)が低下したことに気づく方が多くいます。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/taskforce/k_1/pdf/s3.pdf


これはよく考えると「晩婚化・晩産化」の問題ではなくて、いつまでたっても妊娠しないので切羽詰まって病院に来るのが39歳くらいになってからになっちゃうということでしょう。内閣府「子ども・子育て白書」によれば2010年における女性の平均初婚年齢は28.8歳ですから、病院にかかるまでに10年を経ているわけです。「妊娠数は35歳を境に減少」ということですが、そもそも「不妊治療を受けた患者は30代後半が中心」なのですからサンプルのほとんどが「35歳」以上のわざわざ不妊治療を受けに来る人たちというわけで、言っている事に意味がありません。

もっとも、齋藤さんにそれほど罪があるというわけではありません。引き続き35歳でも40歳でも妊娠を望む人を助けてあげていれば良いでしょう。しかしこんな「タスクフォース」なんかに出て来て、早見優やなんかと一緒になると良い事は一つもありません。個人にとっての「適齢期」が「効率」に読み替えられるのがこういう会議というもののありがちな姿です。そこで結論は「適齢期に「出産させる」ようにすればよかろう」ということになります。

「安倍さんの頭の中」にはそもそも「女性」が存在しない、てゆーかもはや個々の女性は存在せず、例の「産む機械」じゃありませんが、じゃないこともないんですが、社会は一群の出産装置が存在するプラントであって、それをいかに効率的に稼動させるかという考えしかありません。もっとも、そんな扱いを受けて怒らない人はいないというようなことは当然予想されてしかるべきなんですが、どうもそれが分からないらしい。

それも当然で、この「タスクフォース」には客を「喰う機械」扱いにして顧客満足度の低下に大いに貢献している原田泳幸さんがいるんですから仕方ありません。おかげでマクドナルドの売上が減少したり、その結果人々の健康が改善されたりしているわけですから原田さんも悪い事ばっかりしているわけでもないでしょう。いずれにしても人のいやがる事をさせては今や右に出るものがいない原田さんが関わっているんですからもう大丈夫、上手くいくものも上手くいきませんし上手くいかないものも上手くいきません。

こうなってくると「生命と女性の手帳」なるもの、各界の叡智を集めた日本の知の結晶と言っても過言ではありません。実際、百歩譲って僕たちが出産プラントの機械でも何でもいいですが、それにしても装置全体の稼動様態を知っているわけでもないのに、終端ユニットである「女性」だけを問題にしているところがもうバカ全開です。

したがってこれが仮に「少子化対策」であるとすれば出来損ないであり、間違いなく流産するところです。勿論、竹中さんのところからノッポンの下に派遣された吉松育美さんがそんなミスを犯す事はあり得ません。わざわざ医学的助言をしにきた齋藤さんには申し訳ないのですが、これは最初から「少子化対策」ではなかったのです。

そもそも「タスクフォース」の目的は「少子化」の「危機」を「突破」することです。どういうつもりでいるのか知りませんが、あまり根気というものの感じられない目標設定であると言わざるを得ません。逆に極めて短期的、かつお座なりでその場しのぎの感があります。昔のテレビのような「叩くと直る」的な杜撰さが安直すぎます。

実際に実効性のある「少子化対策」なんてことを始めてしまうと時間と予算、そして多大な抵抗を克服しなければなりません。そしてその抵抗は政権の基盤そのものから来るのですから、「少子化対策」はせねばならずやるわけにはいきません。そのような面倒な課題がある状況こそ政権にとっての「少子化危機」と呼ばれるものであり、なるべく時間をかけず、抵抗にも合わないやりかたで「対策」を講じているかのように見せかけることによってこの「危機」を「突破」することが出来ると信じられている様です。

実際のところ女性が全員「家族の形成」を「将来的に希望する」ものと決めつけている「生命と女性の手帳」などは「少子化対策」とは一切無関係なマインドレイプに他ならないのですが、何よりも女性をそのように手荒に扱うことにニーズが存在するのであって、自民党はそれをどうしても無視できません。まあ女性だけでなく国民は全員オフロードを走る佐川急便のトラックに乗せられたかのようにメチャクチャな扱いを受けるわけですが、経済的並びにイデオロギー的なニーズの存在によって踏まれたり蹴られたり半殺しのメに遭うことを将来的に希望する人もいるようですから物好きなものだとはいえ、そういう人に限って他人を同じシュミに引きずり込むんですから困ったもんだと言えましょう。

(5月12日の追記)
「女性手帳」が示唆する理想的な世界がナイジェリアに実在しました。日本のあるべき姿と言えましょう。

「赤ちゃん工場」摘発 ナイジェリア、少女ら保護

 【ナイロビ共同】ナイジェリア警察は11日までに、南東部イモ州ウムアカの家屋から妊娠中の少女17人と子ども11人を保護したと明らかにした。少女らに出産させ、第三者に売却しようとした疑いがあり、家屋を所有する中年の女の行方を追っているという。地元メディアは「赤ちゃん工場」の摘発と伝えている。

 保護された少女は14歳から17歳。警察は、全員を妊娠させたことを認めた男(23)と、家屋警備員の男(55)の身柄を拘束した。

 地元では、家屋は孤児院や妊婦の保護施設とみられていた。保護された子ども11人は売却される前とみられ、少女たちは満足に食事を与えられていなかったという。

2013/05/11 17:52 【共同通信】
posted by 珍風 at 05:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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