2008年04月14日

反時代的警察

女性監禁:出会い系サイトでまた事件 07年は1753件

 警察庁によると、07年に出会い系サイトに関連し、警察が容疑者を逮捕、書類送検した事件は1753件。過去最高だった前年に比べ162件(8.5%)減少したが、過去5年はいずれも1500件を超えている。07年の被害者は1297人で、18歳未満が8割を超える。
 対策として、18歳未満の者がサイトに性交渉の相手を求める書き込みをしたり、大人が児童買春を持ちかける書き込みをすることなどを禁じる出会い系サイト規制法が03年9月に施行された。しかし、現状ではすべての事業者を把握する手段はなく、捜査は後手になっているのが現状だ。
 このため、同庁はさらにサイト事業者に都道府県公安委員会への届け出を義務付けることなどを柱とする規制法の改正案を今国会に提出。また、サイトのサイバーパトロールを強化したり、18歳未満の者が有害サイトを閲覧することを制限するフィルタリングサービスの利用促進を呼びかけている。【遠山和彦】

2008年4月14日 毎日新聞


「ここぞとばかり」とはこの遠山君のことであります。しかもこの記事は内容的には遠山君が2月21日に書いたのとあんまり変わりません。

出会い系サイト:事件減少も被害児童数は高水準 警察庁

 出会い系サイトに関連して警察が昨年、容疑者を逮捕、書類送検するなどした事件は1753件で、前年に比べ162件(8.5%)減少したことが警察庁のまとめで分かった。被害にあった児童は1100人で、前年(1153人)並みで推移。同庁は「依然として被害児童数は高い水準にある」とみて取り締まりを強化する。
 このうち、児童を性行為に誘ったり、児童側が誘ったりすることを禁じた出会い系サイト規制法(03年9月施行)違反では、不正に児童を誘う事件が122件と、前年比75件増加。児童の方が誘ったケースも61件あり、前年比43件の増加となった。被害者のうち小中高生は848人で前年より8人減。うち小学生は女児2人が被害に遭った。
 同庁は、出会い系サイト対策として、規制法を改正し、サイト事業者に都道府県公安委員会への届け出や児童を犯罪に誘引する書き込みの削除を義務付けることなどを決めている。【遠山和彦】

2008年2月21日 毎日新聞


もちろん社会部なんぞは警察のご協力を仰がなければ記事なんて1行も書けないんですから、警察庁の発表をそのまま書いて「政府公報」のかわりをおつとめ申し上げるのも、あるいは仕方のないことかも知れません。しかしながら実際の「事件」にかこつけて警察のお先棒を担ぎ、あまつさえ国会に提出中の法改正案に世論の支持を動員しようとするなど、参詣新聞そこのけの「さもしさ」です。

現在のところ石田佳奈子さんが正確にどういう「事件」に巻き込まれたのかはわかりませんが、しかし今回の「事件」は「18歳未満の者がサイトに性交渉の相手を求める書き込みをしたり、大人が児童買春を持ちかける書き込みをすることなど」とはかなり様相が違います。そんな「悪いこと」かどうかも定かではないような事案も含めて大幅に水増しした「1753件」と、今どこでどうしているのかもわからない女の子を同列に扱う遠山君の傍若無人な無礼者加減にはビックリですが、「安否を気遣うフリ」すら出来ていない異常な筆致は、もしかして誰か若造が4月21日の遠山君の記事をテキトーにリライトして事足れりとしたものかと疑わせます。

まあ、遠山君はいつも警察庁に詰めているようですから、いつの間にか警察寄りの考えになっていったり、身も心もほとんどお巡りさんのようになってしまったりするのかも知れません。だから「ここぞとばかり」はむしろ警察庁の雰囲気がそうなっているのかもしれないので、あろうことか参詣なんかと比べるのは心外かも知れませんが、みっともないからあんまりはしゃぐなよ。

それにしてもこの件では携帯電話が大活躍していることは否定出来ません。塩野直樹さんと石田佳奈子さんを結びつけたのも携帯電話なら、石田さんが家族に助けを求めて自分が危険な状態にあることを知らせたのも携帯電話でした。この電話がなければ「事件」の認識はかなり遅れてしまったかもしれません。ただ単に女の子が1晩か2晩帰らないというだけでは、警察もにわかに事件性があるとは考えないものです。

そして容疑者として塩野さんが浮上したのも携帯電話の「通話記録など」からであったといいます。おそらくこの辺の捜査の過程が報道されることはないんでしょうが、携帯電話ってのは追跡出来ますからね。石田さんの携帯を追っかけてれば一緒にいる携帯が判るわけで、極め手は携帯電話だったのでしょう。これは遠山君の遠吠えよりもよほど重要な点です。

このことは男性諸君、特に犯罪を志す若者には大きな教訓となります。「出会い系サイト」で知り合った女の子を対象にした犯罪はヤバいです。携帯電話もヤバい。必ず足がつきます。女の子の携帯にも注意。ここで石田さんの携帯が電池切れまで正常に稼働していたという点で、塩野さんが不注意な犯罪者なのか不運なシャブ中なのか判らなくなって来るわけですが。「普通は」携帯を取り上げて壊しちゃうとかすると思うんですけど。まあ少なくとも良からぬことを企んでいる場合はですよ。塩野さんはアタマがどうかしちゃったのか。というわけで次の教訓は「覚醒剤はヤバい」。

それはともかく、通信を使った安易なハントは、便利なようで実は危険がいっぱいです。通信は必ず捕捉されます。そんなやり方では大久保清のような大犯罪者にはなれません。もし彼の時代に携帯電話やら「出会い系サイト」やらが存在し、彼がそれを利用していたとすれば、彼の被害者はあれほど多くならなかったでしょう。今日では「出会い系サイト」や携帯電話の利用は女性にとって相対的に安全であり、犯罪志願者はむしろ反時代的であることが求められます。昔風の「カッコいい車に乗って街頭で声をかける」「インテリのフリをする」方式をこころがけましょう。現実の人と人との関わりを大切にする、これがあらゆる犯罪者の一致した意見です。これは「犯罪」がどのような種類のものであっても同じです。将来何が「犯罪」となるか知れたものではありません。


posted by 珍風 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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